世代交代企画「ポラリスの英雄歌」【illust/80979654】に参加させて頂きます。
◆ミロワール
38歳 / 女性 / 162cm
種族:獣宿し 所属国:菫華国 総ポイント:20pt 運命数:2
占い師兼情報屋。仕事中は素顔を隠している。
守護霊は獅子。
マイペースで自由を愛する女性。
◆獣宿し
体内に『鏡の獣』と呼ばれる守護獣を宿す一族。
守護霊を召喚するための鏡を所持している者が多い。
加護により運が良く、目に見えないものに対して敏感。
詳細【novel/13761070】
◆スキル
鏡の獣:黒き守護獣。鏡を介して顕現可能。宿主に加護を与え、危険から遠ざける。
◆素敵なご縁を頂きました。
ときわさん【illust/83041293】
「さて…困ったわね」
近頃耳にする幻覚を見せる霧。情報を得るためにその地へ訪れたはいいけれど、どうやらわたしも迷い込んでしまったらしい。
守護獣のレグが軽く呻る。いつから居たのかしら。そちらへ目を遣ると一人の青年がこちらを見ていた。
「こんにちは。遊び相手…あなたはここに住んでいるの?」
…どうやら霧の発生源は彼らしい。引き止めようと様々な幻覚を見せてくるけど正体が分かった以上は長居は無用。だって経験上碌なことはないもの。
うまく話の主導権を握り、運び…ようやく諦めてくれた。
けれども時間をかけ過ぎたのかしら。
彼の要求がひたすら無邪気で言葉以上のものがなく…寂しがっている子どものようだと気付いてしまった。
そういえばレグはあれっきり反応しない。静観してただけ。
別れ際、少しだけ考えてから切り出してみた。
「ねぇ、わたしと一緒に来てみない?色んな世界を見たいと思わない?
こんなことを繰り返してたら周りにも、あなたにとっても良くないわ」
ときわ、と名乗った彼との旅は少し新鮮だった。
社会に馴染みのない彼には教えることがたくさんあったし、わたしも妖精種と行動を共にするのは初めてだったから。
苦痛だと感じたことは何もないけど、一つ困ったことはあったわね。
彼はしばらくの間、私にべったりで片時も離れようとしなかった。
「そんなにくっつかれると仕事がしづらいわ。別に嫌いになったわけではないのよ。
少し離れてくれるだけでいいの。ここにいてもいいから。
お喋りなら後でたくさんしましょう?だから、ね?」
「ブラッシング…は必要ないのね。そういえばいつでも綺麗な毛並み…
あら、いいの?じゃあ、お言葉に甘えて」
彼は旅の中で多くを吸収していった。
人との距離感も覚えてからは無理やり誰かを引き止めようともしなくなった。
わたしが見誤ったせいで危険な目にあった時も助けてくれたわ。
気付けば随分と頼りになる存在となっていて、子ども扱いしていたわたしも接し方を改めていった。
だってもう、子どもとして見られないわ。
心のどこかで彼はわたしとの旅に飽きたら去っていくのだろうと考えていた。
その時は引き留めるつもりはない。だって彼が選んだことだもの。
でも、できればそんな日は来てほしくないと願っている。
そしてそんな自分に気付いて可笑しくなってしまった。
故郷を飛び出してから何かに縛られるのを嫌ってずっと一人でいた。
そんなわたしが誰かと歩みを共にしているんだもの。
わたしは今でも自由だわ。ただ一人でいる気楽さより、ときわと過ごす日々を選んだ。それだけ。
無邪気な笑顔、新しいものを見るたびに輝かせる瞳、食事の時の弾んだ声。
きっと愛しいとはこういうことなのね。
彼の表情を見るたびに自然と口元が緩む。
「ときわ。どこか行きたい場所はある?わたしは…どこでもいいの。
だってあなたと一緒なら楽しくて…どこまでも歩いて行けるわ」
●申請について・相性重視で素敵なご縁を結ばせて頂けたら嬉しいです。所属国、年齢、種族は問いません。
・今期は確実に次世代の投稿をしたいため、同じ運命数の方はお断りさせて頂く場合がございます。
※運命数に関する記載を削除いたします。同数でも問題ありません。女神の奇跡の使用は未定です。
・既知関係などもご連絡いただけたら嬉しいです。
・ありがたくも申請を頂いた場合は即日~3日以内にご返答致します。
・返信状況などはキャプションやスタックでお知らせします。
・もし期日を過ぎても反応がない場合は未着の可能性がございますので、その際はお手数ですが再送いただけると助かります。
・良いご縁がありますように。
※キャプションは随時変更いたします。
※何か問題等ございましたらお手数ですがご連絡頂けると助かります。
2020-06-30 15:20:25 +0000