「突撃し敵正面に一撃を加えた後反転。再度隊列を整えて突撃し反転。これを繰り返し敵兵を削り取る」
一撃離脱――団長の指示に従い突撃と転進を繰り返す、騎兵の機動力を生かし、敵兵を着実に減らしていく戦法。
しかし、自分のような人馬ならまだしも、馬に乗った兵は長物で叩き落されたり、引き摺り下ろされる危険をはらむ。
「死角からの歩兵、特に長物を持つ輩に気をつけろ」
そう言い終わると同時にベアステイルの艦砲射撃が始まった。
煙が上がり、前方の島がその中に覆われていく。
「我らが祖の名誉にかけて!」
「我らが子の栄誉のために!」
「もはや二度と、貴様らに蹂躙されはしない」
煙を赤い瞳に映したまま愛用の斧槍を柄を強く握れば、ダルシャーンの三本の角が淡い燐光を放ち始める。
「突撃!私に続け!!」
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母艦からの援護を受けつつ突撃部隊を率いて突っ込みます。
後半の投稿期間になってしまいましたが、ベアステイル一章指針を受けてのお話のことということで…
黒梯騎士団ベアステイル【illust/72939380】
ベアステイル一章指針【illust/73014251】
角が光る重種の人馬のおっさん【illust/73027432】
pixivファンタジア Last Saga【illust/72934234】
2019-02-10 15:57:45 +0000