幕引きまで傍にいて
こちらの企画【illust/83364755】に参加させていただきます。
⚠︎GL要素を含むR-15企画です
「世界にひとりぼっちみたいなんだ。」
▼柵 紫音(しがらみ しおん) / HN:ステラ
17歳 / 161cm / 高校2年
成績優秀な優等生。
平和主義で大人しい性格で、家でも学校でも良い人を
演じようとしており、友達からも頼れる存在として
一目置かれている。
その反面空っぽでどこか満たされない、未来が見えない、
漠然と死にたいとたまに思う時がある。
花が好きで園芸部に所属しているが、
クラスの友達の運動部の助っ人に頼まれたりする。
頼まれたら断れない。
小学生の頃に母親が父親に捨てられる形で離婚。
その後すぐに別の男と再婚し義理の姉ができる。
他人の評価ばかり気にし新しい父と姉に気に入られようと必死な母親に辟易している。
自分と同じ「漠然と死にたい」人がいないかと思い、
サイトを利用している。
基本見る専。
HNの由来は紫苑(花)の学名のaster tataricus→asterはギリシャ語で星→イタリア語でstellaから。
▼共犯 素敵なご縁をありがとうございます♡
麻野 音色さん 【illust/84325959】
音色ちゃん あのね
きみと出会って私は世界一幸せだったんだよ
どうしてこんなに哀しいのかな
学校で家で居場所を失わないように努力したことも
きみが居ればそれさえも何も要らなかったのに
私に初めての感情をたくさんくれたきみが好きだった
触れ合う肌がくすぐったくて愛おしかった
無彩色だった毎日を鮮やかな色で染めてくれた
私に全部をくれた音色ちゃんに全部あげようと思っていたのに、もう伝わらないな
ねぇ、さよならなんて言わないで
.
明確な自殺願望がなかった、ピアスやお化粧でカラフルに染まった音色ちゃんと着飾るものが何もない真っ白な高校生の私は
似ているようでとても違ったね
からっぽでお互いが自分の全てだった私たち
違っているようでとても似ていたね
.
強くてきれいでかっこよかった音色ちゃんは私の憧れだった
…最初はちょっと怖かったけどね。
怖がっていた私に気を遣って自分が働いてるカフェで紅茶とケーキセット出してくれたでしょ。
ずっと前から気になってたお店だったから何で知ってるんだろう、魔法みたいって思ったんだ。偶然なのにね。
色んな話をしてコロコロ表情の変わる音色ちゃんは外の世界を夢見る御伽噺のプリンセスみたいで。
私の話を聞いてくれて、肯定してくれた、あの時欲しかった言葉をくれた、私を救ってくれたヒーローみたいだった。
ほんとのお姉ちゃんってこんな感じなのかな?
姉さんとはほんとの姉妹みたいになれなかったから。
気持ちを素直に言葉にできないから、花言葉に乗せて贈ってた、気付いてたかな?
最初に贈った紫のフリージアは憧れ。
花の世話が大変ならと思って贈ったネモフィラとブルーデージーを使ったハーバリウムは可憐、かわいいあなた。
大きいからお店に置いてって誤魔化した紫のライラックとブッドレアの花束。恋の芽生え・恋の予感。
アガパンサスはラブレター、恋の訪れ。
ベランダに植えた紫のパンジーはあなたのことで頭がいっぱい。それからスミレも増やしたね。
枯らさないようにって理由つけてたくさんお邪魔したね。
空っぽだった私を満たしてくれたのは、
私と同じものを好きになってほしいなんて願ったのは、
音色ちゃんだけだった。
寂しさが募ってしまわないように私の気持ちを乗せた花で部屋を埋めるから。
「ーーー今日、泊まってもいい?……帰りたくないんだ。」
きみの寂しさは埋まるかな?
私の寂しさも紛れるかな?
全てを諦めているようなそんな夜色の瞳の奥に私を映してくれるかな
差し込んだ朝日が反射してきらきらさせた夜明け前のような藍色の髪で顔を隠しながらほんとうはとっても弱いんだよなんて言っていたけれど
ひとには強く見せてるところも含めて私の指標だった
貴女みたいな強い人になりたかった
でも私には強がらなくてもよかったのに
音色ちゃん、音色ちゃんって
なんにもなくなっちゃったこの部屋で名前を呼んでも、もう届かない。
もう戻らない、世界の決まり。
.
一緒に生きたかった。
一緒に逝きたかった。
独りじゃ死ねないよ
.
.
音色ちゃん、あのね
きみの面影を追いかけてるうちにきみの夢も一緒に追いかけてたんだ。
私が役者になりたいなんて言ったら嫌かな?
それともいつもの笑顔で背中を押してくれるかな?
過去の事だからって終わった事のように話していたけど、そう青春を語る音色ちゃんはとても楽しそうで。
少しでも近づきたくて。
少しでも忘れたくなくて。
.
はぐれた世界で生きていくから。
きらめく世界できみを見つけたら、
そしたら一番最初に、名前を呼んで。抱きしめに行くね。
白いカーネーションを贈るから。
見つけるまで待っててね。
.
.
▼関係者様
姉:柵 茜音さん【illust/84040959】
自分が中学に上がる前に家を出たので、
当時の美人で自由に生きてる印象のまま憧れを抱いている。
家に居た時もあまり会話といった会話をしなかったので他人行儀に扱われているのを
感じているが仲良くなりたい気持ちがある。
「姉さん、また花贈りに行ってもいい?」
「家族だから、もっと知りたいと思うのは、私だけなのかな…。」
▼何か問題ございましたらお手数ですがメッセにてご一報お願い致します。
✴︎キャプション随時更新✴︎
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2020-08-30 11:52:55 +0000