【えんもの】桜珠【三世代目】

サクラミズ@ブクマゆっくり
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【縁は異なもの味なもの】(illust/67011335

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▼桜珠(おうじゅ)/19歳/男/165cm/半妖(古椿の精と天狗の妖怪+狸と人間の半妖)

一人称:僕/二人称:君、~さん(懐いてきたら名前呼び捨て)

母の染め物、父の舞。好きなものを形に残したくて人形師を目指した…はずが、ふわもこ好きの血には抗えずすっかり縫いぐるみ専門になってしまった。ちゃんとした人形はまだまだ修行中。

半妖ながら人と変わらない姿をしているので見た目ではわからない。驚くと狸の尻尾が出てくるのと、自然と纏う椿の香りが特徴。尻尾を触られるのが苦手で、出てしまった時には必死に隠したがる。

母の趣味とそれを気にしない父の寛容さから、小さい頃はよく妹とお揃いの着物を着せられていた。
その頃撮った写真は本人的には大変な黒歴史。捨てろとまではいかないものの、軽率に他人に見せてしまう母に頭を抱えている。

立ち振る舞いと控えめな性格から女性と間違えられることも多く、ほんのりとそのことを気にしている模様。

妹には少々過保護。彼女の『未来の旦那さまに白無垢を着せる夢』のことは全面的に応援している。

性格はのんびり穏やか。声を荒げたり、怒ったりすることは滅多にない。
仕事柄色んな方とお話しするので訛りは頑張って引っ込めました。

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▼申請について

お相手様の種族や年齢に条件はございません。

メッセージを頂けました場合即日~二日以内には返信させていただきます。
それ以後も反応がない場合はメッセージ障害が考えられますのでお手数ですが再度送信頂けましたら幸いです。

婚姻関係の他、ご友人も出来ればと…ご良縁がございますように!

…*✿*…

▽両親

母:つばき(illust/68070281
父:珠姫さん(illust/68044420

▽きょうだい

妹:瑞姫さん(illust/68499496

「母さん、その、昔の写真はアルバムにでもしま…ってそうやって他人に見せないでってば~…」
「父さんの舞姿、人形にして残せたらきれいだろうなぁ…」
「瑞姫、あんまり遠くに行かないようにね?暗くなると危ないんだから」
「今度の仕事で、小さい子が抱えられるような大きい縫いぐるみを作るんだ。…生地がふわふわでね、触ってるだけで幸せ…」

(父さんや母さんみたいに、いつか僕も…なんて、今は想像もできないや)

…*✿*…

素敵なお嫁さまをお迎えしました!

ふわふわ夢見る可愛い飴売りさん 無花果 花梨さま(illust/68813916

「色んな飴が有るんだね、どれも可愛い。…瑞姫のお土産はどれにしよう?」
「縫いぐるみを?喜んで、とびっきりふわふわので作ってあげるね!」

「触っ…いや、その、…また今度…!」
(触りたいけど、そんな気楽に触っていいものなのかな…!)

…*✿*…

からり、からりん。

澄んだ鈴の音が遠くから聞こえてきたら、縫い物の手を止めて外に出る。その音は、彼女が近くに訪れた合図。
風に乗って、ふわりと鼻を擽る甘い香りに、賑やかな子供の声。その真ん中で、真っ赤なリボンを髪に飾った愛らしい飴売りが穏やかに微笑んでいる。
ふわふわの縫いぐるみみたいな耳が、此方の足音に気付いたのか小さく動いた。

「おや、こんにちわ。おひとつ如何、おまえさん」

差し出されたのはうさぎの飴。可愛らしい飴細工に、思わず頬が綻んだ。

「…うん、じゃあひとつ、お願いします」

瑞姫が好きな甘い飴細工。愛らしいそれを受け取って、お代を払う。

最初はただの、客と飴売り。些細なやりとりだけの関係。
彼女ともっと話してみたいと思ったのは、さて何がきっかけだったろうか。

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「はい、お待たせ。ご注文のうさぎです」

ふわふわ真っ白なうさぎの縫いぐるみ。少し小さめのそれは、彼女からの要望で作ったもの。

お馴染みの飴細工に似せたお澄まし顔に、とっておきのふわふわ生地。蒼色の瞳は、彼女の右目と似せた色。
首元につまみ細工の飾りをつけた仔うさぎを撫でながら、彼女はふんわり微笑んだ。

「ふふ、可愛い。ありがとう」

「気に入ってもらえたなら、嬉しいよ」

ふわりふわり、いつからだろう。
彼女の笑顔を見る度に、掴みどころのない何かが気持ちを落ち着かなくさせる。

甘くて少しだけ苦しいそれは、一体何の気持ちなんだろう。

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「比翼の、とり?」

聞き慣れないことば。その意味が知りたくてじっと見つめてみると、彼女はゆっくり口を開く。
両親のこと、そうして比翼のとりのこと。寄り添い支え合う、片割れの話。

「…あたしの比翼は、どこにいるんだろうなぁ」

夕焼けに染まる空を見ながら、彼女がぽろりと零した呟き。
きらきら光を集めた瞳が、その横顔があんまりにもきれいで、一瞬言葉を見失う。
そんなことある訳ないのに、なんだか彼女がそのまま夕焼けに溶けていなくなってしまいそうで。

捕まえるみたいに咄嗟に握った手。突然のことに、ぱちぱちと目を瞬いた彼女が、不思議そうに首を傾げる。

「…え、っと」

自分でも驚いて、でも手を離す気にはなれなくて。ぐるぐる回る思考を叱咤しながら、一度深呼吸をする。

比翼の、片割れ。ずっと傍に寄り添って、共に生きる存在。

「……花梨さん。僕は、君の比翼になれるかな?」

耳元で響くくらいに、鼓動が騒いでいる。平静を装ったつもりが、変に上擦って掠れた声はみっともなくて。
なんとも格好悪いプロポーズだなぁ、そう他人事みたいにこっそり苦笑した。

「この先も、君といたいよ」

ーさて、君はどうだろう?

…*✿*…

お借りしました素材
illust/68703809

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2018-05-18 23:04:31 +0000