ニルスの不思議な旅 ~N-3B極寒冷地用フライトジャケット~

W.M.R.
Go back

 今回のイラストは、1月17日の『ニルスの不思議な旅 ~お誕生日、おめでとうございます~』(illust/87107389)の延長にしまして、又しても完全に新しく描いたイラストです。

 今回のイラストは、3枚共、実は、北海道千歳市の航空自衛隊千歳基地に宛てて送った、今年・西暦2021年(令和3年)の年賀状が、原版になっています。
 1枚目は、日本国政府専用機を配備している特別輸送航空隊第701飛行隊に宛てて送った、年賀状です。
 2枚目は、航空総隊直轄航空救難団千歳救難隊に宛てて送った、年賀状です。
 3枚目は、第2航空団基地業務群飛行場勤務隊に宛てて送った、年賀状です。

 各々の年賀状に、差異や相違を表現しました。先日のイラストと同様に、防寒着ならではの皺の表現は、非常に根気が要るものでしたが(苦笑)、普通のコートよりは描き甲斐があります。
 投函する前に撮影した年賀状の一部を、トリミング加工してリサイズしました。
 今回のイラストが、3枚共、やや明るめに見えるのは、デジタルカメラの光量調整によるもので、ストロボは使用していませんが、『ニルスの不思議な旅』のニルスが、麗らかで爽やかな日差しの中、航空自衛隊千歳基地に表敬訪問して、リラックスしながら立っている、とイメージして頂ければ、何よりです。
 撮影した際には、先に書きましたタグに合わせて、なるべく明るくしました。

 今回のイラストは、1月17日の『ニルスの不思議な旅 ~お誕生日、おめでとうございます~』(illust/87107389)の延長で、ニルスが、アニメと同じ衣裳の上から、アメリカ製のN-3B極寒冷地用フライトジャケットを羽織った姿にしました。ニルスのN-3B極寒冷地用フライトジャケットは、基本的には全部、1月17日と同様に、アルファ社のものです。
 ニルスは、第1話で妖精にかけられた魔法が、最終回で解けて、元の身長に戻り、アッカ隊長が率いる雁の群れと決別した後の姿にしていますが、ニルスは最終回から少し経って、より成長した姿にしています。

 昨日・1月20日が、大寒でしたから、せめて、今回のイラストを見る皆様に、「暖かみ」を感じさせる服装にしたい、という「親切」な思いがありまして(!?)、その結果、今回のイラストのニルスは、N-3B極寒冷地用フライトジャケットを羽織った姿になりました。
 本来ならば、ファスナーとボタンをきっちり二重留めにして、防寒対策も完璧にしているところですが、アニメの衣裳も着用している事をアピールする意味で、一応、今回は前を開けた状態にしました。

 例によって例のごとく、ニルスの髪型と瞳の光、シャツの色や襟は、アニメとはやや異なりますが(襟はわたしの独断で変更しています)、全体的にアニメそのままの姿を損ねないようにしました。特に、強さと、優しさと、凛々しさを備えて、大きく成長した後の姿ですから、無邪気な笑顔でも、大袈裟にならないように、或る程度抑制しながら、注意深く表現して描きました。
 ニルスのトレードマークである真紅の毛織の三角帽子は、『ニルスの不思議な旅』学研のテレビ絵本第3巻より描き写したもので、帽子の後端に装着された金属製のホイッスルは、N-3B極寒冷地用フライトジャケットのフードの後ろに回しました。

 N-3B極寒冷地用フライトジャケットは、あちこちのネット通販などの画像を参考にしながら描きましたが、現在のアルファ社の、民間市場向けのものとイメージしまして、サイズが少し大きいものにしました。ネット通販などの、様々な画像と睨めっこをしながら、不自然にならない程度に、皺も表現しました。もっとも、防寒着であるが故に、自然に皺は多くなりますが(笑)。
 アルファ社のN-3B極寒冷地用フライトジャケットは、(西暦1990年代には)赤・黒・紺・白・灰・松葉色・緑色など、カラーバリエーションが多数ありましたが、今回のイラストでは、無難に松葉色にしました。
 首のネックウォーマー(!?)の部分は、緑色にして、濃淡の差異と相違で、アクセントを加えました。
 フードのトリムの毛の部分は、黄土色にしました。アルファ社のN-3B極寒冷地用フライトジャケットは、アクリルボアですが、メーカーによっては、コヨーテの毛(!!)を使用しているところもあります。
 先日のイラストに比較しまして、前合わせのボタンは1個減りましたが、先にも書きました通り、基本的には全部、先日と同様にアルファ社のものです。 

 N-3極寒冷地用フライトジャケットは、元々は、アメリカ軍の極寒冷地用フライトジャケットとして、西暦1940年代半ば頃(第2次世界大戦が終戦を迎えた頃)に開発されました。その為に、N-3は、「アラスカン・ジャケット」や、「エスキモー・コート」とも呼ばれていました。
 それから、幾つかの改修やマイナーチェンジが加えられまして、最終的に現在のN-3Bとして完成しましたが、基本的なスタイルやデザインは、当時からそのままである、と言っても良いでしょう。
 21世紀になった現在、アメリカ軍で使用しているものは、極寒冷地用パーカーとなりまして、コットン・ポリエステル(50%/50%)の混紡の生地を使用したものになりました。現在では、フライトジャケットとしては使用していませんが、それでも防寒着としては、無敵の性能を誇り続けています。
 極寒冷地用パーカーとなった現在では、整備士やその他の地上勤務のスタッフ達の防寒着として、アラスカ、アイスランドといった、寒冷地に支給されています。

 N-3B極寒冷地用フライトジャケットが似合うアニメキャラクターは、他にもいると思われますが、冬季を象徴する防寒着として、ニルスにも羽織らせてみたかったのでした。以前に、ウールメルトンのロングコートを羽織らせたイラスト(illust/60992570)を、投稿した経験もありますから(笑)。『ニルスの不思議な旅』の劇中に登場した、ラップ人のセルカにも、マッチすると思います。
 いずれかの機会には、今回のイラストの流れで、『ニルスの不思議な旅』のゲストキャラクターの女の子を基本にして、セーラー服の上から丈の長いピーコートを羽織った女子高校生か、赤いジャンパースカートの上から丈の長い赤のコートを羽織った女の子の、イラストでも描いてみたいです。

 例の新型コロナウィルスの影響もさる事ながら、一難去ってまた一難、さらに関東地方は、週末の天気が芳しくない(雨)とも聞いていますから、皆様も健康管理などには、十分に御注意下さい。

#ニルスの不思議な旅#ニルスのふしぎな旅#ニルス#CV:小山茉美#防寒着#防寒具#フライトジャケット#千歳基地

2021-01-21 03:00:10 +0000