「──ホーク、ホーク!戻って来て!クリムゾンホーク!」
嗚咽を漏らしながらちゅうすけが叫ぶ。
届いてない。我を忘れている。周りが誰で、何が近づいているのかも、
もしかすると、『自分が誰を守ろうとしているのか』も認識していないのかもしれない。
嗚呼、どうして。
あの人の燃え盛る感情は、あんなにも『彼女』を呼びながら泣き叫ぶように縋り付いているのに!
「ちゅうすけ君、マイク!マイクで呼んで!私もあの人の名前を呼ぶから!」
「でも、ホーク、僕らの声も聞こえてないみたいだ……!」
「けど、『反応』はしてる!届いてないわけじゃないわ!
呼びましょう、何度でも。 クリムゾンホークにも、フォルカー社長の心にも届くまで!」
震えた指をごまかすように強く強く握り締めた。
思えば、知っている相手があんな風に目の前で大怪我をしたのを見るのは初めてだ。
素敵なものや、怖いもの、色んなものを目にしてきた新大陸だが、やはり、ここは怖い場所だ。
古からの大自然、故に命の軽さはより際立つ。
「ホーク!ホーク!ジャーマさん生きてるよ!治療しなきゃ!ホーク!」
「クリムゾンホーク!フォルカー社長!あなたも酷い血の匂いだわ!二人で治療を受けて!お願い!」
「マーホーーッ!!」
ちゅうすけとマアルの声に合わせるようにマホドアも彼の名を呼んだらしい。
この新大陸の遠征が終わったその時、この世界は、私たちは、三つの国はどうなっているのだろう。
不安がひそりと這い寄った。
──ああ、どうか。
ひとりでも、悲しみに涙する人がどうか少なくありますように。
その時、私にはきっと、慰めの言葉も、帰還の喜びの声も、
投げ掛けることは、もう出来ないだろうから。
■非公式イベント:失我の紅鷹討伐依頼【討伐完了・追記あり】【illust/80340230】
(まあイメレス10件自体は達成しているんですけどね!)(万歳しながら)
お見舞いのお花感覚でイメレスさせていただきました…!
ジャーマさん、フォルカー社長~お大事にしてくださいね…!
■関連作品:熱闘新大陸実況【novel/12603604】
こちらで、ちゅうすけ君がいらっしゃるようだったので、ちゅうすけ君ならクリムゾンホークの名前をあきらめずに呼び続けてるかなあと思って、そっと便乗また借りさせて頂いたなど……!
(マアルなんでこの場にいるの???)
(新大陸でル・チャ実況するらしいよと聞いたので、その時間にカーターヒルで時間合わせて昼寝して、マホドアと一緒に来たのかもしれない)(要するに私にも分からないから適当でいいのよ)
(マアルにフォルカーさんの暴走時の感情を少し感じさせましたが、完全に捏造パラレルなので、『いやそんなことは無いよ!』って場合は必殺パラレルスルーでお願いいたします…!)
戦場タグは、クリムゾンホークと自キャラ両名の【赤】と【青】両方付けました。
とりあえず封じられしものどうにか倒してくれ!!!(三帝いつまではしゃいどんねんの叫び)
■お借りしました
クリムゾンホーク【illust/79300151】
ちゅうすけくん【illust/79060318】
(追記:3/28 PM.8:35 今気がついたんですけど、ちゅうすけ君のにゃんにゃんマンマークド忘れしてますね私!?!!こ、心のレイヤーで追加してくださry ごめんなさい)
フォルカー社長・(キャプションでお名前だけですが)ジャーマさん【illust/79430019】
■自キャラ:
もしかするとこんなに声張り上げたの生まれて初めてかもしれない。
マアル・パハ【illust/79003395】
曲刀のマホドア【illust/79659099】
■企画元:【illust/78509907】
2020-03-28 03:06:21 +0000