【九十九路】朔月【第四期】

あべ
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◆企画元:九十九路の羅針盤【illust/60865485】 今期も宜しくお願い致します!

朔月(サツキ) 14歳/ 男性/ 165cm
骨飼いの一族と山狗の一族の血を引く少年。10歳で独り立ちし、自身の主となってくれる者を探す旅に出た。
護衛や討伐・採集・運搬といった日雇いの仕事をしながら各地を回っている。
炊事や裁縫といった家事から日曜大工まで満遍なく器用にこなし、武芸にも秀で、身の丈ほどの大太刀を軽々と振るう。
人懐こく物怖じしない性格で、勝負事が大好きで負けず嫌い。熱中すると周りが見えなくなりがちなのが欠点。
ゴーストの血を引いている為なのか、寝ている間に幽体離脱する癖があり、
行った事のない筈の街や出会った事のない人物を知っていると感じる事がある。
幽体の時には何も触れず、その間の記憶も曖昧。
連れている相棒は骨生物の「紫苑(しえん)」と兎の「紫玉(しぎょく)」。
髪は良い主と巡り合えるようにとの願掛けで伸ばしている。

◆家族
父:ティユル【illust/62264548】 母:満月さん【illust/62424968
双子の片割れ:綺羅星ちゃん【illust/62777296

◇(5/29)素敵な絆を結んで頂けました!
幸福の死都ユーザネイシア/レティーツィア様【illust/63011697
ある時から繰り返し見る夢。同じ風景、同じ町並み、同じ人々。
その中でも特に印象的だったのが、穏やかそうに見えて、何処か愁いを孕んだ笑顔を浮かべる女性。
彼女に何かを話し掛けられて、自分は何と答えたのだろう。起きた時には忘れてしまう。
「綺麗な人…だったな…」
恐らくは、家族や師匠の言う通り――彼自身に自覚は無かったが――睡眠中、幽体離脱した際に経験したのだろう、と彼は結論づけた。
「そういえばあの人、おれや父さんみたいな角を持ってた。父さんなら何か分かるのかもしれない」

父の心当たりを頼りに、彼はかの国に辿り着いた。幸福の死都ユーザネイシア。骨飼いの民が懇意にしている国の一つでもある。
そして、国の代表である彼女の姿を目にした時、彼は「ここだ」と確信した。

「すみません、お姉さん! おれは朔月って言います。
 こんな事いきなり言われても…って感じられるかもしれないんですが、おれ、あなたと会った事があると思うんです。
 おれは寝てたからあんまり覚えてないんですけど、何度かお会いしてると思うんです。
 だから、直接会ってお話してみたいなって思って…! 変な事は言ってると思うんですけども!
 …幽霊じゃなかったのか、って…? じゃあ、やっぱり…!」

おれが会いたかったのはこの人だったんだ、長い間の疑問が解け、改めて彼女を見上げる。
その姿は、夢で会った時よりも少し気を張っているようにも見えた。

「そうなんです、生涯お仕えする主探しの旅の途中だったんです。
 その目的も諦めた訳じゃないですけど、何度も夢に見ていたらどうしても気になってしまって。
 すっきりしたので、もう少しこの町を見て回ったら、また旅を再開しようかと思うんですけど――
 え? ご主人様が見つからなかったら、レティーツィア様の所へ来ないか…って、本当ですかっ!?
 なら、是非お仕えさせて下さい! だってそんな事仰ったのレティーツィア様だけですし、それに…」

出会ったその日で、人となりもそこまで詳細は分からない。けれど直感したのだ、この人から目を離したくないのだと。
けれどその言葉は彼女の、冗談だという一言と共に飲み込んだ。
この町を見て、この町に君臨する自分を見てからもう一度考え直して欲しい――切実なものを込めた瞳で、彼女はそう告げた。

「あなたはこの町を見ろと仰いました。ですから、親族という立場に甘えてはっきり申し上げれば、
 この町に根付く倫理観・価値観は、余所者のおれには受け容れ難い異質さを感じます。
 けれど、あなたはこの町を受け容れて欲しいとは一言も仰らなかった。
 町の人は、あなたが先代の――お父上の命を奪わなかった事を糾弾し蔑んでいましたが、
 それはあなたも、この町の風習がおかしいと、だから変えたいと、そう思ったからではないのですか?」

「長年染み付いた思想を変える事は難しい事です。おれの父が苦い顔をして言っていました。
 父が生まれた国でも、父には受け容れ難い思想や風習があって、けれど何もしないまま逃げてしまった、と。
 だからおれには決して逃げるな、と。主以上におれの心に従って生きろと、そうも言いました。
 ですから、これは純粋におれの心に従った結果です。
 この町の現状を見ても、そこに立つあなたの姿を見ても尚、おれはあなたにお仕えしたい。
 おれは余所者な上にまだてんで子供で、頼りなく思われるかもしれないけれども、
 この町が、世界があなたに牙を剥こうとも、おれはレティーツィアさまの味方です。
 何があろうとも絶対に、一生あなたの傍を離れずにお守りします!」


◇既知関係
満腹の国 ソノピノ/プロキオン・ピノさん【illust/62666478…料理と武術の腕に感銘を受け、弟子入りさせて頂きます!
「わーっ、その節やあの節は申し訳なかったと言いますか…!
 師匠の料理も武術もとても勉強になるので、突然の弟子入りを許して下さって嬉しいです! ありがとうございます…!
 あっ師匠! 本日は何処かお出かけですか? 牧場? 良かったらおれも見学させてください!」

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2017-05-01 16:47:07 +0000