【ポラリス】ベルガモット・エインズワース【第4期】

黒瀬
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「人って死んだらどこに行くと思います?…どこだとしても、大切な人と一緒が良いですよね」

企画元様【illust/80979654
第4期【illust/85553562
12/20:成長後の姿を作品内に追加しました。


ベルガモット・エインズワース(Bergamot Ainsworth)
年齢:14歳 性別:男 身長:150㎝(角は15cm程度)
所属国:翠才国 
総ポイント:20pt【精神:5/攻撃:0/技巧:5/魔力:10/幸運:0】分家/新規家系
運命数:9

国の中でも市街地の外、あまり人が寄り付かないところに調薬の工房を構える鹿の一族。
一族の多くは皆のんびりとしており、性格も穏やかで心優しい者がほとんど。
一族の人間は全員、自分の魔力を込めた宝石を調薬魔法の媒体としている。
最近幼い鹿の子が工房の奥で薬の研究をしているらしい。しかし調合する薬はどれも副作用が多く、実用には至っていないようだ。

✾skill
【呪毒薬の鹿族】
少年にとって研究は、自分の知識欲を満たすものである。そのため副作用の有無は関係ない。研究のため、毒や呪いの論文を読み漁る毎日。
【味覚音痴】
薬と毒の影響で味覚はほとんど失われている。家族団欒のティータイムは、温かい飲み物があればそれで良い。
【ケミカル・コア】
本能的に、自分の寿命が決して長いものではないことを自覚している。両親の先祖の呪いの影響か、服薬し続けている薬の副作用か、どちらにせよ、訪れる『最期』も大切な人と幸せなままでいたい。

調薬の鹿族【illust/82672877
 ∟泡傘鯨/レェ/薬の賢者
獣人族【illust/82939914
 ∟鯨髪の占術師/ヴォルシュ家/死告鳥

✾Family
父:セイボリー・エインズワース【illust/84717400】(故)pt総計:125
「お父さんがお母さんにレディって言うの、すごく好きだったんです。…でも、大切な人は最期まで大切にしなきゃだめですよ」
母:カウルア・ヴォルシュ・アルマウトさん【illust/84718076
「おやつですか?うーん…僕は紅茶だけで大丈夫です。ありがとう、お母さん」
兄:ウェズン・エインズワースさん【illust/85782803
「兄さんの研究方針、僕と正反対なんですよね。でも『大切』のためなら素敵だと思います」
「兄さん、ごはん食べないとまた姉さんが来ちゃいますよ。…ぼ、僕は小食だから良いんです」
姉:アルカネット・エインズワース【illust/85698296
「姉さん、もうそろそろ僕の頭を撫でるのはやめ…ちょっと、もう…クッキーはいりませんって」
「また『なんとなく』占いですか?姉さんってば…僕はこの論文を読むのに忙しいんですよ」

+.✾♡素敵なご縁をいただきました(12/12)
 行乃野凪南(ナナ・アルバ)さん【illust/85906511

占い好きの母や姉、占い薬を作る兄のように、自分は占いが好きではなかった。否、占いが嫌いというよりは、身内の口癖でもある根拠の無い『なんとなく』が嫌いで。
自分を取り巻く世界にも、これからの人生にも、そしていつか自分の望む運命の相手に巡り合うことすべてに理由があって、僕という少年は今日もそれを全て『知りたい』と思うのだ。

「ねえそこのお兄さん、お兄さんも占い師なんですか?ふうん、太陽。良いですね、占い、見せてもらっても?」

珍しく母に連れられた買い物の帰り、占いの店がいくつか開かれている傍らにその人は居た。この辺りではあまり見ない顔で、なんとなしに声を掛けてみると青月国から来たのだと。
最初は話半分で占いの内容を聞いていたが、太陽を光を用いた占いで、一族に代々伝わるものだと言う。理論の無い占いなら一蹴していたところだが、そういう歴史や自然の力を利用しているものならばと興味を抱いたのだ。

「お昼はいないんですか?じゃあ、僕の方から会いに行きます。…なんですかその顔、確かに僕はまだ子供ですし、門限はありますけど」
「そうだ、飴食べます?…冗談ですよ、これは毒入りです。オレンジ?味付きの飴は作ったことないですね…いえ、あなたが欲しいなら作って持ってきますよ。その代わり、僕ともっとお話してくださいね?」


変わった男…いや、『女性』だと思った。口にこそ出さなかったが、その仕草を見れば分かる。決して『なんとなく』じゃない、自分が『彼女』と話しているうちに感じ取った確かなものだ。
そも、相手がよく冗談めかして話をごまかす姿が自分とよく似ていたのだ。どうして『彼女』が嘘をつくのか?何を考えているのか?

――――全部全部、『知りたい』と思った。

「ねえ、そういえば昔、オレンジが好きだって言ってましたよね」

口付けた愛しい彼女へ、カラン、と小さな音が移る。
壊れた味覚では感じ取ることは出来ないが、口に含んでいたキャンディはきっと甘酸っぱくてどこか懐かしい味がするんでしょうね。

「ふふ、嫌いでもいいですよ。その分、僕が沢山愛して、君の欲しいものも全部あげますから」

こんな時に嘘なんて吐きませんよ、君じゃあるまいし。…今のは少し意地悪でしたかね?
ああそうだ、確かに君も、名前は教えてくれましたね。じゃあ僕は証拠として、これからずっと君の隣にいますから。…それはいつかの最期だって、同じなんです。

「だからね、『ヘリオフィラ』。僕の…『俺』だけの、レディになってください」

――――愛しい君の、嘘ごと愛してあげますよ。

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2020-11-29 04:35:42 +0000