人類にはあまりに無謀すぎるその試練の山脈に、命を送り続ける悪魔がいた。
荷運び人の姿をとったその青い悪魔は、挑戦者に侍り、共に山に向かっては、岩に殴られ、灼熱の大地に焼かれ、極寒に命を削り取られた無残な姿の彼らを抱えて降りてくる。
たとえ保険屋に見捨てられるほどの実力だったとしても、
たとえ指が凍りつき、腕が腐り、山の怒りに触れて心が崩れかかっていたとしても、
その悪魔は彼らを止めはしなかった。
山に執われ、全てを失い、命すらあとわずかとなった男を抱えて再び山に消えていく奴の顔を見た。
血の気の無い顔で、淡々と、命の灯火が消えるのを待っているかのようだった。
これが俺を生んだのだと、悪魔は笑った。
彼が示す軌跡の先に栄光は無い。
悪魔の住処には、殺した挑戦者たちの無数の屍が埋まっているという。
かくしてついに、悪魔は神の怒りを買ったのだ。
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それは大地から生まれ、天へと消えていく
世界を廻らす神の使いに等しいものらしい
気がつけば、巨大な魔物が俺の家を丸ごとのみ込んでいった後だった
そこにはもう、何も残っていなかった
記憶すら頭から抜け落ちているようだった
この前に、その前に、あの時に
送り出した彼らの顔が、「感情」が思い出せない
俺は一体、あいつに何を喰われた?
消えた住処の残骸を跨いで、体が勝手に歩き出していく
あの怪物の轍を辿って、世界を支える天辺(てんぺん)へ
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【青尾のミスト(あお、あおお)】
職業:探索者
種族:魔族/悪魔
性別:外見や精神は雄に近い
年齢:不明
身長:人型184㎝/タウル型200㎝以上
一人称:俺
三人称:君、貴方/名前を知ったら不自然じゃない程度に呼び捨て/口数は普段は少なめで、敬語はあまり使わない
あまり血の気がない魔族の青年。淡々とした口調に無表情ではあるが人へに拒絶や嫌悪感は無いように思える。
種族的には魔力と肥大化した感情がから生まれる悪魔の一種で、実際のところは不定形に近いが、探索者としての登山や戦闘、荷運びの能力に長けたタウル型(上半身は獣人で下半身が黒い獣の四肢)で過ごしている。青く光る尻尾は太くしなやかで手や鞭のように器用に扱うことが可能。
探索者としての能力は高く、少人数のヘヴン挑戦者たちの荷運びと案内、遺体回収役を生業としていた。
実力は確かなようだが、登山者の身分や能力を選ばず、死の間際の病人の依頼すら請け負い死地へと連れていくため、青い悪魔、冷豹と一部の麓の人間や同業者から恐れや反感を抱かれていたようだ。
大地を削り取りながらヘヴンの頂上に向かっていく天山蟲【illust/87992260】に住処をのみ込まれて以来自分の記憶がない。(探索者としての知識は残っている)現在名前が思い出せないためにミストと名乗っている。
(3/30追記)
山が閉ざされた時代に屍者の偽塔によって裁かれた人々の屍に残る魔力と呪われた「無念」の感情から発生した無念の悪魔。
契りを繰り返して登ってもそれは永遠に叶わない。
天に決して至らなぬからこそ無念は存在するのだから。
▼登山理由
どうして記憶がなくなったのか、どうして自分は人々を山に送り続け、死なせ続けてきたのかの答えを知るために自分のすべてをのみ込んでいった魔物の後を追う
(3/30日:追記)
この旅の果てに何を求めたのか。それは霧がかる前の自分だけが知っている。
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【期間中の行動について】(随時編集の可能性あり)
企画:PixivファンタジアMountain of Heaven【illust/87556705】
追っかけ登山タグ:軌跡を辿る者たち【illust/87722438】のキャラクターです。轍の魔物とかつての登山者の痕跡を辿ります。
今現状、追っかけ対象と意思の疎通が取れません。そのため公式のダイスルールに加えて、魔物がどう動くかもダイスや投稿の末尾で決めようかなと思ってます。
▼冒険エリアについて
公式投稿の末尾で天山蟲が向かうエリアを決めようと思います。
三章中:
天山蟲は竜の背を登っていますがキャラとは別行動状態です
▼現在のライフ:♢♦︎♦︎2
一章:青の樹海
二章:剣の尾根
▼現在地:不明
▼パーティについて
巨大な魔物を追いかけて、それが頂上でどうなるかを見届けるという特殊登山になるので基本単独行動(魔物とパーティは組んでません)かなと考えていますが、魔物の轍でルート確保して登りたい方がもしいらっしゃれば、そのエリア(章)ではシェルパとしてパーティを組ませていただきたいと思ってますのでもし縁がありましたらお声をおかけください。荷運び大歓迎です。鞍もあります。
またパーティとは関係なく近くを通ったりした際には会いに行かせていただくかもしれません。
(3/20追記)
二章中カティアさんと一時的にパーティを組むことになりました。
敬虔なるカティア【illust/88199383】
(3/30追記)
3章では探索者としての行動を停止しています。
▼ロストについて
探索者のキャラクターとして公式のダイスルールには参加していくつもりなのでロストの可能性があります。ロストした場合そこで終わりにするか、天山蟲をどうあつかうかはそのシチュエーション次第ですが引き継ぎはかんがえていません。しにたくないね!!!
2021-02-23 16:08:05 +0000