恋をするなら異世界で!【illust/78513489】
こちらの企画様にて、引き続きカデットブルーラグーンのリードキャラを担当させていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
「それなら我が町の《碧海商業特区》へどうぞ。
芸術でも商売でも、才ある者は歓迎しますよ」
「…仕方がないですね。――割りましょう、海」
----------------------------------------------------
碧海の奏者(あおうみのそうじゃ)
デューク・カデットブルー -Duke Cadetblue-
23歳│男性│179cm│海神(わだつみ)を祖とする一族
一人称:俺 二人称:貴方、貴女
年齢問わず碧海住民は呼び捨て、他町住民は「〜さん」が基本(親しさ等にもよる)
他町アンバサダーは「○○の主(君、会座、旗手)」呼び
海神の母とコウモリの父を持つ、カデットブルーラグーンの新米アンバサダー。
努力型の完璧主義者であり、住民にとってのよきリーダーでありたいという思いが強い。
物事を他人任せにできず、なまじっか能力があるばかりにひとりで抱え込みがち。
水路づくりなど町の発展に大きく貢献した先代アンバサダーの母を尊敬してはいるが、
正式に引き継いだあとも《碧海の奏者の息子》から抜け出せていないように感じておりちょっと複雑。
持って生まれた音楽の才に加え、幼いころから竪琴の練習を重ねてきた。
演奏技術は高いがアドリブは苦手。実は速弾きが得意。
他の町からの観客が増えたこともあり、真夜中の演奏会は定期+不定期で開催している。
----------------------------------------------------
■家族
母:クローディア・カデットブルー【illust/79517938】
「またですか母様。その魔力は尊敬しますが、無闇に海を割るのはやめてくださいとあれほど……」
(この人のバイタリティは一体どうなっているんだ……?)
父:シディ=ニクスさん【illust/79807247】
「俺は父様のように在りたいんです。誰に何を言われようとも、この羽を持って生まれたことを誇りに思います。――ところで、また蝙蝠たちが父様を訪ねてきているようですが……」
(静けさを好む貴方がこの町に移るなんて、出逢いとはそれほどまでに人を変えるものなのでしょうか)
妹:ディディエラちゃん【illust/81435469】
「ディディ、本物を見定めるお前の審美眼は確かなものです。俺が迷ったときには頼りにしていますよ。――え、次の演奏会での演出? ……ええと……」
(人を見る目についても心配はしていないが、なんて、口うるさい兄だと思われるな)
----------------------------------------------------
「…恋なんて、俺はそれどころじゃないですよ」
----------------------------------------------------
♥素敵なご縁をいただきました!
ウィカさん【illust/81187498】
「いいですよ、俺が案内します。客人に町のことを知ってもらうのもアンバサダーの役目ですから。
今日は商業区でなにかほしいものでも? ……寝心地のいいティーカップ……? 分かりました、探してみましょう」
「肉を使った料理なら、最近新しくできた店が評判ですね。
ひとりでは食べきれないでしょうから友人とでも、……俺ですか?」
(そういえば、このところ誰かとゆっくり食事をすることなんてなかったな……)
「お前たち、またウィカさんと喧嘩してましたね? あまり大人げないことは、
……いや、ああ見えて俺の倍は年上なんだよな……」
「一度覚えた曲はなんだって弾きこなしてみせますよ。しょっちゅう聞いているなら尚更です。
元になっているのが貴女の鼻唄だなんて、誰が気づくでしょうね?」
「すみませんがまだちょっと寝られそうになくてですね、頼むなら他の者に――……
……やっぱり、できるだけ早く終わらせますので隣で寝ててくれますか。ティーカップやクッションなら俺のを貸しますから」
「……勉強室に入って、生まれ直して、命や記憶をなくすおそれは?
羽化できずに命を落とす蝶もいれば、冬眠から目覚めない動物だっています。
それでも貴女が人生を賭す覚悟なら、――約束をしましょう、ウィカ」
(失うくらいならいっそこのまま俺の手のなかに閉じ込めてしまいたいだなんて、
……随分と我が儘になってしまった)
感情的になることを、悪だとばかり思っていた。
冷静であれ。それがよきリーダーとしてあるべき姿なのだと。
よく泣き、よく笑い、感情にまっすぐで、人に頼ることを厭わない、“生きる宝石”。
彼女の妖精としての在り方は、俺にとっては異質なものだ。
時におそろしくも思えるほどの無邪気さが、しかし不思議とうつくしく映るたび、胸のうちに漣が立つ。
彼女にとっての俺もまた、理解しがたいものであっただろう。
種族も生きた年月も性別も身体の大きさも違う。
通じ合うところがあるとするならば、ことばと、きっと、この感情に他ならない。
抱いた熱に人びとがなんと名付けるかを知りながら、ただ、互いの唯一で在りたかった。
「碧海の気質らしくないと言われることもありますが、
うつくしいものを愛するのは俺も同じです。
――ウィカ、貴方のことですよ」
----------------------------------------------------
既知設定は血縁以外ご自由にどうぞ!
その他、何かございましたらお手数ですがご連絡ください。
2020-04-30 15:00:33 +0000