―太陽と月 はじまりのカタチ(illust/64996896)―
メル=シー=エルドラド(19)
「仕方がありません、お互いの国益の為です。まぁ、私を引いたのは不運としか言えませんが」
「お気遣いなく。私に粗野な海賊の血が流れていることは事実ですので…別に、今更です」
クールで気が強いが根は真面目。姫ながらに腕が立ち、弓の名手と謳われている。
父である王が、そろそろこのお転婆も嫁ぐ必要があるだろうと政略結婚をすすめた。
次期王は長兄が継ぐこととなっており、今後の国益のためにも他国との繋がりを強化する目的もある。
本人は婚約を役目として割り切ろうとしているが、完全に納得できていない様子。
◆海の加護を受ける国 オフィール◆
海に面した小国で、水産資源が豊かな土地。元々は海賊が治めた土地が発展して今に至ると言われている。
勇猛な海軍を持ち、姫も自身を筆頭とした一軍を組織していたとか。
外交も盛んで、さまざまな品はもちろん人の出入りも激しい。
◇婚約者◇-編集中-
月の大陸 竜に護られし茨の国ヴァンローザ第一王子 メルヒオールさま【illust/66322517】
「初めまして、ヴァンローザ第一王子メルヒオール様。あなたの妻として、最善を尽くします」
国同士の利害も一致し、嫁いだ先で迎えてくれたのは、夜を体現したような静かさと優しさを持つ王子。
納得しきれずつい反発してしまいながらも、そのたび大らかに受け止め、真摯に接してくれる人柄に触れ、少しずつ心が氷解していきます。
2017-11-10 08:17:58 +0000