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ジャバリアラジオ放送局員である私が憂鬱になりながらとあるギルドに訪ねる。
盗賊商会、その名前だけ聞くといかにも悪党集団と間違えられるギルドにラジオの出演依頼を頼みにきたからだ、これ怒られて沈められるとかないよね?大丈夫だよね?
心配はあっさり打ち砕かれた、それぐらいなら構わないと言って快諾されたのだ。
これラジオの出演依頼ですよ、大丈夫ですか?と言い返したら殺されそうなので私は言葉を飲み下した。
放送当日----------------------
副団長の男がこちらに資料を渡してくれた、順番通りに話すと思いますのでよろしくお願いしますと…、え?思いますって何が???
啞然とするこちらをよそにスタジオに入っていく、まさかと思い団長の男の手元を見た。
血の気が引いた、原稿なしでラジオ放送するなんて正気の沙汰じゃない、だが放送時間が迫っている。
スタッフ一同これはダメだなと陰鬱な表情で最終準備をする。
「初回ということで記念すべき最初のテーマはここジャバリアの魅力を語っていきましょう」
滑り出しは上々、問題は紹介する店だ。生放送で躓くことだけは許されない。
流暢にジャバリアの名所と由来を語っていく、ここまでは資料通りに進んでいる。店の紹介も順調だ、しかし油断はできない放送事故は避けねば・・・ん?どうやって見つけたんだその店、なんでそんなに旨そうな説明をしてくるんだ、やめろ仕事中に私の食欲を刺激するな気になるじゃないか、え、うちの局の近くじゃんそれ。
「では、名残惜しいですがお暇の時間が近づいてきました。次回があればどうぞ良しなに」
はッとして放送終了の作業をする、周りも我に返ったように慌ただしく動いていた。
「美味いところには人も情報も集まるからな、仕事のついでだ。で、次はどこの情報をご所望だ?」
「次は商神の道付近をお願いします・・・」
このやり取りを何回したことか・・・、情報があれば人はあっさりと動くものだと思った。
初回の放送後、手紙で店の情報を教えてくれないかと殺到した。
美味しいものであれば足を運んで食べてみたくなる。逆に危険であれば無暗に近づかない。欲望と未知の略奪と盗賊商会は語っているが、正確な情報は金に勝るのではないだろうか。
今日の放送で紹介された食事処にいこう・・・、うう・・・また体重が・・・
こうして私の欲望が満たされ、代わりに懐のファアス銀貨がお店に吸い込まれた。
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テレビ放送は無理やな、ラジオ?ラジオならいけるな。
細かい理由はこちらの放送一覧【illust/79390573】で察してください。
キャプションが無駄に長くなってしまった、いっぱい間違えてる気がする!!!!
放送内容が違うね!!!!!!!!!!!!!!!!
ところでア〇街であってますか!?
情報が頭に入ってるコクヨウ【illust/78954256】
暇なのでついてきたネロ【illust/78972159】
2020-02-14 10:19:25 +0000