【ハナムケ】シャルナク【4期】


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企画元【illust/67637283

シャルナク・ネフェンセス=ニゲラ Siarnaq Nephenthece Nigella
所有ポイント:120pt<=70+30+20>/所属:シータ=レイア
(男性/17歳/全長不明-特定の姿を持たず(真の無貌-250cm程) )

母たる剣:プシューケ【illust/70547516】<70pt>
「星に欲を与えた様、勇者より魔女《ヴィラン》のそれだろう。作者を裏切るだろうかと当人は笑ってたがね」
「貫けずして何が剣か。台座に収まる貴女とわけが違う」

父たる星:ターガステーロさん【illust/71164852
「ぼろぼろ忘れ物を落としても形見だけは譲らなかった。一番大事なものは忘れられないとは
 その身をもって貴方が証明した。昼の星には一等皮肉な形だったろうけどね」
「星も燃え尽きやがてただの石に成る。手に届かぬ存在も地に落ちるものだ。
 ひとに近付いたのなら、我が子にだけでも目をかけてやって欲しかったよ」

きょうだい:ネブローゾさん【illust/72118373
「目が良すぎるのも困りものでね、星の中に逃げ込まれてはほかが眩しくてすぐ妹を見いだせない。
 家族のひとり見つけられないのだから情けない。あの子を守ってやれるのは私だけなのにそれすらできなかった」
「ネビュ、ネビュラ。君まで在り方に囚われなくてもいいんだ。
 いつでも戻っておいで。兄はネビュを忘れたりしない。昼間の星も君が大事だった筈だよ」

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遺却の魔を排するゆめみるさなぎ。或いは「記憶」を守護する星羅の剣客。
本体の一部が現実に引きずられて可視化した“夢うつつ”の無貌の徒。
人に見過ごされる星の在り様に違わず、変化する無貌により一層記憶に残らない性質を持ち、
父の願いから現では疫病の根源を討ち、夢では思考の内から暴れて「忘れた」記憶を引きずり出す役に徹する。
本来性別を持たないが、母方の気質が色濃く、騎士であることを好み男性に固定している。
三魂不四の呪いの余波の例に違わず現で顔を当てられれば実体を得る――が、素顔は秘されたまま。

「私は何者にも孵るさなぎである。何者でもあったぬけがらである」

「あぁ、また魔物の群れ。いやな置き土産をわんさと抱えて。
 ……ねぇ君、あそぼうよ。
 いい武器をお持ちだろう。どちらが多く狩れるかな。私も投擲は得意だ。
 星の数、仕留めてみせようか。ついでに君も、守ってあげようか」

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「忘れたくない 忘れられたくない」とうわごとを聞いた
そんな父を置いて朽ちるさだめの母の無念の程が 跡形もなく折られた角に現れていた
この身に流るる翼もがれた騎士の血がざわめく この身を成すつるぎのこころがざわめく
大事な者を守り通せずして何になると 柄を握る手も無き剣が果たして何を守れるのだと

一振りの剣と一冊の本を抱えた父が譫言を零す

「そう わかった」 羽搏いた私の言葉を父はもう忘れたかもしれない 
大事な者を置き去りにする剣を見た その果てに抱かれた愚かしい星の願いを見た
この身に待ち受けるのが同等なら それは無力に化けるだろう
であるならば 熱など要らない 顔も要らない 母のように私はならない

面を秘す 小賢しい鴉のようにして 星羅の海に跳ぶ


――その海に我が星を見た

◇婚姻:守りたいご縁を頂きました!
エステロントにて ホシノコの少女 ピアチェーレさん【illust/71541436

魔物に受けた一撃が魂を抉って、朦朧とする意識で止まり木を探した。
誰もいない場所を求めた。私は貌無き魔物ともはや変わらぬだろうから。
目に入った小店は身を隠すには十分に見え、舞い込んですぐ、眠りこけた。

意識が戻ってまず知覚したのは誰かの歌だった。
尾にかかる重みが気持ちばかりの毛布だと、目が覚めて気付く。
不可解な事だなと辺りに走らせた不可視の目が、すぐ脇に座っていた少女と合った。
私は取り乱して、慌てて羽搏いた。
整えられた品々を吹き飛ばして、掛けられた布切れを振り落として。それはもうカラスの如く。

◆続き|novel/10047110
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君の余熱で目を覚ます。傍らに佇む剣を確かに握る。
見上げた空に走らせた目が、あの日の如く、彼女とまた合った感覚がした。

『はじめまして』 星が瞬く。
星羅の海に音のない言葉で、いつも私に語りかけていた彼女のまま。

――そうだ。あんな出会いだったから。私たちは一度も、それを言ったことがなかったんだ。

「“こちらこそ はじめまして”、ピアチェーレ――――」


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見えない影が羽搏いていく。あれは騎士だと詩人は歌う。
かつて何も守れぬことを拒み、顔を秘めたままだった彼は、番と出会いその熱を知りました。
『君がくれた生で。君の生きる悠久ごと、私に君を守らせて欲しい』
そうして彼は星の子と契ると、願いの代償に生涯誰からも見えなくなる呪いをその身に受けてしまった。
でも。誰にも見えず生きてきた星の子はその痛みを何よりも知っていたのでしょう。
最後に芽生えた優しさで、その星は騎士の呪いを取り払ったのです。
だから時折気配を感じるのだと歌う詩人に、では何故、騎士は未だ姿を隠すのだ、
まるで人に見つからぬようにして、あれではその優しさが無下でないかと旅人は問う。
ええそれは。紡ぐ詩人が笑いかけて人に語り聞かせるのを、ふたつの星は聞いたでしょうか。
あれは。見えない星の在り方を貫いているのです。騎士を愛した星の子は随分、欲張りだったからと。

――其れは星の成る熱から生まれた剣。最期の詩を刻んだ彼のうつしみ。
いつか星が朽ち果てるまで、星羅の剣客の手に握られるもの。

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2018-11-09 11:56:59 +0000