【PRWS】因果を断つは応報剣【防衛】

堕魅闇666世

ヘルヘイム攻防戦、最終局面です。
アンスウェラー隊は、攻防戦の勝敗に関わりなく単独でヘルヘイム内部へ突入。
暴走しつつある巨大要塞を破壊するための、最後の戦いを始めます。

お借りしました
ダイライオーillust/81242598
ガイスデッドillust/81247728
ポッセ隊illust/81434410
ケイゴさん&シアちゃんillust/81249271
ルイーヒさんillust/81259486
ピンクヘッドくんillust/81747094
リュリュくんillust/81260709
シャンギンちゃんillust/81313228
イルナさんillust/81888853
レキンさんillust/81242285
マサヨシさんillust/81247537
兵藤さんillust/81969318
マリア様illust/82158115
ブリジッテちゃんillust/81458856

うちの子
アドナイ・アガシillust/81835877
ダミアン&アリスillust/81265368
アンスウェラーとそのクルー達illust/81242146
ボンボillust/82405338

問題等ありましたら、お教えいただけると助かります。



プラズマシールドが消滅したヘルヘイム目掛け、防衛軍の最後の攻勢が始まる。
狙うは、ヘルヘイムの最大火力、超巨大衛星砲。

雪崩を打って迫る侵略軍の反撃を正面から受け、一隻、また一隻と沈んでゆく
友軍艦を尻目に、最先鋒のアンスウェラーは敵陣を切り裂いて深く、より深く
侵入し、ヘルヘイムへと迫っていく。

その巨体が視界を埋め尽くすほどに肉薄したところで、
アイリスの緊迫した報告が響き渡る。
「ヘルヘイム砲、出力臨界・・・第二射、来ます!!」
「ハァ!?2発目だぁ?反則だろうが!!」
「それを言うなら、宣告した刻限を待たずに1発目を撃った時点で
ルールもへったくれもありませんよ!」
宣告したタイムリミットは、EMUを揺さぶるための交渉材料だ。
相手から好条件の降伏を引き出すためのカードだったはずだ。
それを自ら反故にして、戦争を泥沼化させるなど、愚の骨頂。

まともな神経の持ち主ならば、こんなことをするはずがない。
ヘルヘイムの制御が、反主連の思惑を外れて暴走し始めている・・・?
最悪の状況がアシュレイの脳裏を掠めるが、その行く末を見届けることは、
どうやらできそうにない。

「すまない・・・お前達の命を、無駄にしてしまった」
目前で揺らめく破滅の光。もはや回避は間に合わない。

「いいや、まだだぜ!艦長!!」
「僕たちにはまだ、やれることが残ってるはずだぜ!」
「俺たちの力を預けます。全力を尽くしましょう!!」
アンスウェラーのエンジンの周囲に集まる、アンスウェラー隊の全艦載機が、
その手を母艦に添えて、自らのエネルギーを注ぎ込む。
「機関出力、1200%!!ジェネレーター出力2000、3000・・・
まだ上がってる・・・艦長!!」
振り返るカリンの眼差しが、アンスウェラー隊全員の覚悟を代弁していた。

それが逃れられぬ運命ならば。死力を尽くして抗うだけだ。
今までずっと、そうしてきたように。

「・・・全艦、最大出力!艦首バニシングラムを展開せよ!!」
眼前を埋め尽くす、死そのもののような深紅の光を正面から睨み据えて。
「本艦は、これよりヘルヘイム衛星砲へラムアタックを敢行する!!!」

渦を巻く、悪意の光が怒涛となって押し寄せる。
直径にしておよそ50キロに及ぶ、破壊の奔流。
放たれたヘルヘイムの破壊の波動は、アンスウェラーをまるであってなきものが如く
易々と飲み下し・・・

しかして。魔を断つ剣は未だ折れず。

絶望的な破滅の嵐の只中で。
消えることなく輝き続ける一筋の光があった。

アンスウェラー隊の総力を結集して振るわれた渾身の一刀は、
衛星砲の奔流を、真っ向から切り裂いていた。
逆巻く悪意の激流を遡り、一直線に衛生砲の砲口へと迫り・・・

応報剣の一撃が、地獄へ続く門を切り開く。

#PRWS#【PRWS防衛】#【強襲母艦アンスウェラー】#【PRWSレポート】#【ヘルヘイム攻防戦】#【銀河トラベラーズ】

2020-06-22 13:55:39 +0000