【ねむゆめ】百田 千賀【CS】



眠れぬ君に、よい夢を [ illust/70029555 ] 参加させていただきます。

百田 千賀(ももた ちか) 17歳/男/170cm/高2
どこにでもいる普通の高校生だったが、元彼女がメッセージを残し失踪した日の夜から"無数の眼に見つめられる"悪夢を見るようになった。
現実でも他者と目を合わせることができず、視線に敏感になってしまっている。眠気がくるとかなり取り乱す。
・ 一人称 俺 / 二人称 あんた、呼び捨て

(9/17) 素敵なご縁をいただけました! 春原 南乃花さん 【illust/70716396

"『悪夢症候群改善策』係"。
そう書かれた封書を見て、少し前に役所を訪れた事を思い出す。丸一年まともな睡眠をとれず朦朧とした意識の中でも、書面に記された名前には目を見張った。


「(春原……"南乃花"? 何で女なんだよ!?)」

最悪だ。ただでさえ他人の視線は嫌いだし、女子の視線はもっと嫌いなのに。大体役所のくせに、こんなの異性間で組ませていいのかよ!

「百田です。悪いけどそれ以上寄らないでくれます? ……だから!こっち見るなよ!あんたと寝る気もないからな!」
「(この人、本当に年上かよ? 鈍臭いし頼りなさすぎだろ)」


わざわざ再申請に行かなくても向こうが拒否するだろう。そんな俺の思惑に反して、散々悪態をついてもその日、その人は俺の部屋で眠った。
本当に悪夢を見なかった事には驚いたが、一年ぶりの睡眠は、次にくる睡魔への恐怖を倍増させることにもなった。


(嫌だ、眠りたくない、もうあの夢は見たくない!)

考えるより先に、通知書の番号に電話をかけていた。我ながら都合が良すぎると思ったが、気の狂いそうな恐怖の前ではなりふり構っていられなかった。
長い沈黙の後で小さく助けを求めると、程なくして部屋の扉が開いた。


「頼むよ、助けて…… ここにいてくれよ!」

情けなく縋り付く俺を小さな身体で受け止めたその人は、何時間も、俺の目が覚めるまで隣で眠っていたようだった。

「大人が平日の昼にこんなとこで寝てていいの? ……ごめん。散々言っておいて、結局あんたのこと利用した」
「あのさ、俺の悪夢の話なんだけど、……
 俺が傷付けたんだから、本当はこれくらい当然なんだ」


ゆっくりと相槌を打ちながら自分の事のように話を聞く姿を見て、久しぶりに少しだけ、相手がどんな目をしているのか見たいと思った。

「……これからも、どうしてもキツい時は呼んでいい?」
「春原さんの夢の花畑って、めちゃくちゃ綺麗なんだろうな。食パンみたいなベッドってのもどんだけ柔らかいんだか触ってみたいよ」


(いつか、俺もその夢の中で眠れたらいいのに)

その他、なにかありましたらお手数ですがご連絡下さい。

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2018-09-14 12:47:15 +0000