ホースヒルの戦いはエルダーグランの勝利と共に終結した。
少なくはない犠牲もあれど、とはいえ戦である以上は避けられないこと。
……わかってはいても、それでも『動いてしまった』。
不可抗力とはいえ戦闘状態の至近に取り残されて、隠れていればいいものを、同胞の遺骸を放置できずに手を伸ばした。
結果的に大事にはならなかったとはいえ、一歩間違えれば発見され、敵勢力とみられれば子供とはいえ何をされていたかはわからない。
当然叱られてしまった。特に隠れ城からの馴染みの人々、よくよく世話を焼いてくれた大人達には心配をかけてしまったらしく、
『気持ちはわからなくはないが、しかし軽率』
……と、たしなめられてしまった。
反省する。
同時に、いざというその場に身を置いたとき、自分が何をしかねないかもよくわかった。
できることがあるのならしたい。
隠れ続けることよりも。
…で、あるならば。
「戦場へですか?」
「うん」
「危ないですよ」
「リオロなら占いで、避けられない?」
「…うーん」
市街地で身を乗り出した後、安全地帯へ逃げる際に道案内を買ってくれた馴染みの占者に頼み事をする。
星から未来を詠み取るという。まだ半人前だと語るが、彼女のおかげで危険はことごとく回避して事なきを得たのだ。
彼女といれば。そして、危険を可能な限り避けて動ける移動手段さえあれば。
「…どうせ、動いてしまうから。だったら、最初から気をつけていればいい。…と、思う」
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前回行動で叱られてしまったので、反省から、
『機動力と未来予知(占い)を準備して、自力で危険回避手段ができる状態を作り、そうすることでうっかり戦場にでくわして変な手出しをしてしまっても大丈夫にする!』
…という発想の元、ニフ、保護者と共に戦場へ参ります。
黎明の戦いの戦場は森が多いので、その中で機動力のあるネコちゃんに乗って高速移動、危険はリオロさんに占ってもらいながら回避しつつ、同時に手助けが必要な場所を探知して、食料や治療品などのアイテム補助、報告、伝令役等各種簡単な支援をばらまいていきます。
戦闘能力はまったくないので、巻き込まれた場合即離脱しますし、極力避けて動きます。アシスト アンド アウェイ。
森の中を中心とした戦場を、猫に乗ったドレスの少女二人が(片方見た目のみ)ランプの明かりの尾を引きながら疾走するファンタジア。
支援が主目的だけど好奇心旺盛なので危なくなければ色々見てみたいとも思っている。
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可能なこと>
ニフ:
・ウノムーにたくさんアイテムや食料を収納しているので、必要なものをお届け可能。何を持っているかは臨機応変に。たぶん人形焼はいっぱい持ってます。
気をつけるけど、うっかり消化されないようここ【illust/73084300】で撮った「写真」は別枠で懐にいれています。
・あっちこっちに高速移動しているので、エルダーグラン勢力同士での伝令や報告役。
リオロさん:
・星詠みによる占い。
・明かりの配布。
その他、二人の設定上可能なことを適宜。
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ようするに今回は後衛に籠もるのではなく戦場に突っ込んでみたよというお話です。(そろそろお外に出したかった)
戦闘は上述通り避けますが、死亡欠損以外のちょっかいは出していただいて構いません。
ニフはエルダーグラン勢力、特に魔族、精霊族相手なら、知人でなくても味方として警戒低めで対応します。敵勢力の場合はかなり頑なとなります。
応援し隊の通信バッジは持っているので、所持者であれば連絡は可能です。
ただ出発からしばらくの間は通信の余裕がなかったので、クロルさんの状況を知るのは後々になると思います。
(メタ的には中の者があまり動けないので関わりにいくと迷惑になりかねないため)
同行のリオロさんについては、
『自身へ振りかかる危険は回避しようとしますが突発的なものには巻き込まれることもあるかもしれません。
死亡、欠損以外は気にしないです。
今はニフさんの保護者をしてるのでニフさん第一に動きます』
とのことです。
なおリオロさんの占いによる危険回避ですが、
『だいたい安全ってところを通るので隣で大爆発とか普通にある。スリリングなアトラクションだからニフさん気をつけて!』
と中の人から素敵な警告ももらっていますので大体そんな感じで戦場を突っ走っているでしょう。
せっかく外に出たので色々なんでも見れたらいいな。
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今回のお出かけにあたり、一応魔王様には話をしてから出てきているつもりです。
その他知人の方々には(止められるかもしれない)と思って黙っていたつもりですが、気付いたかどうかはお任せします。
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騎乗猫ちゃん詳細:
種族名:ノルシュテン・ニャロス 通称ノッテニャン
個体名:エラノール(ニフ命名) メス
主にアンダーリア地方に生息する猫型の魔物。体長は大柄の虎やライオン程。体毛は多様。
悪路をものともせず高速で柔軟に移動可能で、騎乗した者を空気抵抗軽減、重力の若干操作をする保護結界を張って己の高速移動に耐えられるようにする…という特異な性質を持つ。これにより熟練しない初心者でも椅子に軽く座るような手軽さで騎乗してジェットコースター並の動きにも影響を受けないでいられる。
まるで「騎乗用として最初からデザインされた合成生物」のようだという見解が多いが、その起源は定かではない。
あまりに便利なその性質故に乱獲された過去があるが、種族として全般に気位が高くて気難しく、慣らしこむのが難しいため、繁殖が容易でないこともあり現在はほぼアンダーリア地方でのみ姿が見られる。
人語は話さないが知能は高く、認めた相手ならば指示をよくきく。
騎乗する相手をかなり選び、基本的にあまりに重量があるタイプは乗せたがらない。そのため鎧を着込んだ戦士などには向かない。
エラノールとニフが名付けたこの個体は、隠れ城の周辺で怪我をして衰弱していたのを保護したもの。その後主にニフが世話をしていたためよく懐いている。
隠れ城でずっと留守番をしていたが、今になって追いかけてきた。
彼女が来たことでニフの今回の思いつきに拍車がかかったようである。
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アンダーリアに分布しているのが主ですが、個体数は少なくとも他地方にもいてもいいと思います。
ご自由にお使いください。
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お借りしました>敬称略
星詠みのリオロ【illust/73311906】
口調はですますの丁寧調とのことです。
ウノムー【illust/72947001】
万能収納小宇宙内包ラブリーうさちゃん。
背景森素材 id=49524863
ロゴ素材 id=72940390
自キャラ
たまには旅も必要なお年頃だった ニフ id=72939644
2019-03-07 12:00:31 +0000