【ラララ】キラン【ララ】

一楽
Preview Images1/42/43/44/4



💎ララドールの子守唄【illust/71777311

💜キラン=アメトリン(Kiran=Ametryne)
男型/140cm/製造年数80年
一人称:俺
二人称:お前、主、マスター

ーーー

*本当に素敵なご主人様にお迎えしてもらえました…!(2019.6.9)
・:*+.🔮ルカくん【illust/74970023

『君の思うままに、生きなさい。』

アメトリンの言葉が頭を反芻する。そう言ったって、俺はいつマスターの元へと行けるのだろうか。彼と兄弟の元を離れてから、様々な場所を転々とさせられた。どいつもこいつも、ララのことを”お金”でしか考えてない奴らばかりだった。”傑作”はお金のためにあるものではないのに。
そうしてたどり着いたのは一軒の骨董屋。ああ、ここにいれば、いつか誰かが見つけてくれるかもしれない。
疲れた。少し、眠ってしまおう…。

誰かが核に触れる感触がした。目覚めの時だ。
微睡む意識の中、一番に目に入ったのは、日に当たってキラキラと輝く、綺麗な『白』だった。
「・・・キラン。俺の名前はキラン。アメトリンの”傑作”だ。」

「 」のようだと、ぼんやりした頭で、考えていた。

✴︎

「名前は?好きな食べ物は?俺にやってほしいことは?…不思議そうな顔をするな。完璧な仕事をするためには主人のことを知っておいたほうがいいだろ?」
「マスター、ルカ。今日より俺はお前の“ララ”だ。フッ、傑作の俺を迎えられるとは運がいいな!傑作の名にかけて、完璧な仕事を約束しよう。」

✴︎

「ルカ、今日はいつもの常連さんからお菓子をいただいたぞ!…いや、俺は必要ない。動力に問題はない。」
「……ハッ!よ 読んでないぞ!別にお前の図書館の図書が興味深くてちょっと足が止まっていたなんて…そんなことあるわけないからな!!!!」
「ララ…“ドール”の身の上話を聞きたいとは物好きなやつだな。まあいい。傑作の俺の、傑作の兄弟の話をしてやろう!」
「お前は穏やかなやつだな。アメトリンと似ている。…そう、その笑顔だ。俺はその笑顔が好……嫌いじゃない…。」

「…俺はあくまで“ドール”だ。良き隣人でありたいとは思っているが、所詮はマスターの“モノ”。それを忘れるな、マスター。」

.。.:*・゜

「…今日はやけにコールが多かった。いつもは白い魚だが、今日はちょっと違った。まるで黒いカラスの大群のような。…あれはお前の悪夢…なのか?………そうか。」
「色彩が違うこと、何を気にすることがあるんだ?皆が皆、同じである必要はないだろう。俺の兄弟だって全員が違う色だし、それぞれにそれぞれの魅力がある。」
「多数の中で一人だから気持ち悪い?むしろ…『特別』だろ?何たってお前は他の奴らが持ってない、その綺麗な『白色』を持っているんだからな!」
「誰かがお前のことを敬遠しようと。バカにしようと、俺はお前を肯定する。…つまりなんだ。」

「ルカ。楽しい時も、不安な時も、俺はいつだってお前のそばにいる。お前はこの俺が、俺に相応しいと心から思っているマスターだ。胸を張れ!」

とても美しくて、とても優しい、俺のマスター。
…マスターの笑顔が曇ることはあってはならない。そのために俺がここに来たのだろうから。
お前の暖かく輝く眼の色も、仲間と違う白い羽も、間違いなく俺の誇りだ。何も気にする必要はない。
なんたって、俺は最初にお前を見たとき、”天使が現れた”と思ったんだから。
そんな恥ずかしいこと、面と向かっては言えないけどな。

「おやすみ、ルカ。今日はお前の好きな歌を歌おう。…『月のワルツ』」


(お前の優しさが俺を変えるのは、もうちょっと後の話。)

(随時編集)

ーーーーー

💚第二ドール:レンリ・アメトリン【illust/74918205
「いいかレンリ。俺たちはアメトリンの傑作、超一流のララだ。お前のその歌声はもちろんのこと、芸術的な戦闘技能はどんなララよりも優れた最高品だ!」
「・・・・・・なのにお前と言ったらすぐどこかへ行くし寝るし人の話は聞かないしアンネと一緒につまみ食いはするしあまつさえ(省略)」
「レンリ!!起きろ!!まだ話は終わってないぞ!!!!」

💛第三ドール:アンネ・アメトリン【illust/74918208
「アンネーーッ!!コールを退けるララがコールを怖がるなって前にも言っただろーーッ!!!・・・・・ こらっ!!!レンリに逃げるな!!」
「お前の歌声はこの俺たちの中でも一番美しくて心安らぐ。間違いなくアメトリンの”傑作”…この俺のお墨付きだ。だから自信を持て!俺みたいにな!!」
「まったく・・・お前らはいつまで経っても仕方のないやつだな・・・。」

✴︎愛しい二人の兄弟たち。偉そうにはしているが、俺はレンリやアンネのように突出した技能を持ち合わせているわけではない。何なら他の技術もあいつらの方が上かもしれない。
—---それでも俺は”アメトリンの傑作”と呼ばれることに誇りを持っているし、自分の能力はそれにふさわしいと思っている。劣等感ではない。ただただ兄弟のことが誇らしいのだ。
俺たちはララ。愛する主人のための人形。
「どうかあいつらが、マスターの良きパートナーとなりえますように。そして願わくば…幸せでありますように。」

柄にもなく、そんなことを願った。
いつかまた会った時、お前たちの話を聞くのが楽しみだ。


.

何か問題等ございましたら、お手数ですがメッセージにてご連絡ください。



皆様に素敵なご縁がありますように…♡
✴︎Special Thanks: ひな味噌さん、mielさん(本当にありがとうございました…!)

#【ラララ】#【ラララ】CS#【ラララ】ララ#【ラララ】男#【ラララ】恋愛可#【ラララ】同性愛可#【ラララ】成立済

2019-05-26 12:00:18 +0000