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ふーこ＊九十九路の羅針盤【illust/60865485】
「退屈しているのか？では、こちらへおいで。ひとつ、お伽話でもしようか」
「故郷はなく、種を増やすための母もなく。残ったのはオレみたいなロクデナシだけ。オレ達は、どこに行き着くんだろうなァ」
＊ヴィオラ（菫と白詰草が核の花精）／中性／15歳／173cm
＊ポイント：200pt（強靭：10 知能：60 器用：45 機敏：5 幸運：80）
薔薇の花精と、骨飼いの一族の青年の間に産まれたこども。花精としての力は大分弱まり、精々が小さな花を望みどおりに咲かせる程度。菫の花を咲かせ、菫色のツノを持つ。また、母が散った際に新たに白詰草を咲かせた。使い魔は猫。母から引き継いだ白蛇と共に、シロ、クロと呼び可愛がっている。また、骨飼いの力で造った鳥のような生き物を遠方との手紙のやり取りに使用している。
解毒、毒、癒やしの3種の血を持つが傷ついた際にどれが流れるかは本人にもわからない。
とても美しい声を持ち、たおやかな所作と優しげな笑みを浮かべた、しかしどこか凛として見える静かな湖面のような人物。身内の前だけで見せる素の顔は雑でものぐさ、異常に捻くれた性格。母親譲りのしたたかさと計算高さを悪い方向で受け継いでいる。
母の遺言に従って旅先で聞きかじった伝承の蒐集と編纂を続け、物語として手を加え逝く先々で語り聞かせをしている。
自分の行く末に対する漠然とした不安を抱え、自分は何として生きればいいのか？何を望んで、何を望まれて今ここにいるのだと迷い続けているが、父のそばにいて夢の先を見届けてほしい、という母の願いに現状とりあえず従っている。
「愛らしい少女はね、世界の宝だよ」
「私に出来ることは、精々語り伝えることだけだ。何にもなれない半端者を助けると思っていくつかお伽話を聞いていってくれるか？気に入ったものがあれば語り伝えてほしい。それが、彼女達が生きた証になる」
「永遠の少女は儚く美しい。無垢な姿のままであることは尊いが、その存在が孕んだ歪さが醜悪でたまらない」
「塔のてっぺんで祈ることしか出来なかった花のお姫様は、自ら望んで空の世界の悪いカミサマに攫われて、そうして幸せに、幸せに暮らしましたとさ。
…可哀想なお姫様。アンタの選択が、産まれ落ちた花々に呪いを振りまくなんて知らずに…いいや、知っていて選んだんだろう。そういう女だ、アレは」
「アンタは何を願っていた？その生命を燃やして何を祈った？」
「なあ、君影草。アンタは全部わかっていたのか？わかっていたんだろうな、アンタなら。なら何を祈って、何を託した。オレの前の連中は、わかっていて祈りを繋いできた？わからねぇ。本当、厄介な呪いを押し付けてくれたもんだ」
「君影草。最初に飛び立った白い花。オレ達に流れる毒と呪いのはじまりの花。恨むべきか、憐れむべきか。オレにはまだわからない」
恋を糧に祈りを紡いだ花々の末代は未だ迷いを抱えたまま。願いの行く末を探すため、はじまりの白い花が飛び立った路の先を目指す。世界をその目に焼き付けながら、自らの祈りを求めて。
＊母：イバラ【illust/62705591】
「ああ、大丈夫だよ、母さま。ちゃんと言いつけは守っています。貴女の遺した物語は、これからは私が紡いでいきます」
「ったく、お袋も面倒な呪いを遺していったモンだ。自分の夢の始末くらい自分でつけろってンだ、クソッ」
＊父：シェーロザルド【illust/62851116】
「親父ィ、また移動すんのかよ。今日はなしにしねぇ？オレ様開店休業中なんだけどー……ああもうわかった、どこへでもご一緒しますよ。お袋の“お願い”だからなァ」
「ほんっと、両親揃って勝手っつーか全部、全部こっちに押し付けやがってさァ。オレが咲いてるうちに帰ってきたら一発ぶん殴ってやる、」
＊妹：カレンデュラ【illust/63412141】
「カレン、大丈夫？身体はつらくないか。…おいで、本読んでやる。どれがいい？」
「ばか、泣くな。族長様、だろう。皆の前ではしっかりするんだ。オレも傍にいるから。…オレにじいさんみたいな力があれば、オマエにももっと楽させてやれたンだけどなァ」
＊水晶の花を“核（しんぞう）”とした花精。
特に種族についての固有の呼び方はない。
先代ツクヨが散って以降、新たな母は芽吹かず、どれだけの個体が残っているかは不明。
詳細については初代【illust/61296648】キャラクターシートに記載。
＊素敵な絆を結んで頂きました！（編集中）
フルール様【illust/63380933】
灰色の空。温度のない大気。匂いのしない風。ぼんやりと他人の物語を謡うだけの日々にある日あらわれた小さな色。
「いつかオレの願いを叶えてくれ」
「その日まで、アンタはオレのもんだ。ぜったい、誰にもやらねぇから」
【novel/8169764】
鈴蘭から託された手紙をしるべに、末代の花はようやくその願いを見つける。
ただ、幸福に。大好きな人と幸福に生きること。これから産まれる花たちが、幸せでありますように。遺してしまう愛しい人が、ずっと幸福でありますように。
咲き誇る花達が願い紡いできた小さな想い。
「最初の約束、果たしてもらう。オレの願いを叶えてくれ」
＊絆・既知関係について＊
出来るだけ平和的なご縁が結べればと思いますが殺伐としたものも大好きですのでお気軽にいただければと思います。
特に特定の国などには属しません。種族の設定を拾って頂くなども構いませんのでご相談いただければと思います。
メッセージは即日～3日で返信するように致しますが、遅れる場合ありましたら別途ご連絡いたします。
2017-06-04 10:26:40 +0000