【ラララ】ギィド【主人】

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【名前ギィド・ロウ
【性別】男
【年齢】20歳
【身長】174cm
【人称】ボク/オマエ(近親者へ)、アナタ、キミ

【種族】
コウモリに似た羽と耳、左右どちらかの目に鍵穴を持って生まれる”ニュクレイス”という種族の男。
その鍵穴の様な装飾を有する目は人の精神や記憶にかかった封を”錠”として視認、操作する力を持つ。
その能力から一族は人が忘れてしまった記憶の錠を解いたり、逆に忘れたい記憶に錠をすることを生業とする”錠前師”を家業とし、どうしても思い出したい・逆に忘れたい記憶を持つ人、その他トラウマ等に悩む人などを顧客としている。
記憶が古くなるほど鍵穴は強固になり開錠にかかる価格は増すが、多少割高となっても故人に関する記憶を鮮明に保ちたいと願う依頼人は特に多い。(施術は客をトランス状態に導いてから行われる)
顔に生まれ持った鍵穴の細工が精密であるほど能力の精度(開閉錠に要する時間)が高まる傾向があり、この鍵穴を損壊した場合は能力を損なうが、よほどの重傷でない限りは自己修復が働く。鍵穴を顔から剥離させられた場合は死に至ると伝わっているが真偽は定かではない。
また、種族はみな能力の代償か偏頭痛を患う傾向があり、この頭痛の程度も鍵穴の細工の精密さによる所がある。

【備考】
享楽的で奔放で根性のヒン曲がったボンボン。
生まれ持った顔の鍵穴の細工が精密で開錠能力が極めて高かった事、比例するように能力の代償である偏頭痛も極めて深刻なものを患っている事など、諸々の理由で身内に甘やかされたい放題に育った事(現在進行形)が、残念な性格の形成に多大な影響を及ぼしている。
適度に他者をおちょくるような軽薄な口調と怖いもの知らずそうな態度で壁を作り、一定以上他者を寄せ付けない対応を貫くが、これは過保護な親元で箱入り息子をしてきた事と、幼少から人の記憶や精神に干渉する家業に関わり人の負の側面に触れる機会が多かった事により培われた分かり辛い対人恐怖症・人間不信の表れであり、心を許した相手には一転して甘え倒し、いい歳して未だに子供っぽい素顔を覗かせる。
趣味はトランス状態で無防備な客の記憶を不必要に覗き見し、人の薄汚さコレクションと称して密かに記録する事。やっぱり人間て最低だな、という証拠を収集する事で人と関わる事を忌避する自分を正当化する自己肯定行為でもある。
円満な家庭で惜しみなさすぎる愛を注がれ育ったが、心のどこかで鍵穴を抜きにした自身にどれほどの価値があるのかという考えを捨てきれずにおり、鍵穴云々に関係なく側にいてくれる存在であるララへの思い入れは相当に強い。また、先述の通り一族内でもかなり酷い偏頭痛持ちであり、酷い時はその場に蹲るほどの症状を伴うが、パートナーのララの歌は睡眠時の悪夢をはらうだけでなく、不思議と神経を落ち着かせて頭痛を緩和してくれるため、ララ本来の役割とは異なる日中に歌を求める事も少なくない。
現在は1年前に親族の反対を押し切り実家を離れ、繁華街の裏路地に店舗兼住居を持ち暮らしている。

ララドール
(6/8)素敵なご縁をいただきました
…唯一無二のララ、唯一無二の頭痛薬…
ルヴェさん
illust/74885717

質の高い鍵穴を有し生まれた事を本当に幸いだと思った事など、1度も無かった。
己の存在価値と存在意義を食い潰すこの鍵穴を、誉れと感じた事など、一度も無かった。
力の代償として発作的に襲う激しい偏頭痛、家族からの愛という名の過保護な過干渉で生まれてこのかた生家から出る事もままならないまま、日々仕事と称して人の記憶に眠るドブをさらう日々。
人の生み出すドブを見つめ続け、やがてその気配が体に染みつき、こびりついて離れなくなったそんな自分が、あんなにも不釣り合いな…綺麗な声で囀る鳥を飼う事になろうとは。
周りを押し切り生家という牢を出たその瞬間には、想像だにしていなかった。


20歳を機に生家を出て都へ向かう道中、時計塔が名高い街でいつもの偏頭痛に襲われ身動きが取れなくなった最中に出会った、黒い翼のララドール。
彼の歌声は、物心ついてより男の身を苛み続けてきた偏頭痛をまるで魔法の薬かの様に鎮めてみせた。

今、歌っていたノは、キミ?
フゥン…キミ、ララドールなのカ。よくできてル、ぱっと見は人と変わらなイ。この人形店がキミの家?主人ハ?そう…キミも商品なノ。じゃあ丁度いい、店主を呼んデ。キミを買ウかラ
ナニ?その歯切れの悪サ…キミ、商品なんでショ?それともどこか不良でもあるから売れないとカ?それともバカみたいに高額とカ?それとも安イとカ?それともナニかナ、ボクに買われるノ、遠回しに嫌がってるノ?
このボクが買うト言って、店主は売ルと頷いてるンだヨ。キミはさっさと支度を済ませテ、お迎エの馬車に乗ればイイのサ
あぁそうダ、自己紹介がまだだったネ?…ボクはギィド、ギィド・ロウ。今日からキミの所有者になる男だヨ。よろしく、ルヴェくん

金にモノを言わせる形での有無を言わさぬ売買契約。
唯一無二の頭痛薬として、そして生家の束縛から逃れた自由の証に迎えた一羽の黒い鳥。
こうして互いの名前とその歌が持病を鎮めるという事以外何もわからぬまま二人の暮らしは幕を開ける。

所詮、どんなに人の様でも彼はドールだから。
自分が主人という存在だからあそこまで無条件に慕うのだ。
この鍵穴の質が高いから自分を愛した家族の様に。
わかっていても、自分の言動1つでああも落ち込み泣き出す様には少し、いやだいぶ、調子が狂う。
だが、綺麗な空からドブへ落とされた事にも気づかないまま、綺麗な声で歌い続ける鳥を愛でるのは悪くないと思う。

(あぁ、悪く無いだなんテ感じたノ…いつ以来だっケ?)

ン~ン、なんでもないヨ、ルヴェくん。さ、お客のくる時間だヨ

企画元様【illust/71777311

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2019-05-25 01:18:13 +0000