【PFLS】凪のエメラルディア【謳華祭】

えみすけ
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「荒れ狂う嵐のような、アタシの心がどこにもないの」

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幼い頃から死の間際までのおよそ500年間。
笑う時も眠る時も常に強い怒りと限りない復讐心を抱いてきた女は、与えられた穏やかな心に空虚さを感じた。
だからこそ、やはり自分は死すべき者だったのだと、女は心の底から微笑んだ。

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▼ 民族衣装
身にまとった衣装は、師であるグラナートが自らを質に入れてまで買い戻してくれた、失われた部族の花嫁衣裳。
手作りのそれは布の折り目の模様が一着ずつ違うため、競売で見かけたそれが実の母のものだと少女はすぐに気付いた。
生前、袖を通すことはなかったが、会場の給仕を務めるグラナートが『もしも』のために持ち込んだ。

▼ 背中の傷
戦時下で負ったものではなく、彼女が生来もっていた「翅」を奪われた時のもの。

▼ 心境
あんな遺書を残した手前、元同僚たちにめちゃくちゃ会いたくない。
会いたくないけど謝りたい。複雑なキモチ。

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誰かを害す気持ちもなければ、楽しくもなく、つまらなくもない。空虚な心を抱いたまま会場のどこかで静かに佇んでいます。
それでも彼女は誰かに話しかけられれば、生前と同じようにおどけた態度と人懐っこい笑みを作って、パーティを楽しんでいるようにして見せるでしょう。
自分の内にある復讐心や企みをそうやって隠してきた彼女にとって、それはティーカップを持ち上げるのと同じくらい容易いことですから。

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ラハール【illust/73116370
謳華祭【illust/74223571

pixivファンタジア Last Saga【illust/72934234】※本編期間終了済※

#pixiv Fantasia: Last Saga#【謳華祭】#【魔王親衛隊ガルグイユ】

2020-01-29 09:10:01 +0000