【九十九路】氷哭のシファ【第二期】

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企画元:九十九路の羅針盤【illust/60865485

◆ 氷哭のシファ
国王 リシス・ゴールズワージー / Risis Galsworthy
吸血鬼/女性/14歳くらい
強靭 3
知能 5
器用 5
俊敏 1
幸運 11
(合計 25)

前期
シファ王アルタ(母)【illust/61274023
「ふっふーん、新王の凱旋楽しみにお待ちあれなのよ!
 というわけで、国をもう少しよろしくおねがいします、母様!」
アーベンノヴァ王アズロ様(父)【illust/61283320
「へっしゅ!!寒いのねー。そういうときは父様譲りの
 このしっぽにくるまるにかぎるの!ふふん、リシスはいつでも父様と共にありなの!」
今期
アーベンノヴァ王スカラさん(姉)【illust/61752652
「やっぱり姉様といると落ち着くの!ぽかぽか陽気が気持ちいい~!
 あ、そうだ。これ、巷で流行りの劇作家の小説集…らしいのよ。
 私、文字をずっとみてると…ふわ~。こういうの、姉様のほうが得意かなって」

≪氷哭のシファ≫【novel/7917747
迫害された人間たちが吸血鬼に命を救われて80年、氷の谷でひっそりと暮らしてきた。
吸血鬼化したとはいえ元は人間。人と同じように愛を育み、子供を生んだ。
前国王アルタは谷の過密化を解消するためアーベンノヴァとの交流を開始。
過疎化が進むアーベンノヴァへの移住者を募り、かくして両国の天秤は保たれた。
吸血鬼とベンジャー族の混血によって、新世代の子供たちは気が遠くなるような長命から少し短命化。
また、寒冷・暗闇に属する「宵の性質」をもつ子と
灼熱・光に属する「暁の性質」を持つ子に分かれて生まれるようになった。
宵の民は自国で、暁の民はアーベンノヴァに移住する者が多い。中には家族と離れて暮らす者もいる。

≪リシス・ゴールズワージー≫
アーベンノヴァ王アズロとシファ王アルタの間に生まれた第二子。
吸血鬼の長命さとベンジャー族の「暁の性質」を併せ持つ。
寒さ暗さに弱いこの体質ではシファにとどまることが難しく
同じ暁の性質を持って生まれた民を率いて使節団を結束。
さまざまな国の文化に触れながら国に役立てられないか思索している。
目標は暁の性質を持つ民が他の民と一緒にシファで暮らせるようにすること。
明るく照らせるものやあたたかいものに関心を示す。
他国の王と対等に渡り合えるように、目的と誇りを忘れないようにと
母から王位を継承しているがほとんど肩書きのみ。
普段はシファ大使を自称しており、リシス=シファと名乗ることが多い。
性格は社交的で人懐っこく、家族が大好き。
よくしゃべるが考え事をしているときは黙り込む癖がある。
新しい知識や技法を得ることに積極的な反面、
実践するときはとても慎重で、国に危険が及ぶ可能性があれば忌避する。

◆絆
極光の都ノルフェン サーニャスタ様illust/61707466
友好国として貿易や交流、個人同士では大切な友達として絆を結んでいただきました!

最後に人に会ってからずいぶん経った気がする。
噂を頼りに"ノルフェン"を目指してやってきた一行の前には白く輝く木々たちが立ちふさがっていた。
これが噂の白銀の森なら、ここをぬければ目的地につくはずだ。
でも、目印になりそうなものは何もないし右も左も真っ白で…
どうしようか考え込んでいると不意に声がかかった。

「わぁっ?人っ?助かったのよー!私はリシス。シファっていう国から来たの!
 ま、迷子じゃないのよ!まだ迷ってなかったからギリギリセーフなのね。
 ところできみはこのあたりに詳しいかしら?ノルフェンって知ってる?」

雪のように白い髪、白い肌の少女は、一見すると同じくらいの歳に見えたけれど
何十年もノルフェンの代表を務めているというから驚いた。
快く案内をしてくれた彼女の名前はサーニャスタ。
道すがら色々な話をした。シファのこと、ノルフェンのこと。
どちらの国にも雪がたくさん降ること。とても寒くて暗くて、そこまで大きな国ではないこと。
いくつも共通点が見つかって気が合うと笑い合った。

「ノルフェンってすごいのね!真っ暗で寒いのに素敵なものがたくさんなのよ!
 私、いろんな国に行ってみたの。勉強もしたつもりだったの。だけど、同じような環境でも
 こんなにすばらしい文化があるなんて驚いちゃった」

知りたいことが多すぎて滞在期間はあっという間に過ぎていってしまった。
名残惜しくも国を発とうというとき、サーニャが思いがけないことを提案をしてくれた。

「鉱石や布生地…!すごいわ!これ、本当にいいの?さっそく持ち帰って国の皆に見せてみるのね!
 気候が似ているから変質するようなこともなさそうだし…
 なによりサーニャたちが長年使ってる折り紙つきなのね!本当に本当にすばらしいわ!」

「シファは良いところなの。平和で、のどかで、取り柄なんてないけど…
 サーニャもいつかシファに来て!王様直々におもてなししちゃうのよ!
 私もたくさんノルフェンに来てもいいかしら?
 シファとしても、だけど…私もっとサーニャと話してみたいの!」

ノルフェンとシファの間にいま道が繋がる。
ふたりの少女が繋げた小さな道は、何年もの時を越えていつか大きな道になっていく…。

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2017-03-04 07:03:41 +0000