【九十九路】ポレット【第四期】


Go back

ポレット・ピノ
羅針盤:明星 100 ( 強靱:10 / 知能:45 / 器用:21 / 機敏:3 / 幸運:21 )
前期(本人・続投)ポレット・ピノ ( illust/62336987 / 羅針盤:明星 / 50pt )
前世代絆相手 終の国エルロード サフィラ ( illust/62314759 / 羅針盤:月光 )妹のような友人・手紙の送り先
前世代絆相手今期 終の国エルロード ステリオス ( illust/62670112 / 羅針盤:月光 )弟のような友人・食べ物の送り先
九十九路の羅針盤(illust/60865485)

◈ポレット・ピノ(Paulette Pieno)
◈経由地(ごはんをイメージさせてもらいました!)
 終の国 エルロード(illust/62670112)

◈生と死、恋と愛、終わりと始まり、様々な岐路となるひととせの絆を得ました。
旅人のための研究所ヴェガリアスタ シリウスさん(illust/62837348

 そこへ赴いたのは、永遠を研究する場所、あるいは旅人を導く場所があると聞いて……
 いいえ、今更気取るのはよしましょう。
 甘く優しい香りがしたのです。
 耳が痛くなるほど静かな常夜の空気に漂う卵と砂糖が焼ける香り。
 彼との出会いを導いたのはあたたかで幸せな香りでした。

「ごめんください、素敵な香りがしたから思わず。
 あら、なんて可愛らしいケーキ!」
 私の目が手元のケーキに釘付けなのに気づいて、彼は少し身構えました。
 これでも元は美食の国の姫、買い求めていいケーキとそうではないケーキの違いはきちんとしつけられて来ました。
 ましてや、誰かを想って焼かれたケーキに手を出すなんて。
 旅人の身であっても、盗人の真似はいたしませんと両手をあげて弁明します。
「だからどうか安心して、飾り付けの続きをして下さいな。ほら、ジェノワーズがかわいちゃう」

 キッチンの窓越しに、間には小さなケーキ。
 これが私と彼、シリウスとのひととせの絆の始まり。

+++++

date/voice✵02
――こんばんは、シリウス。夜遅く……であってるかしら?お邪魔します。
昨日みつけてもらったドライフルーツとワインがね、おいしいサングリアになったの。
一人じゃもったいなくて、だから、ね。いまから大人のお茶会をしませんか?

date/voice✵08
――こうやって見る星のいくつかはもうこの世にはない光だって、天文学の先生に聞いたことがあります。
その先生ももうその星と同じところに行ってしまっているけど。
――こんな身だと、いつの間にか思い出の光が星と同じくらいになっているものですね。
――あっ、シリウス、そこマシュマロが焦げてるわ。火に気を付けて。

date/voice✵20
――そういえば旅人が望む路がわかるって、言ってましたね。
私の進むべき路も見えますか?私、次はどんなごちそうに巡り合えるのでしょう。
――えっ……??いえ、その方の人となりに心当たりはありますけど……
私が望んでいるのが、陛下?ごちそうではなく?
いえ……私てっきり、”同期”はごちそうなのかと……これではまるで……
――まって、待ってくださいシリウス。顔が、いえもう指先まで熱くて。
今日のワインはそんなに強かったかしら。私ったら……どうしましょう。
――こんな、恋の話を急になんて……困ってしまいます……。

date/voice✵21
――……私、いま昨日の鏡を見ている気分なの。理由はおわかりになるかしら。
あなたすごく楽しそうな顔をしているわ。ケーキを前にした私の顔そっくり。
――いいえ、逃げたりしませんけれど!お話しします、昨日の分も!
さあ、乙女の恋の話の相手をする覚悟はよろしくて?

date/voice✵24
――ところで、私にだけ話をさせるのはずるくないかしら。
とぼけるなんてゆるしませんよ、あなたの話も聞かせてください。
以前はどんな景色を見てきたの?誰と語り合ったの?今夜はシリウスの話がききたいわ。

+++++

date/voice✵101
――シリウス、お願いがあるの。この種をこの地で芽吹かせてもらえないかしら。
三つの季節を越えてみのった果実には、命が愛したものと同じ長さになる力が宿るといいます。
――もちろんただとは言いません、私に必要なのはせいぜいが二粒くらいだから
あとは根付いた土地の主であるあなたの自由にしてもらえれば。
――とても甘くておいしい果実よ。一度食べた私が約束してあげます。
――あなたも、マザーもきっと気に入ると思う。

date/voice✵400
――破滅の路……。
そうね、あの人がその命に抱えるものがなにか私は知らないけど。
エルロードでたくさんの書物を見たから、あなたがそう言う理由もいくつかは心当たりがあります。
――大丈夫、私は王の娘、食道楽の娘です。全然平気。
――愛することは多かれ少なかれ破滅と終わりにつながっていくわ。
人生が長いなら相応に険しくなったって、道理というものです。
平気よ、わたくしは全然大丈夫。だからあなたがそんな顔しないで、やさしい人。

date/movie✵403
全てが停止した世界で、ただ一人立つ彼女は膝を折り、頭を垂れた。
<date base checking/fullfit 1.北東の海洋地域における最も敬意を表す追悼の礼>
――長い間お疲れ様でした、シリウス。
奥方と、お子様にどうぞよろしくね。
――私の恋がいつかジャムになったら、その時は必ずここに味の報告に来ます。
あなたたちみたいに、上手に煮詰められるといいのだけれど。

date/picture✵trush
<date base checking/fullfit 1.一般的な手帳 2.彼女の持ち物>
あなたに会いたい。
破滅の道と言われても、私だって――
あなたと巡り合って――

ひとりはさみしいわ、だきしめて
あなたが しいの、シャウラ


+++++


xx月xx日 夜明け
すこしお返事の間が空いてしまいました。ごめんなさいね。
あなたは変わらずお元気かしら?おなかを出して寝て風邪をひいたりしていない?
私は今日も元気です。いま目の前には小麦の畑が広がってるの。
朝日に輝いて黄金色の海のよう――

#【九十九路】#【九十九路】第四期#【九十九路】羅針盤:明星#【九十九路】女性#【九十九路】NG:恋愛#【九十九路】絆:済

2017-05-15 16:34:36 +0000