滑り込みですがこちらの企画に参加させていただきます❀→愛しい花の食べ方【illust/90826827】
◇ノリス・ホワイト
19歳/172㎝/図書館司書
一人称:私 二人称:あなた・~さん
好きなもの:静かな場所・紅茶・読書
嫌いなもの:欲深い自分
街はずれにある小さな図書館で司書をしている。人当たりが良く、常に柔らかい笑みを浮かべている所謂親切なお兄さん。実際は花蜜に対しての欲が出てしまうところがあり、我慢しているだけ。本当は少し話しただけでも涎が出てくるのを堪え、一人奥の倉庫へ行き、家で育てている有毒の花から抽出した花びら入りのお茶を飲んで欲を抑えている。司書として働き始めたのは、様々な本を調べ、より自身の欲を抑える効果のある花を探すのがきっかけ。小さい図書館を選んだのは花蜜との接触をなるべく避けるのと、暇な時間を使って研究したいため。小さい頃から「いい子」として育てられたため、誰にもこの欲について相談できずに今日も親切な司書さんとして働いている。
❀素敵なご縁をいただきました!
メア・ポインセチアさん【illust/92163671】
見知らぬ女性の血肉を貪り喰う、
そんな夢を毎日のように見る。
規則正しく、常に真っ当に。そんな指針を掲げながら、微笑みを浮かべて仕事をして、訪れた誰かに会って。
……本当は「誰」にも会いたくないのに。
『どうして花食として生まれてしまったのだろうか』
何度も同じ問いを繰り返しながら変わらない業務をこなしていれば、ふらりと一人の女性が入ってくる。彼女が纏う香りに毎晩の夢を思い出して咄嗟に奥歯を強く噛む。無邪気な笑顔で問いかけてくる顔はとても純粋で眩しくて、「いい人」として生きている自分が滑稽に見えてくる。彼女が帰った後必死にボトルに手を伸ばしながらふと思う。
あの人の前でいつものやさしい「人」でいられただろうか。
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「こんにちは、メアさん」
それから時々、彼女はここに来るようになった。
彼女の雰囲気に反して、案外本が好きらしい。話しかけられる度に喉がぐっと熱くなる。彼女の視線と香りから逃れるように奥の部屋へと引っ込んでは茶と花びらを噛みしめた。
ある日。
久しぶりに街へ買い出しに出向いて、何人もの花蜜とすれ違って。逃さまいと脳裏に染み付く色とりどりの香りを振り払いながらいつもの部屋へと戻ってきた。
ふらつきながらも早く、早くとボトルに手を伸ばす。
水分を流し込み、花を咀嚼して、ぼやけた視界で宙を仰ぐ。
もしこの姿をあの人に見られたら?
わかりきった答えにどこか落胆している自分がおかしくて笑った。
僅かに開いた扉から、ふといつもの声が聞こえる。そしてその香りはいつにも増して強く感じた。
「誰」にもではなくて。
この人にだけは出会ってはいけなかったのだと後悔した。
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「離れてください…私は望んでなんかいません」
「あなたなんか食べたくない…!」
どうして近づいてくるのだろう。
間違いなく花蜜なのに自らを差し出し誘惑するような言動。求められれば、誰だっていいのだろうか。
唯一のボトルさえ彼女の手に渡った時、本当に抗えなくなってしまうのだろうか?
メアさんお願いだから。
「 はなれてほしい 」
「 あなたの のどに かみつくまえに 」
この人はおかしいはずなのに、完全に否定できないのは何故だろう。
間違うことを許されなかった今までの自分が塗り替えられそうになるのがどうしようもなく怖かった。
あなたが言う愛を、自分にとっての愛にしたくないことは確かだ────。
キャプション随時編集予定
◇交流について
久しぶりの企画参加となりますのでご迷惑をお掛けしましたらすみません。筆は遅いですが、こちらでイラストや漫画でお話を広げられたらと思っています。(お相手様に強要などはしません)外部でも可能ですが、外部のほうが浮上頻度は低いかもしれませんのでそれでもよろしければ…!
その他モブや背景、フレーバーとして使用していただくこと大歓迎です。既知関係などご相談いただけましたら泣いて喜びます。
何かありましたらお気軽にご連絡ください。よろしくお願いいたします!❀
2021-08-26 08:31:55 +0000