↓前回のイラストはコチラ↓
illust/91750435
↓黒猫と少女についてはコチラ↓
黒猫(カマル):illust/91978565
少女(ライネ):illust/91443950
「此方へ」
そう言うとクロネコは歩き始めた。
建物の間も人の間もスルスルと抜けていった。
途中で雨が降ってきた。
それでも、クロネコを見失わないように
必死に追いかけた。
どこに向かっているかも分からなかったけど、
そうするのが一番だと思ったから。
街から離れるにつれて、
少しずつ懐かしいと感じる景色が増えてきた。
ワタシはここに来たことがあるのかな?
すれ違ったあの子はワタシのことを
知ってるのかな?
見られていた気がしたけれど、
ワタシが泥だらけなのが
おかしかったからなのかな?
2021-08-20 09:37:39 +0000