【フェシーナ】ヴェヴァラサナ【第三期】

ヨツユ
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■フェシーナの花々【illust/76345084】にお邪魔します。

■国名:碧羽の島 ヴェヴァラサナ
■纏枝:イリャルギ
 中性/18歳/151cm/ 合計30pt
■詳細【novel/11839053】/花が咲いてしまったかつての×××【illust/78620271

■■前期:ウルディン【illust/77868679】前期pt:20pt
「わたしたちの中で一番家族をしってるひと。ひとの輪とあたたかさを知ってるひと。あんな音響かせたら、いやでも目が覚めちゃうよねえ」 
■前期開花相手:エス様【illust/77944514
「“先生”がくれたもの、ぽかぽかであたたかいもの。私も大事にしたいって思ってる」
「青色はね、“先生”の泣き顔見たくなかったんだよ。だから空に持っていったんだ。だからね、“先生”。ずっと笑っていて」
■前期開花相手今期:エス様【illust/78938348
「先生、だいぶ遠くにいってるみたい。短いのによくわかるなって?紙がね、教えてくれるの。精霊たちは気まぐれだから届いたり届かなかったりだけどね、わかるのよ。この同じ空の下、先生も素敵なものを見ているって」

◇◆素敵な絆を結んでいただきました◆◇(1/9)
「こんなに焔ってあったかいものだったんだね。あのね、初めてみたときに似てるって思ったの。
目の色とか耳は違うんだけど、落ち着くなって。先生の言ってたの、こういうことかなって」


怖くて痛い夜にそばにいてくれた、嫌いな名前を綺麗だと言ってくれたひと。
行商と自由の国 新生ミルリアダ王国
ミノルカ=エメル・ブルーブリュレ=ミルリアダ様【illust/78619957

「……ええと、初めまして?外の方よね。うん、さっきそこから見ていたの。最近はここまで登ってくるひとは見なくって、もしかして日照時間とか落せ……とかあって、かな」
「……よかった。ミノルカさん……ルカ?あの、えっとね、あーもう!そんなに呼ばなくても聞こえてるよー!……私、ちょっと休憩しに隠れていたの。お客様ならこれもお仕事だから!せっかくだから、森の他も見て行きませんか?」
「葉がいっぱいで空が見えないから疑ってる?じゃあ外が見れるトコ、連れて行くね。こっち!」
「ホント!?また来てくれるの!?約束、ぜーったいの約束だからね!!でも私が気づけなかったら……ええと、そうだ。……この小枝にリボンを巻いてっと。この島に来たら、これを木に2回コンコンって当ててね。精霊達が知らせてくれるから。私がすぐに来れなくても島の誰かに見せて?少しピカピカするけど、皆親切におしゃべりできると思う。私のお客さんってわかるから」
「えへへ。ようこそ、ヴェヴァラサナへ!ルカ!いつだって歓迎するよ」

「ここはね、とても平和だけれどもうこれ以上は進めないの。ずっとずっと昔に切り離してしまったから。昔の技術を大事に使ってはいるけれど、それも壊れたら原始そのものにかえるだけ。門を広げたらと思うでしょ?今のままなら病気1つ、繁殖力の強い番いの獣一種でバランスを壊しちゃうの」
「ルカが言ってくれたいいところ、もっといかせるかな?例えば、うちのものをそっちで活かしてもらうとか」
「ルカは不思議、いろんなことを知っていて図鑑みたい。お話も聞きやすくておもしろい!キラキラピカピカ、宝箱みたいね」
「ね、さっきのお話、もっとできない?こんないいところで終わっちゃうなんて。この間いただいた暖房器具の使い方も教えて欲しいし、ううん今日は冴夜は来ないと思うんだけど……だめ?」
「コンコンコン!コンコンコン!開けて〜入れて無理やりこじ開け、わーいありがとう!ご飯足りた?お肉がなくて物足りなかったでしょう。お夜食もらったし、ね、だってお泊りよ。お話もっともっとしたいじゃない」


 
枝が開く。闇に浮かぶ爪のような月。枝が軋んで裂ける気がした。わかっている。裂けているのは私自身じゃなくて“私達”。
月の出る深い闇の夜、島である大樹は己を分解する。今まで集めたマナを月の鏡に反射させて大地に返す為に。
だから崩れそうな所からは人を退けさせてきた。枯れるのは寿命、仕方ない。でも皆は、ここしか知らない皆を巻き込むのだけはどうしても。
怖くて怖くて、頭を撫でてくれたルカの声がたまらなく恋しかった。ひとりじゃなきゃ、痛いのも怖くないのかな。
国を背負うあのひとは沢山の物を抱えているから、きてくれるのだって大変で。だから夜にはこない。こんなヴェヴァラサナなんて見られない。だいじょうぶ。
枯れた羽は“私達“の枯れ枝の痛みを拾う。大丈夫、いつもみたいにすれば、今日だって。

「……どうして、おとまり難しいって、ゆめ?だって」
「少しずつ崩れてるだけだから、まだ時間はあるよ。でも誰かが落ちてしまったら。それでこわいって嫌いだって、そうしても皆のお家はここしかないの」
「ルカに頼ってばっかり、こんなのよくない。でも、どうしていいかわかんない。甘えちゃうから優しくしちゃだめなんだよ、ずるしちゃうよ」

甘えてかまわない、手伝うと上から声がして。温かく抱きしめてくれた。
好きだって、私が大事なもの全部大事だって。初めて会った、あの日から。でも夜に一緒にお泊まりはダメだって。

島の皆、家族、恋人たちを観察する。指を絡めて、楽しそうに笑って。かわいい子供たち。あたたかな、しあわせそうな。最近恥ずかしくて出来ないけど、私もルカの手を握って歩くのが好き。わくわくふわふわする。好きだって、全部大事にしたくなるってどういうこと?先生に手紙を書いたけど、とどいたかな?

青色には父親がいて、家族で過ごしていたと聞いた。纏枝にも家族がいたんだ。エルナに連絡をして、銀色のことを聞いてみた。楽しげに笑って教えてくれたことを確認する。私もね、ルカの隣ぽかぽかするし、お耳と尻尾の姿探しちゃう。

おんなじだよ、と彼は笑う。本当に?顔が燃えてしまいそうだよ。これでいいの?だって、最近、皆のことよりもっと。
「私の一番、ルカだよって言っていいの。こんな、ずるいことばかり、でもルカがいいの」
「好き、私も近くにいたい」

「あのね、私も、私達もあげるから。だから、私と悪者になって、くれますか」

この島を想ってくれた貴方だから、もらって欲しいと願えるの。

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2020-01-02 10:59:56 +0000