「さあ、授業を始めよう。成績が良い子には毒キャンディを…ん?要らない?」
企画元様【illust/80979654】
第三期【illust/84592058】
✾
セイボリー・エインズワース(Savory Ainsworth)
年齢:24歳 性別:男 身長:180㎝(角は20cm程度)
所属国:翠才国
総ポイント:125pt【精神:15/攻撃:0/技巧:30/魔力:75/幸運:5】
運命数:0
スキル:幻薬の鹿族
国の中でも市街地の外、あまり人が寄り付かないところに調薬の工房を構える鹿の一族。
一族の多くは皆のんびりとしており、性格も穏やかで心優しい者がほとんど。
一族の人間は全員、自分の魔力を込めた宝石を調薬魔法の媒体としている。
現当主が作る治癒薬は効能の良さ・副作用の無さから巷で人気があり、少し前までは体に害のない毒を用いた共同研究も行われていた。現在研究権限は次期当主に受け渡されているらしい。
調薬の鹿族【illust/82672877】
∟泡傘鯨
レェ【illust/82868366】
∟薬の賢者
✾Family
父:レェ・シャヌさん【illust/83708360】(故)
「父さんは立派な学者だったよ。本当に、心から尊敬出来る人だった」
母:エルダー・エインズワース【illust/83708233】pt総計:50
「母さんの作るクッキーは美味しいなあ。ところでさっきあっちの鍋から変な音がしていたけどあれは大丈夫なのかい?…大丈夫じゃない?」
妹:レェ・シャーリー・エインズワースさん【illust/84717519】
「シャーリー、まだ起きていたのかい?頑張り屋なのはいい事だけれど、無理はしないように…ご褒美のキャンディをあげるから。良い子で、おやすみ」
+.✾♡素敵なご縁をいただきました(10/10)
カウルア・ヴォルシュ・アルマウトさん【illust/84718076】
研究者の端くれとしてフィールドワークは大切なものだ。母のように身内に薬草探しが得意な者がいれば話は別だが、自分は野山の草木の匂いやたまに香る果実の甘い香りも結構気に入っているのだ。森の中に少し開けた場所があって…そこに、見慣れぬ人影があった。
「おや…先客かな。天体観測?ああ、この辺りは草木が多くて空気が綺麗だからね」
どうやら彼女は休日の一人旅中らしい。美しい景色が好きだと言うのでいくつか自分の知っている場所を挙げると表情を明るくさせた。休みの日であれば案内も出来るとを告げると、これまた喜んだ表情と左右に揺れる毛並みの良い尻尾。もう少し警戒心をとも思ったが実家が喫茶店で、人と話すのが大好きらしい。
「君の淹れるコーヒーは美味しいね。普段は紅茶が多いのだけれど、こちらも好きになってしまったな」
「これはキャンディだけど毒入りなんだ。今度代わりに、美味しいお菓子を持ってくるよ」
逢瀬を繰り返し、星を見ながら飲むコーヒーが格別だということも教えてもらった。自分が甘党だということを伝えると、角砂糖とミルクが合うものを選んでくれるのだ。
研究室でもコーヒーを飲むことが多くなったと笑いながら伝えるとこれまた表れる嬉しそうな表情。くるくる変わる可愛らしい表情が、甘いお茶菓子のようだ、なんて。
夢を見た。
父さんがいなくなって、母さんが泣いていて、折角幸せになったはずの妹が暗い顔をしていて。
横たわる『誰か』に触れるととても冷たくて、触れたところから、相手の体も自分の体も真っ黒になってゆくのだ。
その『誰か』が、『彼女』であるということに気づいたのは、飛び起きた後だった。
「ごめんね、今日はあまり体調が優れなくて。え、顔色?…気付いていたんだね」
母にも妹にも隠していた…だけど彼女にはお見通しだったようで。彼女の表情がみるみる心配したものに変わってゆく。その度に、胸が締め付けられて。そんな顔をしないでほしい、笑ってほしい。願わくば、僕の隣で…そうか、自分は彼女に、恋をしているのか。
「私は君にいなくなってほしくない。ずっと笑っていてほしい。…愛しています、誰よりも」
「カウルア、お待たせ。ごめんね、講義が長引いてしまって」
今日も待ち合わせは出逢った場所。一緒になっても待ち合わせをしようと提案したのはどちらからだったか。勿論、自分の仕事や新しく始めた研究が多忙なせいもあるのだけれど。
祖父と祖母が実家に残しておいてくれた解呪の論文や資料は非常に参考になるのだが、如何せん専門分野外のものだから、もう少し研鑽と勉強は必要だ。
父や母が、誰かのために頑張る理由がわからなかった。だけれど、隣に並ぶ彼女を見て思う。愛しい人のために何かを成し遂げたい。その目標だって、『誰かのため』だ。
「カウルア、私は君と出会えて、幸せ者だよ」
――――愛しい君が、笑ってくれますように。
+.✾.+
✾図書館の隣人:スキエデッセンティア【illust/84717384】
「やあスー、論文探しを手伝ってくれるかい?明日の講義で使おうと思って…勿論、お礼はさせてもらうとも」
「昔、母さんが図書館の可愛い妖精の話をしてくれて…おっと、君の事を可愛いと言っているわけじゃないよ?」
「へえ、旅…じゃあ暫く会えないんだね。たまに帰る?はは、じゃあお土産話でも期待しようかな。
――いってらっしゃい、私の親友」
2020-09-30 15:00:12 +0000