【優旦連邦】総統とアイちゃん

F.丈太郎&神崎@優旦連邦

アイ「来週総統のパパとママ帰ってくるんだよね。」
総統「ああ、またK4の環境について色々と聞きたいところだ。(※総統の両親は惑星開拓調査団に参加している。資源惑星K4については過去作「望郷の星illust/64944515」に記述あり、参照のこと)」
アイ「久しぶりにみんなで旅行したらいいよ、このところずっと戦闘の視察と状況管理ばかりだったもんね。」
総統「その予定だったが早くも崩れ去ろうとしている・・・神崎と智未旦の対立に伴う海戦に神崎側として加勢することになったのだが、当然視察に駆り出されることになった。視察とはいえ、十中八九艦隊の統率も任せられるのだろうな。やはり軍隊というものは苦手だ、私はあくまで総統であって軍人ではないのだぞ。」
アイ「そっ、それはさ!やっぱり総統が居てくれるだけでもみんな嬉しいし、実際士気がうんと上がるもんね。調停係としても必要だし、何より暁の水平線に勝利を刻むのは総統じゃなきゃ!」
総統「ふふふ・・・そうだ、私の役目は士気を上げること。甘言で表舞台に誘い込み、いつも通りお人形さんをさせていればいいのだ。所詮、私など連邦のマスコットに過ぎない・・・分かっているんだ、ならばいくらでも歌って踊ってやるさ・・・」
アイ「(うっ、まずい総統のネガティブ劇場が始まってしまった・・・)総統!またそんな被害妄想ばっかりして、悪い癖だよ!!パパにも注意されてたでしょ!みんな総統のことが好きだし、信頼してるからこそ来て欲しいって思ってるんだよ!」
総統「本当は外交を兼ねてゆっくり旅行に行きたかった・・・神崎稲荷にお参りしたり、チミタンワッフルも食べたかったのに・・・ううう・・・なぜよりによって海戦なんだ・・・そんなのラジコン戦艦で済ませればいいじゃないか・・・いつまで対立を続けるつもりなんだ、馬鹿共め・・・」
アイ「総統・・・・」
総統「好きな絵を描くことも出来ないままだ・・・優しい風景をたくさん描きたかったのに、スケッチブックは白いまま・・・まるで私の心を映しているようだ・・・アイちゃんも一緒に描いてあげたかった・・・」

2人「・・・・・・」

総統「・・・アイちゃん。」
アイ「・・・ふぇ!?」
総統「いっそのこと私を月の裏側にでも連れ去ってくれないか。」
アイ「ええ!?そんなことしたら・・・そうか、総統を探す為に一時的に優旦全域が団結するかも知れないってこと?」
総統「ご名答。いや、むしろ邪魔者が消えて神崎が覇権を取り戻すかもな。はたまた智未旦か。それはそれで楽しくなりそうだ、ははははは!」
アイ「総統!も~・・・ネガティブ劇場一度始まると長いからな~何か気をそらしてあげなきゃ・・・あっ、総統見てあれ!高速飛行船(ツェッペリン)が飛んでるよ!パパがよく乗ってた型だよあれ!(※後ろの飛行機のことではありません)」
総統「ツェッぺリン・・・ツェッペリン・・・うっ、頭が・・・!!」
アイ「あれっ、総統・・・!?どうしたの・・・!?」
総統「・・・・・・」
総統「憎んでいる、すべてを。」
アイ「あ、あれっ!?ちょっと総統!?何言ってるの!?」
総統「では開幕するとしよう......終焉のシンフォニーを。」
アイ「ちょっ、ちょっと!何か変な電波受信してない!?ボクの顔見て!ボクが誰か分かる!?」
総統「・・・・・・卿ではないか。」
アイ「うわ~ん、総統がヘンになっちゃった~!!」

※この後アイちゃんのみねうちで直りました。

#優旦連邦#ユータン連邦#cat ears#OC#girl#ジョータンメカニックワールド#Ai-chan#優旦照子

2018-02-06 22:24:12 +0000