東日本旅客鉄道E235系:
2015年に先行車が登場し、2016年より量産化が開始された次世代型通勤電車。
総合車両製作所(J-TREC)の「Sustina S24」シリーズであり、S24としては初のJR東日本向け車両。
また初のワイドボディである。車内広告のデジタル化や、SiC-VVVFインバータ制御の採用など、
E233系(illust/41973505)に比べての省エネルギー化・冗長性向上を図っている。
デザインは奥山清行率いる「KEN OKUYAMA DESIGN」が担当した。
列車情報管理システムは、JR東日本が鉄道総研と共同開発した「INTEROS(インテロス)」を
営業用車両として初めて搭載したほか、ホームドアの導入されている線区において正確に列車を停止させるため
「TASC(定位置停車装置)」のトランスポンダ車上子を装備している。
また、付随車はサハE235形とサハE234形とがあるが、これは線路設備モニタリング装置の装備の有無によるもので、
この装置により、営業列車から線路の状態を把握できるようになっている。
先行車はこれらの新システムの初期不良に悩まされ、しばしば運転打ち切りなどという「新車にありがちなトラブル」
を経験したが、ひとつひとつ解決し、山手線の新たな顔としてその数を増やしつつある。
これにより山手線で運用されていたE231系500番台(illust/42868942)は中央・総武緩行線へと順次転属しているが、
6ドア車の代替として製造されたサハE231形4600番台の一部については、本形式へ改造編入されサハE235形4600番台を名乗る。
ただしすべての編成に流用されているわけではなく、一部のE235系編成ではサハE235形500番台なる完全新造車を連結するため、
この500番台サハ組み込みの編成では車体断面の違いがなく整った編成美となっている。
近く横須賀・総武快速線向けにも登場することが決まっており、新たに登場するサロE234・E235形には
携帯端末機・ノートPCなどを充電するためのコンセントが設置される。
2017年鉄道友の会ローレル賞受賞。
2018-10-16 13:16:19 +0000