【九十九路】氷哭のシファ【第三期】

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企画元:九十九路の羅針盤【illust/60865485

◆ 氷哭のシファ
国王 リシス・ゴールズワージー / Risis Galsworthy
吸血鬼/女性/44歳くらい
強靭 8
知能 10
器用 10
俊敏 6
幸運 16
(合計 50)

前期
リシス(30年前の姿)【illust/61741142
ノルフェン代表サーニャスタさん【illust/61707466
「サーニャ!サーニャ!見て見て!リヴの樹とっても大きくなったのね~!あっちの樹も来年には実がなりそうなの!
 リヴの樹だけじゃなくて、サーニャのおかげでシファも大きくなったわ。本当にありがと!」
 
今期
ノルフェン代表リドリータさん【illust/62187711
「この新しいランプすごいのね!長持ちして嬉しいし、中に入ってる水がねキラキラしてすごく綺麗!
 リドリーってば器用でしかもおしゃれさんなのね!ってあれ?どこに行っちゃったのかしら?リドリー!」

≪氷哭のシファ≫【novel/7917747
風が吹くと複雑に入り組んだ氷が唸りを上げるように鳴り響くことから氷哭のシファと呼ばれる。
寒さ厳しく、日は短い、貧しい谷底の地。
吸血鬼の王とその眷属たちが細々と暮らしている。
1期:アーベンノヴァへの移民政策は人口増加を抑制し、混血によって果てしない長命から寿命の短縮化に少し成功。
2期:ノルフェンから新しい文化が流入。
特に防寒に特化した服飾文化は寒さに弱い民と強い民の溝を埋め
お互い生活を共にすることができるようになった。
リシスが国に戻ってからは土地の開墾と農業に力を入れており、
居住区の拡大とリヴの実の栽培がさかんに行われている。
ノルフェンと何度も交流を重ねるうちにシファにもクゥランたちが住み着くようになった。
国全体ににぎやかさが増し、今まであまり行われなかったお祭りのようなイベントが行われたり
音楽や芸術が少しずつ発達してきているようだ。

≪リシス・ゴールズワージー≫
長い間使節団を率いて国外を渡り歩いていたが
40歳を節目に王として国に腰を据えることにした。
数年前から髪が母譲りの金色に染まり、長年のノルフェン通いで肌は白くなった。
外交のために幼いころから激しい温度差や
明暗の差に身をさらしてきたからか最近体調を崩し気味。
本人はいたってやる気元気!使節団は後任の者にまかせて
ノルフェンとの交流で得た知識を活かして服飾や農作に力を入れている。
個人的にはお菓子作りにハマっている。リヴの実をあたたかいお菓子に
したいらしく、最近のイチオシ成功例はリヴの実を使ったパイ。
前王アルタからの言いつけで国外に出るときはフードを被ったりして変装している。
姿を隠す理由があるのだとか…。

◆絆
ルドウィッチ魔術師組合 アルノエ様illust/62187984
魔術について教えていただきます!国内に研究所兼学校が設立され、魔術の普及に助力していただいています。

「ルドウィッチ魔術師組合…」
運よく手に入った魔術書でその名前を知った。
魔術の研究や共有を行っている組織らしく、こういった本も何冊も出しているようだ。
ならばと期待を胸にペンを執った。

返事は思ったよりもすぐに来た。
何度かやりとりがあった後、シファへの協力を仰ぐことに成功。
順調に行き過ぎて少し怖い気もするけれど、この機会を逃すわけにはいかない。
そもそもこの貧しい国から奪う物なんて人材くらいしか思い当たらないし、
人材を輩出することは今回の計画の一環なのだから、
これ以上とれるモノなんてこの国にはなにもない。
不安な気持ちを晴らすように大きく息を吸う。
この国は大きく前進しようとしている。
先頭に立つのは自分だと、心を奮い立たせた。

「シファへようこそ!私はリシス。シファの今の国王なのね。
 遠いところからはるばるたいへんだったでしょ?本当に来てくれるなんて感激なのよ!
 中であたたかいものを用意してるから、早く入って入って」

「わっ…!火がついたのね!アルノエ!これが魔法…すごいのよ!
 木くずや油がなくても火が燃えてるわ!あっ待…どうやって消すのかしら?!あるのえ!!」

やがて魔術師組合からの協力を得て、国内初の研究所兼学校が建てられた。
朝も夜も研究生で溢れかえり、魔法が瞬く間に国中に広まっていく。革命と呼んでもいい出来事だった。
年月を重ねた今も学校から人が絶えることはなく第二校建設の話があがっているほどだ。

「アルノエ…たまにどこか遠くを見ていたわ。私じゃないどこか…。
 それが"主だったひと"なのかそうじゃないのか、私にはわからないまま…」
「あなたがいなくなっても一緒に築いたものはなくならないわ。
 ううん、むしろどんどん大きくなってきてるかも。
 だから、いつでも様子を見に帰ってきてね」

賑わう町並みを見下ろしてひとり呟いた。
一晩で雪に埋まっていた道も綺麗に整備されて、石畳の上を馬車が通っていく。
家々の煙突からふわふわと白い煙が上る。あたたかな食事さえ少し前までは貴重なものだった。
どこを見ても思い出がよみがえる。
ふと、そのすべてに彼が宿っているような、そんな気がした。

◆他関係
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まだ見ぬ宿敵 アリデッド【illust/62289425
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2017-04-04 15:51:22 +0000