ルングフィロソフィアス卿、貴殿用の生体用フラスコには不純物を排斥する機能を付けたがそれはそれとして部屋を掃除しろ。
つまり本を片付けろ、資料を手元に置いておきたくなる気持ちはわかるが貴様の悪い癖だ。
アクイレギア卿、専用のプランターはサイズ毎に分けてそのスペースに用意した、ミクロ単位の空気穴によって内部の湿度を一定に調整する事ができる、だが耐久性は考慮していないから"大人しい"植物に使え。
植物が割ったら代金を支払うのは貴様だ。
ラウディア卿用の器具は既に送付済みだ。
注文に従い従来のものより更に軽くした、日光による変色や腐食に強いが衝撃に弱い、頼むから落とすな。破片が軽すぎて風に乗ってひどい事になる。
「という内容の事を書面にしたためてある、適当に読め。
あとは代金だけでなく職人への感謝の気持ちはゆめゆめ忘れぬことだ
ただ一言ねぎらいの言葉をかけるだけで職人の能率は上がる、これこそ合理的だ」
■アイテム概要■
◆透過星硝子器具
・OBJECT TYPE：Tool（道具）
・SECURITY LEVEL：Public（公開）
・RARE VALUE：★★☆☆☆
◆概要
キシソノクアの研究員達は程度の差こそあれ、様々な実験器具を利用する。
試験管、漏斗、フラスコ、ビーカー、ピペット等々
主に材質は硝子である。
硝子は化学変化に強く、ある程度は熱の変化にも強く、艶やかで流体の流れを阻害せず
手入れが簡単で、なにより内部を透過して観察する事ができる、研究者にとって万能の素材。
また"硬いものをぶつける事で容易く破壊が可能"という点も欠点ではなく利点である。
だが、やはり消耗品……ひと月の間にキシソノクアで消費される硝子器具の数は膨大である。
とりわけキシソノクアでは"不意の不注意による器具の損失"は絶えない。
硝子職人の作る透過星硝子を使った器具は、彼等のニーズを求めるのに十二分であった。
通常の硝子器具と違い、星硝子を使った器具は透明度で本来の硝子器具と遜色なく
使い手が魔力を籠める事で、より使い手に使いやすい志向性を持たせることができる
例：内部の湿度・温度を調整する。内部の液体を攪拌する。念動力で動かしやすい。頑丈にする。不純物を取り除く等
また、破壊された場合、破片を回収する事で硝子職人の手でリサイクルが可能である。
硝子職人のブランド品として一般にも流通している。
魔具としては安いが、消耗品である事を考えると高級品といって差し支えない。
（フラスコ１個で中堅レストランのコース料理が食べられる程度の金額）
なお、魔導結社キシソノクア、エルディレマ研究機関連盟には格安で提供している。
「本来、既に城下町に御殿が建つ量を貴殿らには納品しているのだ、大事に使いたまえ」
魔導結社キシソノクア【illust/78952863】
フィロソフィアス卿【illust/78952865】
アクイレギア卿【illust/78953256】
（キャプションだけ）ラウディア卿【illust/78953311】
（キャプションだけ）エルディレマ研究機関連盟【illust/78953113】
キシソノクア研究報告書【illust/79076392】
硝子職人【illust/78998166】
2020-01-29 07:47:36 +0000