重力頼みの新名所(Brand-new Gravity Spot)

OZA

(ある旅行者の手記より)
「C.T.R.(Colour-Trash Railway)の本社が所在する
時代遅れの街と呼ばれる
この街の中心街の広場に
新たな名所が出来た。

街の中を走る
路面電車のみならず、
C.T.R.の
幹線系統と支線系統、
さらにはバス路線も
多数乗り入れて終日賑わう
広場の中心に設置された
地球儀の陸地の上には、
魔法の城や遊園地にホテル、
アウトレットモールに
ビーチに財宝の洞窟、
本物の噴煙が上がる
火山が配置されており、
回転する地球儀が
どんなに逆さまになっても
重力が働くお陰で
地上に落っこちると言う事はない。

地球儀の周りを取り囲む環を
循環するお伽列車や衛星も
特徴的なこの新名所は
物珍しさも手伝って、
この街のみならず
周辺の街や集落から来た
人々で連日賑わっている。

先進諸国から来たと
思しき旅行者が
この様子を眺めながら
こう呟いていた:
『重力のあるものに
引き寄せられるとは、
この地域は
本当に遅れているのだな。
進んでいる国は今や反重力が
主流だと言うのに』」

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

完成の後A4(210×297)サイズ程に切り取った画用紙に
水彩絵の具、水彩色鉛筆で描いたもの。
9月8日(日)から14日まで開催されていた
グループ展「Mix展 2」の展示作品として描いたものの一枚でした。

描き始めた当初は比較的軽めの絵にするつもりでしたが、
描き進めていく内に、細かく複雑になっていき
当初よりも大幅に時間が掛かった末の
完成となりました。

ちなみに、「時代遅れの街」のこの広場周辺は
市内線のみならず大都市方面の幹線や
周辺の街へ向かう亜幹線・支線系統が
(併用軌道区間に)集中する為に
過密状態となったりしております。
尚、地下化の予定はあったりなかったり...と言う感じで
今の所何一つ進展しておりません。

#ワールド#C.T.R.#globe#Train#railway#traditional#Globe#重力#Gravity#city

2019-09-24 12:20:09 +0000