【九十九路】白華霊庭 フラストヤード【第三期】

詠蒔。
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引き続き、此方の企画様【illust/60865485】に参加させて頂きます。
≡≡≡≡

―――遠く遠くの大きな国と国との間の辺境の森奥深く、外の世界を見てきた花は、その知恵を持って我等をみせる… ―――

「ねぇねぇ、そこの人!何か面白い話してよ、退屈なんだ」
「はい、はーーい!霊庭は此方ですよ!どう?どう?綺麗でしょ?気持ち悪いぐらいにね!あっはははは。昼間はこんなに静かだけど、満月は賑やかなんだよ」
「あ!でも間違っても摘んでかないでね!体が千切れるって死ぬほど痛いんだよ?」

▼代表▼
花番・プリムラ
<(女性寄り)中性/(推定)ーー歳/(額の枝含まず)165㎝>
羅針盤 月光
50pt《強靭:5 知能:20 器用:5 機敏:5 幸運:15》

白霊花・現花番。
今期の花番は不本意ながら引き継いでしまったが、本人は前向きに対処している
長い間、故郷の霊庭を離れ外の世界・各地を旅してきた為
探求心が強く、いろいろな事を知るのが好き。
霊庭を訪れた旅人をつかまえては面白い話はないか聞き出そうとする。
知らなかった事や新しい話が聞ければすぐメモをとり始める。
知る事も好きだが教えるのも好きなので
故郷の子供達に自分が見てきた物・知っている話を教えている。

でも本当は早く交代してまた旅に出たいらしい…

前期・レーヴェンツァーン【illust/62080321
「弟みたいな奴だよ!力では敵わないけど頭なら負ける気はしないね!」
「まだ若いんだからさ、もっと外を見るべきだよ!遠くに行って学ぶこともいい刺激に…まぁ、その前に君は両親に挨拶してきなよ」

[国]▼白華霊庭フラストヤード▼(第3期)
「――言っても分からないなら1度見せてやればいいんだ――」
長年外の世界を旅してきた現花番はそう語る。霊花や一族の反対も多少あったが
間違った噂の訂正も兼、本来の在り方を見せるべく現花番は霊庭を求めてきた者を見極め受け入れる。
旅で得た知識を生かし故郷の子供達に教え、少しずつ霊庭は変わっていく…。
「口で伝わった事が全てじゃない、自分の目で1度現実を見せてやればいいんだ」
「人間の真似事をして何が悪いの?そりゃね、一族の在り方だとか歴史だとか大事だとは思うけど…
何処かで変わらなきゃ衰退していくだけだろうに…」
「アタシには、高い魔力も外敵と戦う力もない。けどね、アタシは沢山の事を見て学んできた!守る武器は力だけじゃない、知恵だって立派な武器だよ」


国・種族等の詳細【novel/7882792

▲素敵な絆、結んでいただきました▼
アカシュマ・セーテルーフ様
illust/62444885

花番に就いてから暫く経つ。最初の数年はまぁ楽しかった。教えるのも嫌いじゃないし、改めて故郷の森をじっくり見る事も出来た。それでも外に出れないのは退屈だ。こんな時、侵入者の一人や二人来てくれると面白いんだが…。そんな事を考えてると霊花達に怒られるだろうけど…

「ん?」
ざわざわと風が森に侵入者が来たと報告をする。本当に来たのか。退屈しのぎにはなるかな?善人なら何か話をしてもらおう。悪人ならただ追い返すのはつまらないから落とし穴にでも落とそう。そんな事を考えながら軽快に…じゃなくて警戒して…

「ねぇ、そこの人!ちょっと待って!こんな辺境の森に何しに来たのかな?」
「噂を聞いてきた、か…。んー、いいよ!お兄さん悪い人には見えないし、案内するよ!その代わり、後でアタシに何か面白い話してよ!何でもいいからさ」
「それで?どんな噂を聞いたのかな?死者に逢いに?それとも不老不死?まぁ、どれもガセだから実物見てもガッカリしないでね」
「着いたよ、ようこそ我等の霊庭フラストヤードへ」
「あ、間違っても摘んでかないでね」

「似てる?んん?……ざふぁらーしゃ…。ん?!お兄さん、知ってるの?…!!ねぇ、どんなとこ?何がある?此処から遠い?名前は聞いたことあるんだけど行ったことないんだ、良かったら教えてくれない?」
「いやー久々に面白い話が聴けた!ありがとう!!」
「キミみたいな人なら歓迎するからまたおいでよ!ま、霊庭見た後でもう一度来ようなんて思う奴あまり居ないだろうけど…えっ?また来てくれるの?本当!?」

それからキミは約束通りまたここにやって来た。
何度か立ち寄ってくれるうちに、一族は外部の人にも慣れたようだった。キミが持ってきてくれる見たことのない道具や遠く国の話はとても魅力的でみんなも楽しみにしているようだった。

そして…、今日もあの乗り物の音がする。
霊花達は「またか」と呆れていたが、 嬉しくなって待ちきれなくなって霊庭から森の入り口まで走る。
「いらっしゃい!待ってたよ!!大しておもてなしは出来ないけど、ゆっくりしてってね!」
「あ!そうそう、これ少ないけど…薬草!この森で取れたものだよ!ん?調合が分からない?いいよいいよ教えてあげる!」
「それでそれで!今日は何処に行ったんだい?話してくれるんだろ?」
「んん?これ何?ふぁっ!?えっ?えっ?すご、小さい箱に景色が…わぁ」「ねぇねぇここはどんなとこ?」

仕事終わりであまり引き留めるのは良くないと思いつつも、ついつい話し込んで長居させてしまう。花番でなければもっと傍にいられるのにな…。
キミが帰った後は、キミの教えてくれた話をこっそり書き記す。アタシが密かに書いているいつか花番を終えたら行ってみたい場所のリスト。
恥ずかしくてキミには言えないけれど
いつか二人で行けたらなんて、想像しながら書いたものを読み返す。

それがバレて恥ずかしくなったり嬉しくてキミに泣かされるのはもっと先の話…。




日に日に身体が朽ちていく
昨日まで歩けた足は砕けそうなほど痛い
キミとあとどれだけ一緒に歩けるかな…?
出来ることが制限されて色々出来なくなる
でも、恐怖とか不安はないんだ…
話したり動いたり出来なくても
好きな人の傍でその人だけをずっと見つめられるのって凄く幸せな事だと思うんだ
あ、言ってなかったっけ?
アタシね、キミを見てるのが一等に好きなんだよ
それとこれは旅をして気付いたんだけどね、
いろんな場所に行ったけど
どんな場所よりもキミの隣が一番居心地がいいんだ…

アタシは先に花になるけど、いつも見てる事忘れないで欲しいな…

それでいつか、キミと選んだ鉢植えに二人で咲きたい…


▽備考▽
交流・既知関係などもお気軽にお声かけください。

※随時更新

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2017-04-24 17:33:32 +0000