九十九路の羅針盤(illust/60865485)、最終期もよろしくお願いいたします。
◆ 失せ物預かり所 ウィンテルスコーグ ◆
「これがほしいの?あげてもいいよ」
「あなたがもっと素敵なものをくれるなら」
羅針盤:明星 475pt:強靭10/知能300/器用50/機敏10/幸運105
持ち主の手から離れた遺失物を蒐集し保管する「失せ物預かり所」。
失くしたものの価値に見合った対価を支払えば、いかなるものでも―そう、命すらも―その手に取り戻すことができると言われる。
先代店主が業欲王との取引で得たものは、業欲王の歩んだ路、それそのもの。
その名の所以たる数多の財宝が持ち主を失い店に流れ着いているが
店主はといえばそれらにはさして興味がないらしく、ひと通り検分した後はどんな宝も無造作に積み上げるばかりである。
唯一の例外は業欲王からのもうひとつの
―いや、これは対価ではない。店の帳簿のどのページにも、その名は記されてはいない― 彼の秘宝中の秘宝にして神秘なる逸品。
無数の「みち」を孕んだそれを愛しげに押し抱いて、店主は今日も客人を待つ。
◆ 店主:クレーヴァ・ガータ・ウィンテルスコーグ ◆
「冬の森では道は途切れるもの」
「雪が瞬く間に足跡を消すように」
「それでも辿りたいというなら、――対価を」
一人称:わたし 二人称:ミスター、ミセス、あなた 等
路持たぬ娘。先代から歴代店主の取引の全てを記した帳簿と業欲王の逸品を譲り受けた当代ウィンテルスコーグ店主。
失せ物を介し他人の路に干渉するのは過去の店主と同様であるが、彼女は少々「テーブルマナーがなってない」とは先代の弁。
無節操に路を食い荒らすがどんな路も通り過ぎるのみで血肉にはならない。
彼女は待ちわびる。空っぽの器を満たしてくれる「みち」を。
「これはわたしのみちではないの」
「水に映った月のよう。掬ったそばから零れ落ちて、後にはなにものこらない」
「だけどおなかが空くものだから」
◆ 前期:カッラ・エルド・ウィンテルスコーグ(illust/63230106)
「カッラはお部屋の鍵を開けてくれて…それからこれをくれたひと。」「『はじめからないものなら踏み外しようもない』って」
◆ 前期絆:業欲王 シェハルリヤール様(illust/63315593)
◆前期絆今期:来訪者「プルート」様(illust/63913270)
「おはなしをしに来てね。月の光で橋を架けて、極天の星に手がとどいたら」
「あなたがあれを取りにくる日をたのしみにしているわ。対価(おみやげ)はそうね、ざくろの実を、4粒」
7/31 素敵なご縁をいただきました!
イルミナード:エン様(illust/64049050)
わたし、ずっとおほしさまがほしかったの
みちをあつめてはしごをつくるけど少しもとどかなくて
どうして?ソーヴァもリュッカもカッラも見つけたのに
どうして?わたしの指はなにもつかんでくれないの
どうして?わたしもほしいわ、ほしいわ、ねえ
「ああ、やっとわたしのところにおちてきてくれたのね、おほしさま!!」
◇ここまでご縁をいただきました、アルフェラッツさん/やこ様、プロキオンさん/ぱ様、シェハルリヤールさん/お義父様、
そしてご覧いただきました皆様に心より御礼申し上げます。最終期も引き続きよろしくお願いいたします。
「ねぇ、わたしに『みち』を頂戴」
2017-07-02 16:31:57 +0000