【九十九路の羅針盤】(illust/60865485)
「ああ、当然さ。フルネラと一緒ならボクはどこまでもいけるよ」
名前:ヴォルティ
年齢:46歳(見た目年齢20歳前後)
性別:男性
身長:171cm
一人称:ボク
二人称:あなた、きみ、~さん、~くん
前世代絆相手様(旅の相棒):蜜焔・フルネラくん【illust/61713410】
前世代絆相手様次世代(旅の相棒):蜜焔・フルネラくん【illust/62188247】
「地中の『道』かあ…探究心がくすぐられるね。さっそく行こう。危ない場所はフォロー頼むよ」
「もう!昔はチビだったことなんて関係ないだろ!過去より今だよ、今」
Θ渡り水母(わたりくらげ)Θ
元々は海底で暮らしていたが時代の流れと共に陸でも暮らすようになった(ある程度の水は必要)
知識欲が強い種族であり渡り水母のほとんどは年頃になると一人で世界を旅するようになる
比較的長命の種族だが探究心が強いあまり危険な場所に行き事故に遭って命を失うなど、長生きする者は少ない
寿命は大体500年くらいと言われているがヴォルティ曰く
「こないだ母さんからボクの家系で一番長生きした人は480歳だったと聞いたよ。ボクはそれ以上長生きしたいなあ。母さんが今255歳…あっ!今の話は無し!母さんにバレたら怒られる!」
頭を使うため甘いものが好きで睡眠時間は人より少し長い 身体的な特徴としては男女ともに髪が長く毛先が透き通っている
ヘームルフトについてはこちら(illust/61323313)
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素敵なご縁を頂けました…!
旅先で出会った小さな女の子・キルトちゃん【illust/62398402】
「うーん、おかしいな…この道をまっすぐ行けばいいのかな…?」
それはボクが立派な大樹とたくさんの花が咲き乱れる花畑が存在するイデル・アダという地に訪ねるために旅をしているときのこと。
渓谷にあるというその場所にたどり着くことは困難を極め、ボクは入手した粗末な地図を手に右往左往していた。
「誰かイデル・アダに詳しい人がいればなあ…あっあそこに女の子が…ちょっと聞いてみようかな」
目を向けた先には青い帽子と色とりどりの豪華な刺繍が目を引く服を着た少女が歩いていた。
「ねえ、そこのきみ。あっ!あやしい者じゃないよ!ボク、イデル・アダっていう場所を探してて…」
「えっ?きみの故郷なの?ちょうどよかった!ボク、イデル・アダの花畑を一度でいいから見てみたくってさ。案内を”お願い”してもいいかな?」
「本当?ありがとう助かるよ!それじゃあイデル・アダまでよろしくね!あっボクはヴォルティっていうんだ。しがない旅人さ。以後お見知りおきを。ふふっ」
大きなカバンを持って今から故郷へ戻るのだと話す少女、名前はキルト、と言うらしい。
イデル・アダで開かれる手芸教室に参加しているうちにその先生に弟子入りすることに決めたのだとか。
「弟子入り?まだ若いのにすごいなあ!それほどそのお師匠さんの技術がすごいってことかな?ボクも会ってみたいな」
「オリフラム?うーん聞いた事ないね…それは職業の名前みたいなもの?詳しく聞かせてよ」
「なるほど…生涯をかけて作る…布一枚で自分の一生を表すってことか…丹精に作り上げたその一枚はきっと素晴らしいものになるだろうね」
「キルト…さんはどうだい?もしかしてもう作り始めてるのかい?よかったら見せて…あっまだなんだ」
「ははっそのうち、か。うん、今はそれでいいと思うよ。自分が作り始めようと思ったときに始めればいい」
「ボクならさっさと作り始めちゃうかなあ!なんせ旅を続けてたらいつ死ぬかわかんないしさ!なんてね!」
「旅をしてるとね…そりゃあ楽しいことも嬉しいこともあるけどやっぱり危ない目に会うこともあるし…」
「えっ!?ボクもやってみないかって?はは…伝統の事に興味はあるけどそういうのはてんで苦手でね…ほつれも相棒に直してもらってたくらいさ」
「うん…でもきみの話を聞いているとボクも裁縫くらいならやってみたいなあと思ったよ!着いたら教えてもらえるかい?」
目的地に着くまで他にも色々な話をした。彼女にもたくさん話を聞かせてもらえたし、ボクもたくさん今までの旅について話した。
他愛のない話もたくさんした。彼女から聞く伝統の話や故郷の話を楽しく聞かせてもらい、時間があっという間のように感じた。
「へえ…ここがイデル・アダかあ…うん…想像していた何倍も美しい場所だ…すごい…」
その風景にしばし見とれていたがふと、ある事を忘れていたのに気付いた。
「そうだ、お礼!道案内をしてもらったお礼を渡さなきゃね。といってもボクに渡せるのはお金くらいしか…」
「えっ?この羽?うん…あっなるほどね…!もちろんいいよ!でもそれだけじゃ…そうだ」
ボクは懐からナイフを取り出すと―髪をばさりと首のあたりで切り落とした。
そういえば随分切ってなかったな、とさっぱりした顔でふと隣にいる少女を見ると目を丸くしていた。
当然だろう。目の前で長い髪をなんの躊躇もなくばっさり切られたら誰だって驚く。
「あっあの…その、きみが霊骸布を作るときによかったらこの髪を使ってもらえないかなって…へ、変な事言ってごめんね!?」
自分がなんだか突然おかしな事を言い始めたのを自覚したときにはすでに顔が真っ赤になっていた。
それでも彼女はにっこりと笑みを浮かべ―
その後、彼女と一緒に旅をすることになり、自分と同じ渡り水母が彼女に弟子入りするのはまた別の話。
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「偶然の出会いってあるもんだね…本当にありがとう。
大丈夫、道を辿ればいつかボクらはきっとまた会える。それまでどうか元気でね!」
(キャプション最終更新 2017.06.03)
2017-04-03 16:46:46 +0000