企画元様 九十九路の羅針盤【illust/60865485】
ミグラルとはこの国の古い言葉で『渡り鳥』のことを言う
その名の通りこの国は一羽の鳥が翼を広げたような形をした島の上にあり
島は常にゆっくりとした速度で世界中を自由気ままに飛んでいる
古い神話にはミグラルの大地そのものが開祖のラーチェだと謡われていて
ミグラルの民の信仰の対象となっている
この国で生まれた者は幼い時に儀式を行い空を飛ぶ生き物『ラーチェ』と契約を結ぶ
その契約があることがミグラルの民である証であり、同時に空を飛ぶ力を得ている
逆に言えば契約があればだれでもミグラルの民となることができ、民をやめたいときは契約を解けばよい
そのため民は多種多様な人種が混じっている
ラーチェが傍にいる限りどこでもミグラルの民を名乗れるので島に居住地を構えていないものも多い
おおらかで自由の国であるが資源に乏しいため一次的な産業が少なく
恵まれた体力と飛翔能力を生かして傭兵業や運送業によって賄われている
国土はほぼ自然で覆われていてラーチェの楽園となっている。島の中央にのみ居住区がある
居住区の下には古い遺跡があり、生活に必要な技術(首輪の技術もその一つ)や動力はそこから得ている
先代でできた道で生まれた渦宙の流民との交流から得た技術と知識により遺跡に関する調査がわずかながら進んでいる
ミグラルの民とラーチェ
ラーチェは特定の生き物を指すのではなく、島に住まう飛ぶ生き物の総称である
主だったラーチェは鳥の形をしているが、蝶や羽の生えた魚など多種多様な姿のものも見受けられる
ラーチェと契約するとその特徴を持った能力が現れ、ミグラルの国章の入れ墨が体のどこかに現れる
契約をすることで羽が生えたりすることはないが、体重が非常に軽くなる
戦闘時には羽一枚ほどの重さにまで軽くし、瞬間的に上空まで舞い上がり
そこから一時的に体重を戻し重力を乗せた急降下による奇襲などが得意である
戦闘を好まない民は飛翔の力を生かして曲芸師や配達屋になるものもいる
ラーチェは島の大地から生まれミグラルの民が死んでもともに消えることはなくミグラルに残る
移民について
外からの移民は必ず儀式を行い大地に祈りをささげ卵を授かり
そこから生まれるラーチェと契約してミグラルの民となる
先代ミグラル国王 エンジュ【illust/61508282】
先代絆相手 渦宙の流民 イナミナ【illust/61421639】
兄弟 キロト【illust/61753313】
当代国王 ビャクシン
自由をうたう国を象徴するかのような奔放な娘。先代のような傭兵業はしていないものの、曲芸の舞姫として時折勝手に地上に降りて興行活動をしている。
ラーチェは桃色のオウム。母に名前を聞かれたので【ルウルウ】と名付けた
時折不可思議に繰り返した言葉を並べる、遺跡に惹かれるように潜ってしまうのは母の『あんてな』の能力を別の形で引き継いだのではないかと言われているが定かではない
ミグラルで生まれたが幼少時代を渦宙の里で過ごしたため辛いもの好き。母に習ってパンを焼くのも好き
弟のアレコレを静かに見守ってるようで、実は一緒に遊んで(戦って)みたいと思っている(時折遊ぼうとして止められるらしい
「あおいあおい。空はどこにも、いかない」
「ワタシの踊りが見たいなら、さあさ、寄っていきなさい」
素敵な絆を頂けました!
幸茜さま【illust/61770256】
同じ舞を嗜むものとして噂を聞きつけ興味を惹かれ、出会い語らい美しさに目を奪われ
そうして娘は恋に落ちた
──ただし、始まりは少しばかりの混乱を伴って
「おとこ…のヒト……?えっえええええ!???」
切っ掛けは父の旅の土産話だった。とても美しい舞を見せてくれる場所があると聞いて、好奇心の塊の娘が飛びつかないわけがなかった。
そうして訪れたその場所で、娘は二度の衝撃を受ける
聞きしに勝る舞姫の繊細さと美しさ。同じ舞を嗜むからこそ惹かれる柔らかさの中のしなやかさ
相手が女子だと知っていても恋をしてしまいそうな最初の衝撃
呼ばれたのが嬉しくてその気持ちを乗せて一緒に舞った。あんなに楽しくて気持ちのいい一幕は生まれて初めてだった
だから舞い終わったらトモダチになってほしいと言おうとしていた
そんなビャクシンの耳に届いたのは、しかし紛れもない父と同じ性別が持つ声だったのだ
とんでもない二度目の衝撃に思わず制御を忘れ空まで舞い上がってしまった事は、足繁く彼のもとへ通うようになっても顔の赤らむ記憶であるという
「それでね!その時からワタシどこかおかしいの。あのヒトのことを思い出すと遺跡に呼ばれるときみたいに自分が自分じゃなくなるみたいで……母様何かオカシイノ??」
「夜之鎮の国は水がきらきらして幸茜みたいにキレイで好きよ。ミグラルにもこんなきれいな水場があったら素敵なのにって思う。──?ワタシの国を見てみたい……?いいよ!連れて行ってあげる!」
自分のこの感情が恋だと悟るのは早かった。ただ、娘は己のお転婆度もオカシサも自覚していたからその思いは秘めたままでいようと思っていた
「サチは言葉の表現もとっても美しいのね!まるで歌のように甘くておいしい……ふふっ♪ミグラルを気に入ってくれてワタシすごく嬉しい!!アリガトウ!!」
「────!? なん……て?だって!貴方みたいな……えっ!?あの、もう一回言って?……あ~~^!だめ!やっぱり言っちゃだめ!!だってワタシの方が先だったのに!ずるい!」
「うう……私も、その、好きよ。サチ」
順次更新(最終追加4/11)
絆は結び終えましたが機知関係は引き続き募集中です
また、初期所属も受け付け中です。ラーチェやミグラルの契約などわからない点は相談ください
三日以内にはお返事お返しいたします
今期もお邪魔いたします。問題がありましたらお知らせください
キャプションは随時更新
2017-03-04 21:52:33 +0000