【PFRD】とある月鏡の物語・4

赤衣むさのすけ
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 ああ、来てしまった。
 約束の日が。
 16歳の初めの満月の日が。

 少女は約束の場所で花束を手に頭を垂れてその時を待った。

 逃げ去ることはない。
 それを選んだのなら、多くが死に絶えるだろう。
 それを選んでも、逃げ延びることは叶わないだろう。
 どうか、その時が澄んでいて、そして鮮やかでありますように。
 
 
  
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  夜鳥の羽が舞った。
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 

 これは、月の瞳が少女を見つけた御話でした。

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 一つ前【illust/65054445
 二つ前【illust/65045264
 三つ前【illust/64274509

■今は狐の月鏡、今はウサギの狐の少女【illust/63983977

 銭湯での話(illust/64471460)で少しだけ触れていた、彼と彼女の出会い話、なのでした。

 間としてもう一枚要りましたかねえ・・・駆け足となりましたが、ここまで。
 彼らが彼ら自身で解決すべき物語は既に昔のものであり、今の彼らは物語を支え、観る者です。

#pixiv Fantasia: Revenge of the Darkness#【叶わずの月鏡】

2017-09-20 07:37:05 +0000