第2期からの復帰になります。
>ハノ・ロックフォーゲル
所属国: 青の国 シータ=レイア
所有ポイント:110pt (80<前期pt>+20<復帰pt>+10<2期イベントpt>=110pt)
親:ロロ【illust/70171781】(80pt) (第2期)
親:ファウストさん【illust/70122924】(第2期)
「母は父を愛して幸せだったと思う。自分は父の子に産まれてよかったと思う。……それでもまだ自分は自分を、困難も悲しみも受け入れてくれと甘える自分を赦せそうにない。ごめんね、とうさん。」
きょうだい:カルロさん(第3期)【illust/71115053】
「だいじなだいすきなきょうだい、元気にしてるかな。ハノのことまだ覚えてるのかなあ。」
>素敵なご縁を結んで頂きました!
白の国 レフコニア/琥珀さん【illust/71952414】
「こんにちは。はじめまして、だよね?
ハノには、どうしても忘れたくない思い出があるんだ。」
記憶を閉じこめたオルゴールの話。
とても綺麗な音がするらしい。
すこし驚いたのはその職人というのが年若い女性――というか女の子だったことだ。ちょっと気圧されるくらいに元気な、明朗で裏表のなさそうなお嬢さん。
それが琥珀さんの第一印象だった。
その後も琥珀さんとの交流は続いた。
ひとつ、またひとつと浮かぶ思い出は、何度琥珀さんに依頼しても尽きることがない。
親密になることを避けて出来るだけ一人でいたつもりだったけれど、自分にもたくさんの人との関わりがあってたくさんのあたたかさをもらっていた。
そう気付くほどに、やっぱり忘れてしまうのは恐ろしいなあ、なんていっそう強く考えてしまう。
「また依頼してもいいかな。昔聞いた、今は遠い異国の話を思い出したんだ。」
「元気なのはいいことだけど、危ないことはしないようにね。」
「昨日お菓子をいただいたんだ。琥珀さんにもと思って持ってきたよ。」
「これはもしかして君が産まれる前の話になるのかな。」
琥珀さんはいつだって元気でまっすぐで。まるで邪気がないから自分もつい気を許してしまう。活動的すぎてたまに心配になる時もあるけど、言動のひとつひとつを微笑ましく見てしまう。
あの笑顔もずっととっておけたらいいのにな。
今度は、琥珀さんと初めて会った日のことをお願いしてみようかな。
+++
依頼をするたびにあの子との記憶が増えていく。魔石と同じ数だけ忘れたくない思い出が増えていく。
自分はこんなに欲張りだったかな。
許されるならもっとあの笑顔を見ていたい。あのずっと声を聞いていたい。
そう思ってしまっている自分に気付いて胸の奥が痛む。
――いや、これは忘れないため。依頼のために会いに行くだけだから。
もう一度、もう二度と繰り返して。
彼女の顔を見て嬉しくなって、彼女の言葉を聞いて楽しくなって。また喜ばせてみたくなって。
+++
ふと思い出した記憶に、『彼女はどんな顔で聞いてくれるかな』なんて考えたりして。それから、……それから?
どう彼女に話そうかと思いながら記憶を辿り、記憶の穴に気付いて愕然とする。
これ以上彼女に会っていたら、もしも彼女を愛してしまったら。
彼女の顔も名前も分からなくなってしまうのだろうか。いつものように顔を合わせて「はじめまして」なんて言ってしまうのだろうか。その時彼女にどんな思いをさせてしまうのだろう……。
最後のわがままにしよう。
次に会って、話そう。呪いのこと。赦しのこと。これまでの感謝と、琥珀さんと過ごした時間の幸福さ。それから「さようなら」を。
きっと傷つけると知っていながら今の関係を続けるのは不誠実なことだけど、何も言わずに姿を消すことも同じくらい酷いことだと思うから。
琥珀さんのためにタイシャの羽根の御守りをひとつ仕立てた。彼女の生きる明日が少しでもあたたかなものであるように。
+++
彼女の発想はまるで自分にはないものばかりで。だから何を言われても心動かされまいと、覚悟だけはしてきたはずなのに。
琥珀さんからは躊躇いも不安も微塵も感じなくて。根拠なんてなにもない。それなのに、本当に彼女ならやってのけてしまうんじゃないかと思ってしまう。なんて不思議な人なんだろう。
「……これから言うことはすごく無責任な話かもしれない。今思ったことだから。」
「琥珀さんがハノとの未来を信じ(ゆるし)てくれるなら、ハノも甘えて――ううん、自分の定めを少しゆるしてみようかな、って。
自分はきっといつか君を悲しませてしまう。でもそれ以上に幸福な日々を、琥珀さんとなら創れるのかもって。
琥珀さんのように言い切る自信はないけど、それでも、君との明日を信じてみることを赦してくれますか。」
イベント参加:キュウサイ
「とりあえず許されるかとか救われるかとか、そのあたりは置いておいて、ね。
たとえば『絶対に許されない人』『誰もを見放した人』『誰からも見限られた人』がいるとしたらとても悲しいことだと自分は思います。世界に誰か一人くらい手を差し伸べる人が居たらいいなあって信じたいです。
その可能性を無くさないために、まずは自分が。……なんて、卑怯かな。」
>タイシャの雛:未だ赦しを受けていないタイシャ【illust/69235772】
>存在の楔:従属すべきホムンクルスとしての生存に対する対価。「他者の命令に逆らうことができない」という術式。「主人」を定めた場合はその者の命令に限ることが出来る。月白雁の子【illust/69244622】
>媒鳥の鎖:何時かはすべてを忘れるというロックフォーゲル家が背負った呪い。誰かを愛し愛される事でその呪いは加速するといわれている。【illust/69068410】
>自由ノ揺リ加護:鷲と雛の自由の加護。正体は不明。愛し愛されることを恐れないべきか?
主催様、ご縁を結んで下さったロク(No.066)さん/オレロ様、ファファウストさん/墓野様、琥珀さん/のぎ様、ありがとうございました。雛たちに寄り添い、幸せな時間を過ごしてくださって本当に感謝しています。
2018-12-14 18:11:59 +0000