デッドはたくさんの竜に囲まれていた。
多勢に無勢…。
自分と自分の乗っているドラゴン-ドゥ-が地面に墜落するのも時間の問題だった。
自分たちの下からまた新しいドラゴンが、大きな口を開けてデッドたちを狙う。
「そこのヒトー、大丈夫かー?」
突然の声と2人の人影が視界にちらついた。
その瞬間、自分を下から狙っていたドラゴンが地上に墜落する。
「こっちは任せて!」
名も知らない色素の薄い髪色をもった2人に引き摺り降ろされたドラゴンは、地面でのたうち回る。
「助かるぜ!」
デッドは2人組にそう伝えると、再び襲ってくる上空の敵を迎撃しはじめた。
それでもこの数。
斬っても斬ってもキリがない。
その時、嗅ぎなれた…しかし少し違う独特のにおいが鼻をかすめた。
それと同時に青い閃光のような鳥が横を通り過ぎた。
「囮役、引き受けます!」
「ハハッ…!助かる!さっきから俺様は恵まれてるなぁ!」
煙草をくわえた鳥のような人物は、多数のドラゴンをうまく躱しながら飛んでいた。
デッドは周りを見回すと、いつの間にか、他の知らない人間たちがドラゴン達と対峙しているところに侵入していた。
多勢に無勢…とはいっても、これだけの能力を持った人間が揃えば、この状況も切り抜けれるだろう。
デッドは、口角をあげながらそう考えた。
「そこの鳥!これが終わったら、煙草一本分けてくれよ!」
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閃竜の群れを突破せよ【illust/79218682】
こちらの流れです!
時系列はパラレル!!
【illust/79280204】【illust/79329210】【illust/79342205】【illust/79430646】
問題がありましたらご連絡ください。
■お借りしました
空蝉さん【illust/78954933】
篠さん【illust/78978022】
シオンさん【illust/78953850】
■デッド【illust/79203853】黒死竜【illust/79153538】
2020-02-16 14:41:24 +0000