企画元様【illust/67011335】
「やぁやぁ君、この辺りで良い山を知らないか?」
「僕は所謂混ざり者。これでも人に近付けてるんだよ、本当の姿は場所を取るからね」
「……触ったら拉げそうだ」
「君と話すのは楽しい。うん、覚えておこう」
◆◆◆
雨殻(うかく)/大百足・竜
99歳/人型:180㎝(本性:とても大きい)/一人称「僕」二人称「君」
大百足と竜の間に生まれた妖魔。大百足の血が濃くその本性は山に塒を巻く程の巨体。
自身が主となれる山を探し、また綺麗な水を求め乾燥を避けながら
雨の供をする様に各地を転々とする生活を十数年続けている。
マイペースな性格。人懐こいが共感性は低く喜怒哀楽の怒哀に乏しい。
母と同じく洪水や降雨を察知する力を持つが止める力までは無い。
雑食でなんでもよく食べる。左目のみ複眼。
好きなもの…水・樹液
嫌いなもの…乾燥
父親(妖怪):祖殻【illust/67511660】
「故郷の山にはもう大百足が居るんだよな。それに邪魔しちゃ悪いしね~」
母親(怪物):雨美さん【illust/67603270】
「母さんにとっての最高は知ってるけど、まぁ一度くらいは遊びに来てくれ」
きょうだい(妖魔):静雨さん【illust/68011503】
「知らない内に妹が出来てたとは驚きだな。
うんうん、静も自分だけの特別を見つけられたら良いね」
◆◆◆
素敵なご縁を頂きました!
中紅さん【illust/68128605】
多分本能のようなものなのだろう。
自分だけの領域、山が欲しいと思った。
綺麗な水も欲しかった。だからそうした場所を雨と共に巡る日々。
そんな生活を半世紀以上続ける中で、僕は何度も視界に綺麗な中紅色を捉えた。
「やぁやぁ、君も水を求めて此処へ?僕は大百足の雨殻。宜しくね」
「中紅、中紅かぁ……君の髪色と同じ……うんうん、いい名前だ」
「僕は水場と自分だけの山を探して旅をしてるんだ。でも中々見つからなくて」
「本当?嬉しいな。君はとても親切で楽しい人。覚えておくよ」
「またね、中紅」
【novel/9522890】
2018-03-31 15:00:52 +0000