【ポラリス】ヨリ【第4期】

白犬
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ポラリスの英雄歌【illust/80979654

「ねえ、それよりもこないだの旅の話の続きが聞きたいわ。
あたしの話なんてどうだっていいのよ。あんたの話を聞かせて頂戴。あたしとても楽しみにしてたんだから」



名前:信天翁 依(シンテンオウ ヨリ) 
18歳/女/157cm
所属国:緋獣国 総ポイント:250pt 運命数:4

一人称:あたし 二人称:あんた


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父:コウ【illust/84717706】(父さま)125pt
「今日はお願いがあって来たの。この不作でしょ、少しだけ食材をわけてもらえないかと思って。ほんの少しでいいの。
きちんと代金は払わせてちょうだいね。父さまの食材を当てにして来ている時点で甘えてしまっているんだもの」
母:サシャさん【illust/84910241】(母さま)
「この新しい子、どうかしら。母さまほどじゃないけど結構上手に作れたと思うの。
名前はまだつけてあげられていないのだけれど。ピンとくるのが思い浮かばなくって。
あとね、うちの近くに素敵な髪飾りを売っているお店が新しくできたのよ。今度一緒に行ってみない?いい気分転換にもなると思うの」
妹:サヤさん【illust/85943824】(サヤ)
「あたし今日はとっても忙しくってね、さすがに疲れちゃったわ。それでサヤの元気を分けてもらおうと思って寄ってみたのよ。ふふ、こんなの都合がよすぎかしらね。まあ理由なんてなんだっていいのよ。これ、少しだけどお料理持ってきたの。食べながらお喋りしましょ。さあ、座ってちょうだい、サヤのお話が聞きたいわ」
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11/30:とても素敵なご縁をいただきました~!
青月国:バハラットさん【illust/85698335】(呼び方:バハラットさん)

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ある冷たい風が吹く日、ご近所さんが見知らぬお方をお店に連れてきてくださったの。
護衛をしてもらったお礼にあたしのお店でごちそうするという話だったみたいなの。
その人はバハラットさんと言って、見るからに異国風の格好をしていたから面白い話を聞けるんじゃないかとあたしとってもわくわくしたのを覚えているわ。

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「それで、その後どうなったの?不思議ね、その子は一体どこに隠れていたっていうのかしら?
…あらごめんなさい、お料理が冷めてしまうわね。どうぞ召し上がって」


案の定、あたしの知らない世界や想像もつかないようなお話をたくさんしてくださったわ。
それからときどきこの店に寄ってくださるようになって。
次に会うときはどんな話を聞けるのかと考えるだけで心が躍ったわ。

「あら、バハラットさんしばらくぶりね。ちょうどあんたが来るのを待ちわびていたところなのよ。
お腹はすいてるかしら?どこでも好きなところに座ってちょうだいな。すぐに用意するわね」
「まあ、なんて人なのかしら。こんなのあたし一人で出来るって何度も言ってるっていうのに…あっその道具はそっちじゃなくてこの一番上の戸棚よ。
覚えておいてちょうだ……いえ覚えなくていいの、あたしがやるから。台に乗れば届くもの」
「この掌の紋様には幸福を少しだけおすそ分けできるチカラがあるの。
バハラットさんはいつも危ないお仕事をしてらっしゃるでしょう?手を貸して。あんたの無事を祈らせてちょうだい」


あたしが自分の話題をそらすと深くは踏み込まないのに、勝手に厨房に入ってきて手伝うだのなんだのって本当に何なのかしら。
あっさりしているのか、強引なのかさっぱりわからないわ。
わからないけれど、どうしてかしらね、全然悪い気はしないのよ。
福福もなんとなく嬉しそうにしている気がするの。気のせいかしら?

「ねえ」
「…きっとつまらないと思うのだけど、今日はあたしの話を少しだけ聞いてくださらない?」


天井では色とりどりの提灯がチラチラとまたたいている。
あたしの話を聞いてほしいだなんて自分でもどうかしてると思うわ。きっとバハラットさんの瞳のチカラのせいね。
どうせうまく話せないわ。けど……あたしのことも知ってもらいたいって思ったから、少しだけ…いいえ、ものすごく勇気を出してみたの。

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「ねえバハラットさん、あたしがあんたのことを気にかけているのはその瞳のチカラのせいなんかじゃないのよ」
「もう行くのね。あたし待ってるわ。待ってるからね。
絶対無事に帰ってきてくれなきゃやぁよ。ちゃんと…ちゃんと帰ってくるとあたしと約束してちょうだい」


乾いた空気があたしの心細さを大きくさせる。思わず玉のような涙が零れてしまった。
いつもなら涙なんて我慢できるのに、困らせてしまうだけだとわかっているのに、このときばかりはどうしようもなかったの。

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「!」「おかえりなさい」

あたし、バハラットさんを困らせないように背筋をしゃんとして待っていたわ。

「ねえバハラットさん、あたしね、聞きたいお話も、聞いてもらいたいお話もたくさんあるのよ」
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種族
月鈴の猫【illust/82673252】/亜人種/焔尾彪族/食活細胞
掌福猫【illust/83326502】/魔女の末裔/豊海沖太夫

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スキル
鈴幸の呼:炎を纏っている間、晴れ渡る霧が如く周囲の不幸を少し消散させることができる。
掌福の応:手を握ることでほんの少しの幸福を与えることが出来る。紋様のある左手のみが有効。

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不備・間違い・その他問題がございましたらご一報くださいますと助かります。
どうぞよろしくお願いします。

※キャプション随時更新

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2020-11-16 08:14:19 +0000