【九十九路】生死眠る境の匣庭-アルビオン-【第三期】

えすか@escarlate
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illust/60865485こちらの企画に第三期お邪魔いたします。

▼生死眠る境の匣庭、アルビオン
―通称”匣”-
生体研究を主とし、肉体強化術式や薬品の開発研究を取り扱う。
匣内部には動植物保護及び研究の為の巨大な白い温室の庭園が存在する。
渦宙に存在する機構より持ちだした技術によるコールドスリープ及びそれを利用した生体保存区画が新設される。

▼代表:アアル=グリムスカー
ポイント 50pt (強靭:19 知能:20 器用:2 機敏:9 幸運:0)
22歳/男性/身長172cm/一人称:おれ/二人称:おまえ)
生死眠る境の匣庭、アルビオン代表。不愛想で話し方もかなりぶっきら棒。
先代より新設された生体保存区画を主に管轄。しかしその管轄区に見知らぬ者が入った瞬間自身の縄張り意識ないし闘争本能が働いてしまうらしく周囲からは番人とか門番とか呼ばれてしまっている。父方の血の影響と母方の血の影響が混ざり感情が高ぶり自身の闘争本能が最高潮に達した時はもはや何を言っているのかわからない。自分でもわからない。

生死人→illust/61306506

【前期】
母:カナンillust/61705606
「戦闘の、記録、身体、強化、抑制、記録、きろ、□□□□、□□□。□□□□□。」
【前期絆相手】
父:キロト様illust/61753313
「とーさんは無理するな。かーさんにはおれがいる。大丈夫。」
姉:トミテト様illust/62530971
「おれも紙になにかことばを連ねれていけば、ねーさんみたいにこころを綴れるだろうか?」

【今期絆相手】
黄昏染まる天使の国 トワゼラス トニゥトーニャ様/みつどおる様illust/62369954
果たして自分に感情という概念を語るこころがそんざいするのだろうか?
外部の温度、感覚に対して極度に鈍いこの死人の体は自身の感情の発露を極端に押さえてしまっていた。
母、祖父も同じだった。時折生物的本能での怒り、恐怖、等々が出てきているようだが大概その時のおれの
意識はコントロール出来ていない。人間性というには程遠い。
ある日とある国の話を聞いたおれは、自分でも驚くほどの賭けに出ていた。

「試してみる?」

おれはその彼女の笑顔が腹黒いものであるとその時は知らずに、この胸に宿るものがれっきとした感情であると知らずに、その祝福に触れた・・・。知っているようで自分の中にあるとは思わなかったその感情の一つが消えていくのを感じて、初めて実感することが出来た―

感情というものがあった。彼女を始めて見た、初めて会ったあの時。恋心というものを知った。
感情が高ぶって自分でも何を言っているのかわからなくなった時触れた彼女のての体温がひどく暖かく。物理的じゃない、もっとこの胸の動くことのない心臓の奥にゆっくりとなにか暖かいものが通っていくのを感じた・・・。

夢の中で見た花の意識、その本質。彼女自身の願いで、(おれ自身の思いでもあるが)彼女自身が乗っ取られることなく彼女自身という存在が消えてしまわないように。手は尽くした。

駄目だった。時間は無常にも過ぎていく。彼女の身体を喰いつくしていくこの結晶化。
いずれ彼女自身が彼女自身ではなくなるのはもう―

最後に残った淡い金色をした彼女へのこの愛しさ。
自身にはどうする事のできないいずれ来るこの時間という残酷さ。
ならば眠りと共に時を止めて閉じ込めてしまおう。この櫃に―

この場所で・・・、共に。

キャプション随時編集中

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2017-04-16 19:53:15 +0000