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―…何だって、一面蒼い森に咲く花畑を見たって?
あんたそりゃ運が良いんだか悪いんだか…行こうと思って行ける場所じゃないぜ。
そこはなぁ悪戯好きの妖精だか魔物だかが住んでるって噂でな、迷い込んだ奴は何かしら『忘れもの』をしてきちまうのさ。
身に着けてた衣類や装飾品、旅の路銀に魔法道具…果てはすぐ隣を歩いてたはずの誰かすらって話だ。
…「馬鹿言っちゃいけない、自分は何も忘れものなんてしていない」だって?
あんた、その森がどこにあったか覚えてるかい?
……ほら見たことか、あんたしっかり『忘れもの』をしてきてるじゃないか……
―とある冒険者の会話より―
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エルダーグラン国土のどこかにあると伝えられる一面蒼い森。
いつから在るのか、どこに在るのか誰も詳しいことは解らないと言われており
ふとした瞬間に迷いこんでしまうという。
森から帰ってきたものは森の全容や場所は覚えていないと口を揃える。
森の奥には幻覚作用を持つ花『ネプリシモ』が群生しており、常人が長居すると大変危険であると伝えられている。…或いは記憶の不鮮明さはその花のせいではないかとも。
―迷い込んだ者の中には森の奥深くで少女の姿【illust/72938177】を見た気がすると言うものもいるが真相は落とした記憶の中である。
◆古い伝承:別名『忘れもの拾いの森』【illust/73813388】
◆最終章終戦後森に少女の姿が現れることはなくなった――その半年後、かつての少女の姿に酷似した妖精のような魔性のような何かが現れるようになったとか…【illust/74355952】
◆「見たことがある」「迷い込んだことがある」「花を持って帰ってきた」等ご訪問はご自由にどうぞ。
エルダーグラン国土内からなら所属関係なくどなたでもふらっと入れます。出たい時は適当に歩いていればふと気づくと森が消えています。ネプリシモのお持ち帰りやご使用もご自由にどうぞ。花の大きさは大体トルコキキョウやラナンキュラスみたいな感じかなと…
◆企画元様:pixivファンタジア Last Saga【illust/72934234】
2019-02-01 09:59:43 +0000