その魔物たちが山を下る姿を見たものはいない
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【天山蟲(テンザンチュウ)】
ヘヴンが存在する大地に発生する魔物であり現象であるそれは、大地を削り取りながらヘヴンの頂上に向かっていく習性をもつ。
天山蟲が通った跡は草木や岩、雪が削り取られて一本の轍のようになる。
調べたところ、その轍には自然の魔力が色濃く残っているようで、削り取られた大地はしばらく経てば自然は蘇りその轍は消えていく。
自然への共鳴力と未だかつて、山を下る個体が発見されたことがないことから、天山蟲は天に至ったのちに、その大地から得た力で山の一部や、降雪や嵐などの自然現象、世界に君臨する龍種など、世界を構成する「何か」へと変化しているのではないかと言われている。
また彼らは天辺に至るまでに吸収したものをその身に反映させるため、行進するごとに木々や岩、氷などに覆われる他、動物をのめば骨格や頭、鳴き声などを得ることもある。
かつて村が呑み込まれた際には、声を得て、果てにその天山蟲は意思を得たという噂があるが、ヘヴンそのものが未だ未知の領域であり調査が進んでいないことから、その生態はかの山とともに未知である。
また天山蟲の轍をうまく利用することでクレバスなど危険地帯を回避することができるため、登山家や探索者の中ではルート開拓に用いる者もいるが、頂上までに力尽きる個体や、人では通れない道を行く個体も少ないため、完璧な手段には程遠いとされる。
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企画:PixivファンタジアMountain of Heaven【illust/87556705】
大地から突然生えてヘヴン頂上に向かい続けるモンスター。
生まれた時は短い緩歩動物(クマムシ)と幼虫に土地の特色を掛け合わせたような姿だと思われますが、ヘブン頂上に向かって大地に跡を残す以外に固定された特徴がありません。
大きさも人間サイズから小山一つ分まで。上るほど大きくなっていきますが,吸収したもの次第でその成長も変わります。
途中どんな姿になるか、頂上到達後にどうなるかも個体次第です。虫っぽいまま溶けていったり、岩のようになってヘヴンの一部になったり、獣のような姿や顔や発生するものもいるかもしれません。
美味しいかどうかは個体次第だと思われますが、自然の魔力タンクのようなものなので、狩られることもあるかと思います。
轍を辿りたい人、轍を作りたい人、クリーチャーを狩りたい方、クリーチャーで登りたい方がいらっしゃればご自由にお使いください!
種族としてヘヴンの頂上に到達している設定がありますがあくまでモンスターの一種なので公式の人類未踏の地設定はくずしていないだろうと解釈していますが、もし問題があればパラレルスルーか自然現象の一環だから!!!とかで許してやってください。
2021-02-23 07:20:42 +0000