九十九路の羅針盤【illust/60865485】参加させていただきます。
「【国】と言う形を失った事も、同胞との別離にも後悔はありません。これも一つの我等の道なのですから…」
「おや…迷い人ですか?それとも月を欲する狩人ですか…?いえ、どちらでも構いません…おおよそ千と、繰り返すいくつかの月の満ち欠け…独りでいることにも飽いたところです」
◆プルトー
年齢:推定1029歳/166cm/中性(相手により性別が変化する)
ステータス
強靭:0/知識:7/器用:3/機敏:1/幸運:0
国無き国の王。
人のいなくなった国の跡地で
各土地へ散っていった民達を呼び戻すこともなく、孤独の中民の安寧と再会を祈りながら静かに暮らしている。
王であるゆえにより多くの知識を継承し、その知識の使いようでは強い国を作る道もあったが、争いを好まず、争いを起こす可能性のある知識を消して広げまいと固く口をとざすし、今のような国の形を選んだ。
外見通り物静かで穏やかな性格、どこか退廃的。
常に浮いている。
感情の起伏によって首の回りの月曇の輝きが変わる。
数百年一人で暮らしているため人が来ると喜び歓迎する。
不意に過去の出来事や、受け継がれている知識の一部を話すことがある。
◆国無き国 ピトリス
遙か昔、月より飛来したとも落とされたとも言われる者達の総称でもある。玉兎とも言われる。
かつては高度な技術を持っていたとされるが、今やその術をもたず知識として残っているのみ。
月光が差し込み清らかな水源がある土地に住み、主に夕刻から夜明けまで活動し、月光と美しい水、少量の植物だけで生活する。
寿命も1000を超える程長いが、上記の条件がそろう土地以外では極端に生命力が落ちる。
夜に生きる民の為視力は低く、両耳の位置に浮く角の様な物がセンサーとなり第二の目の役割をする。
常に浮いており移動速度は遅いが、短距離でのワープが出来、力により距離が増える。
民は体のどこかしらに月曇のような仄かに輝く輪を持ち、自らの意志で物体を透過することも可能で、死後は美しい鉱石へと変わる。その希少価値から乱獲され虐殺された歴史を持ち、故に国を捨て固まらず散らばる道を選んだ。
その為に【国】と言う形を持たず、過去に【国】のあった土地には王が一人住むのみである。
国や種族の特徴について:補足【illust/61563083】
◆素敵な方と絆を結ばせていただきました。
圓呪術の街、シツィル・ラグレタリオス様【illust/61282779】
それは、いつもと変わらぬ夜だった。
千の時と幾度目かの新月、月のない静かな夜闇の中で、優しくあたたかな灯のようだと思った
「人が訪れるのは何十年ぶりでしょうか…。どうぞこちらへ…何のお構いも出来ませんがゆっくりとお休みになられてください。私でも貴方方が悪い方々ではないことくらいはわかります」
「神などと恐れ多い…。私はそのような身分ではありませんよ、月から落とされた民だと、王とは名ばかりの国を失くした脆弱なものです。
…もっと近くでお顔を見せてください…ああ、お若いのにとても誠実な瞳をしていらっしゃる…。先ほど妙薬とおっしゃいましたね?私の持っている知識であれば多少なりともご協力出来るかもしれません」
「圓呪術とはすばらしいものですね。またお会い出来ればと以前教えていただいたものをこうして練習しておりました。」
一時の出会いのはずだった、時折訪れる迷い人との交流。孤独を癒す一時の語らい。
けれども、若く真摯な彼との交流は、言の葉や文字は、いつしか柔らかで温かな光となり、しじまに沈む月をゆっくりと焦がしていった。
国を無くした事も孤独も後悔は無かった。けれども弱い視力が、夜を生きる身が酷く煩わしくかった。
(私はなんと貪欲で浅ましいのでしょう…千の孤独も耐えられたというのに、あの方と会えない数日間がこんなにも苦しく煩わしいなんて…)
月は満ちれば欠ける、それでも
「シツィル殿、どうか私を貴方の国へ連れて行ってください。私の持ちうる知識ならば、貴方方の御国の役に立てましょう。
…いいえ、こんなものはただの建前にすぎません。私は貴方の御側にいたいのです。例えこの身を削ることになろうとも、限りある時をかけがえのない貴方と共に在りたいのです。」
「残酷な事を、浅ましい想いだとは分かっております…。私は私の幸福の為に貴方に痛みを強いている…。貴方を傷付けてしまう事を知りながらも私は望んでしまう…。それでも、何れ貴方を失った時、それからの長い時を独りで生き続ける事は、きっともう私には出来ません」
「千の孤独も、月の満ち欠けも、私の道は貴方と出会うためにあったのですね。貴方と共に在れる事、貴方の愛する国、なんと愛おしい時でしょうか…。いつか別れるその時まで、共に参りましょう…シツィル。」
◆既知関係、民について
既知関係や民族、随時募集しております。頂けたら幸いです。
ピトリスの民
月光と清らかな水源に好んで住む。土地としての国を持たない民。
夜行性で清らか、穏やかな気質だが、土地を離れ別れて行った先でそれぞれ変化があるのかもしれません。
なお両角と月曇の輪だけは形は違えど特徴として残っている為、見た目でピトリスの民だと判断できる。
◆不備ありましたらお手数ですが一報ください。
宜しくお願いします。
素材お借りしました【illust/55682059】
2017-02-05 10:26:40 +0000