【えんもの】ユンゲ【三世代目】

甕下 星辰@鈍足&細々やる
Preview Images1/22/2

こちらの素敵な企画様【illust/67011335】に新規家系で参加させて頂きます。

5/10 主催様確認済です。
========================================

「『本当の影』…… 何でみんなあんなに追いかけるのやら、オレには分からないな」
「『ユンゲ』(少年)…まあ、他に特徴もないしな、しゃーないか」
(でもだからってそこに注目する事無いだろうに)
「オレは鳥。『本当に欲しいモノ』やらを探して自由きままに飛び回って、それでこの国に来たってわけさ」
「歌声が変わってる? 鳥だもの、囀るさ」

(ああ、きっとオレは、お前に会う為に)


ユンゲ(Junge)
種族:怪物(ペリュトン)
174㎝ 
外見年齢:20代初め 実年齢:450歳  
一人称:オレ 二人称:お前・あんた

仮初の影も一時的に手に入れた『本来の影』も、自分とは似ても似つかぬ脆弱な子供のような形である事に不満を持っているペリュトンの青年。
その影ゆえに仲間や家族が生きがいとしている『影取り』に意味を見出せず、
「もっといい物・自分に対して本当にピッタリくる何かを探したい」と故郷を離れ当て所も無い旅をしている。(その間誰も襲撃しなかったが為に、影は薄墨よりも尚薄いあわやかな仮初の状態を保持)
その過程で人間のように話す事を覚えた。
『ユンゲ(Junge)』とはとある国の言葉で『少年』の意。
仲間内では鳥の囀りのような言語・名称を使用しており、本名も別にあったのだが
「その言葉では話せない・通じない」「呼びにくいから」と
長らく一緒に旅をしてきた友がこの名を与えた。
囀りのような言語は「ここでは話せる奴も居ない」という事で会話には使わない(使えない)が、時折唄うような感じで口ずさんでいる事も。(そんな時は機嫌がいいらしい)

話し方も性格も浮ついた、軽薄な男―そんな印象を周囲に与えている。
重みのある話をしたいなんて思った事は無く、
たとえこの先深刻な悩みを抱えようがそうとは気づかせないだろう。
何にも縛られない自由な鳥。そう居たいと思っているし、周囲にもそう思われたい。
きっとそれは、最期を迎える時まで変わらない。

ペリュトン (Peryton) :
鳥の胴体と翼、牡鹿の頭と脚を持つ怪鳥。光を浴びると人間の影が浮かび上がる。
人をひとり殺すと本来の自分の影を取り戻す事が出来る(一時的にとも永続的にとも)ので、人間を見かけると集団で襲い掛かるとされる。
一説によるとその正体は、故郷より遠く離れた地で客死した旅人の霊だとも言われている。

5/12
素敵なご縁をありがとうございました!
雨誘う応龍のお嬢さん、雨華さん【illust/68678357】(雨華・お前)

そこを訪れたのは本当に偶然だった。
偶然に訪れた町、雨雲が何故だか濃縮しているようなその場所で、
そいつは声をかけてきた。
雨は好きかな、と。
雫が頭から垂れる。
髪や服がベタベタと貼り付くこの状態でいきなり何だとそちらを向く。
そこにあったのはやたら無邪気な眼だった。
光を放つようなきょろりとした二対の珠が、答えてくれる?と期待を向ける。
―何だあ、この娘は。

その後、何とはなしにその町に滞在した。
あの龍の娘はオレの顔を覚えてしまったのか、事あるごとに出くわした。
そしてその度に雨は好きかとか自分が雨を好いているとか口にする。
最初は何でそんな事ばかり、と思ったけれども徐々に飲み込めてきた。
―こいつは、雨を齎す自分に自信が無いのだ。

ああ、分かってみたら何とも単純な話だ。
「雨ってのは、水を地上に与えてくれるんだろう?結構な話じゃないか」
そんな馬鹿な事にこっちを付き合わせたのかこいつは。
「オレが巡った国の中には雨の時期を
『女神の施し』とか言って、神聖視してる所もあったなあ」
「雨の音を楽しむ仕組みの楽器もあるそうじゃないか。
どうだ、今度それがある所で雨を降らしてみたら」
ああ、本当にくだらない。

そんなやり取りをし続けていたある時、
晴れた日に共に歩いてくれませんか、と誘われた。
いつもとは違う、背筋を伸ばしきった様な顔だ。
歩くだけか、どうせならもっと羽根を伸ばさないか、と返すと
顔をぱあっと明るくして、礼を言ってきた。
何度も何度も、繰り返し。
大げさだろう、何時でも行ってやるのに、と言ったら、
言葉にならない、という具合に呻いた。
何だろう、分かんねえな。

青い空と羽根を切る風が気持ちよかった。
晴天の下で飛び回るのは久しぶりだ。特に誰かと一緒にこうして飛ぶのは。
雨華も同じらしい。すごく、嬉しそうだ。
綺麗な声で詠うのね、突然、そう言われた。
知らず知らずのうちに口に出してたのか。
そうだな、オレも嬉しい。

それから、オレは雨華の傍に居る。
晴れの日は共に空を飛び、雨の日は傘の元で二人歩く。
欲する何かを求めて飛び回っていた今までからは考えられないような生活。
雨に濡れた町の空気はけぶって、こうして二人寄り添うのにぴったりだ。
そう思わないか?

「雨華よ、雨の日も晴れの日も楽しいもんだろう」
「オレは楽しいぞ、こうやって、お前の側で」
(だからずっと、こうして居ような)


お借り致しました素敵な素材【illust/17100686

【交流に関して】
お友達など各種関係者様募集中です。
関係を結ばせて頂いたらtwitterやメッセージでお話しする事になると思います。
何かありましたらメッセージまでご連絡下さい。

#【えんもの】#【えんもの】CS#【えんもの】男#【えんもの】怪物#【えんもの】三世代目#甕底仰曐#【えんもの】婚姻#辿ろう、影の物語を

2018-05-10 12:50:32 +0000