【死繋】冥婚記念絵:石金サイド(合作)

YUKIJI TANAKA
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「8/16には全ての決着をつけよう。」

真希は楽し気に口の端を釣り上げて笑って言った。
俺の願いで、俺が急にいなくなっても、妹へ兄貴達が行かないように、俺関係に何か手を出したら祟りがあるって思わせるのがやはり一番なのではないかという話になり…
今では、出勤しても、誰も俺に近寄らなくなった。
仕事もない。金もない。家の家具もほとんど売っぱらってしまった。
売っぱらってしまった理由はほかにもあるのだが…

当日。
俺は、会社の建物の屋上に忍び込み、タキシードに身を包んでいた。腕には純白のドレスを抱えている。
「本当にこれで俺はハッピーエンドに天に召されるんだろうな?!真希!」
「え~どうだろう。俺も初めてのことだしなぁ♪」
普段と同じ格好の真希が、にやにやと笑っている。

俺は屋上の柵から身を乗り出し、力を抜いたら地上へ真っ逆さまなポジションになった。
いやこれ、失敗したら、痛いやつだろ…
しかし、もうあとには引けない。既に現世で生きる術を手放してしまったのだから。
「清水の舞台から飛び降りるって…割とガチで真剣勝負だと今更感じるわ…」
ビル風が吹き上げる。

「俺が輝大の魂をうまく体から抜くことができたら、成功♪」
「わかってる、わかってる。…しかし、結婚衣装で飛び降りかぁ…怪奇事件だな…」
「一度でいいから、結婚してみたいなって言ってたの、輝大だよね。よかったじゃん♪俺も一度、ドレス着てみたかったんだよね、しっかり抱替えて来てよ。」
高いドレス、買わせやがって…とボソッと言った俺の声が聞こえなかったのか、真希はずっと楽しそうだった。

0時。

真希が普段見せないほどの真面目な顔で俺に近づく。
頬を両手で掴まれたような気がした瞬間、俺の体が、バランスを落として重力に捕まったのを
目の端で見たような気がした。

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これにより真希さんと輝大の冥婚が成立いたしましたm(__)m
※成立絵は、各自のキャラクターを描いた後、合わせました。背景はそれぞれの加工となっております。
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■素敵なお嫁さん(?):高任真希さまillust/82427484
※高任さんサイドのイラストはこちらillust/83766286
□背景の花、お借りしましたm(__)m
ブーケ素材:illust/63245538
【フリー素材】薔薇:illust/68091152

うちのインテリヤクザ:石金 輝大illust/81864954

企画【死繋】:死んだら貴方と繋がれる。illust/81100539

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2020-08-16 14:44:55 +0000