こちらの企画【死んだらあなたと繋がれる】illust/81100539に参加させていただきます。
◆基本情報 高任 真希(たかとう まさき)/享年21さい/男性/175㎝/お仕事らしきお仕事はしていなかった
胸はあるけど大胸筋、下は工事していないので生まれつきついてるままである。
世間的には仲が良く、会社経営なんかやってた裕福な夫婦の元に生まれ、歪な愛情を注がれていたが、妹が生まれてからは食すら滞りがちなほどに放置されて育った。これ幸いと持って生まれた美貌と滑らかな舌で日銭を稼ぎ、根性で生き延びてきた。それなのに、いやそれゆえか夜道に背中からぐっさり刺されてぽっくり死亡した。突然の襲撃でしかも背後からだった為、犯人の顔は見ていないし、生きる事にそれほど執着していなかったので恨んでもいない。むしろ自分なんかを手にかけて犯罪歴ついてないといいなーなんて思ってる。
割とお人よしかも知れない。
冥婚については何故か地上に残ってふらふら彷徨ってる時に、目に留まった女子高生達のおしゃべりから知った。このまま成仏しないかもーなんて途方に暮れていたから。もしそういう相手が居るなら良いかもこのどうしようもない暇な時間が多少はマシになるかな?
でも永遠にそいつと一緒?
うわ、面倒くさい。とも爪の先くらいは思っても良いよね?
◆素敵なご縁を繋いでいただきました。
石金輝大さん【illust/81864954】
『あ、これ死んだ』
背中から広がる衝撃。それは痛みよりも熱を孕んで。足元に広がる赤い水たまり。
霞む視界の中、男とも女ともわからない朧な人影が揺らいで滲む。
最後に見た光景はそんな感じ。
これは確実に死んだなー
好き勝手生きてきたし、別に未練もないからまあ良いかー
なーんて思っていた筈なのに…
「どっこいまだここに居るんだなー」
何故残ったのか、何故存在してるのか、自分にも全く理解できなかったのだけれど。
居るからには仕方ない。正直お腹も空かないし、お風呂入らなくても臭くもならないし。あれこれ意外と便利かなーと現状を受け入れていっそ楽しむ事にした。
何年、何十年過ぎたのかわからないけれど。そろそろこういうのも飽きたななんて思い始めた頃。
生きてるのに死にそうな面したあいつを見つけた。
揺らめくネオン、ほろ酔いの人の足取りは千鳥のように覚束なくて。誰もが騒いで楽し気で。喧しいほどのそこに今にも死にそうな面したあいつを見つけた。
「大丈夫か、こいつ。今にもぶっ倒れておっ死にそうなんだけども…」
なんとなく気になって、せめて寝床まで見守ろうかとついていったら。
なんだかとってもすさまじく納得いかない状況に陥っていると知ってしまった。
要領悪いにも限度ないか?真面目に、顕著に。そりゃあまり自慢げに言いふらすような職業ではないけれども。それなりに真面目に生きてきた奴が、馬鹿を見るなんて納得いかない。
そうは言っても俺は既に死者。
漂う空気のような自分に何ができるわけでもなく。
ぶーたれながらふよふよ浮いていたら何故かそいつと目があった。
あれ?こいつ俺を視認してない?え?見えてるの、俺?
それがあいつ、石金輝大との出会いだった。
「そっかーそっかーひどい兄貴分だねえ…」
知ってはいたけれど、本人から聞いた顛末はひどいもので。
お世辞にも幸福な人生とは言えない自分からしてもなかなかにハードモード陥ってないかって少し呆れた。
「で?このまま泣き寝入りするわけ?」
そういうのは性分に合わない。
だから…
「いっそ仕返ししちゃおっか♡」
さいわいというかなんというか。俺ってば普通の人間には見えないわけだから。そりゃもう暗躍しまくりだよね。見えないわが身を良い事に件の兄貴分の弱みを握ってみたり、夢枕に立ってみたり、ごりごり精神削ってやった。だんだん顔色が悪くなってくのを見て舌を出す。
これは面白くなってきたとほくそ笑む俺の視界の隅で、すこーしだけ元気になったあいつが小鹿のように震えていた。
「まあまあ、気楽にいこーぜー!」
そういや、冥婚なんてものがあったっけ?
生きているのが辛いんなら、こいつ連れて逝っても良いかな、なんて思ったりした。
「いっそ俺の嫁になる?したらこの世とおさらばできるけど?」
◆交流について
お絵描きできたりできなかったりと波があるので、積極的な交流はできないと思います。
成立絵と冥婚絵は描かせていただいたいなーと…!
※キャプション随時変更します。
2020-06-19 12:00:33 +0000