「ニャーン」
「のおおおおおおお!?」
ベアステイルの母艦から地上に降り立ち、森の中を進んでいるといきなり巨大な生物に押し倒された。
敵かと身構えたのもつかの間、この生き物には見覚えがある。
「エ、エラノール!」
グルグルと喉を鳴らしてゴキゲンな様子の巨大猫はアンダーリアの隠れ城で飼われている雌のノッテニャンだ。
何故こんなところにと思いつつふと視線を少し上に向けると、彼女の背にはさらに驚くべきものが乗っていた。
「・・・・・・」
「ニフ嬢?!それにリオロ殿まで」
そこには明後日の方向に視線を逸らす魔族の娘とため息をつく黒髪の星詠みの姿があった。
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事情を一通り説明され、アルバートは厳しい表情をして腕を組んだ。
すでにここは戦場のただ中である。
即刻後方の陣へ戻れと言うつもりであったのだが。
「むぅ・・・」
もはや開き直ったのかまっすぐにこちらを見返す少女を見て思わず唸る。
この少女は頑固だ。一度決めた事を簡単には曲げない。
そうであるから決して簡単ではない浮遊魔法をあの短期間で習得し使いこなす事が出来たのだ。
同胞の助けとなる。
そう決めて出てきたのなら、誰が何と言おうと戻りはしないだろう。
(共に行ければよいのだが…)
それはできない。自分にも戦士としてなすべき事があるのだから。
ならば、とアルバートは懐に手を入れある物を取り出した。
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以下2P目に続きます。
そのまま文章にしても良かったんですが見た目分かってた方が良いかなと分けました(不親切ですみません…)。
もたもたしてるうちにもう後半戦・・・(白目)。
■お借りしました↓
ニフさん【illust/72939644】こちら【illust/73559627】にて今回戦場にいらっしゃるとの事でめっっっっちゃくちゃ心配なのですが一緒について回る事はできないので(血涙)「大事な物を預けるから絶対無事に戻りなさい」と釘を刺させて(?)頂きました・・・。
エラノールにゃん【illust/73559627】
リオロさん【illust/73311906】
ウノムー【illust/72947001】
■ネズミ剣士アルバート【illust/72938275】ニフさん達と出会ったのは交戦直後のイメージ。現在は前線で仲間に交じり戦闘中。大事な物預けてるのでこっちもちゃんと無事に戻るよう頑張る。袋の中身とかについては後々説明するかもしれないししないかもしれない(未定)。
■あまりにも心配で(気が弱い)突撃してしまいましたがいつもどおり作品内の展開はキャラの行動などを制限するものではありません。不都合などありましたらパラレル&スルーでお願いいたします。その他問題がありましたら連絡を下さい。
2019-03-11 18:34:10 +0000