✦✦Light Epic✦✦【illust/59811563】
「この世の成り立ちは陰と陽。妾が守るは陰ありてこその陽。」
「佳き縁の礼に、ひとつ良い事を教えよう。道の先を見通したくば、夕陰の主“魄読”という者を
尋ねると良い。‥辿り着けるかは わからぬがの。ほほほ。」
✦✦陽ノ環神社✦✦ 朱き陽が美しく咲く「陽ノ環(ひのわ)神社」。住まうは鬼の一族。
対を成す、知識の集う「夕陰(ゆうかげ)」を「陰」とするならば陽ノ環は「陽」の役目を担う存在である。
高く険しき山岳の側に位置し、古より月が時を刻む頃には姿を霧に隠してしまうと言い伝えられている。
また、観光の名所として有名であり、「縁結びの御守」・「鶴手紙」が名物。
鬼の姿にも種類が存在し、人間に近い姿の者から遠く離れたものまで様々存在している。
門番鬼の阿魏吽魏、会計・守札を扱う魕成、用心棒の魁、楽師の危鬽、紙漉師の槐、始まりの巫女鬼瑞魑、自称旅人の魎。
皆が皆、己の成すべき勤めを果たしながら神社で働き暮している。
✦✦魃 - ヒデリ - ✦✦ 陽ノ環の主であり母。(名は陽照と表すことも)
白無垢に綿帽子という身形は、生きながら陽の神に仕える意を表しており、生涯誰かと契りを交わすことは無い。
鬼使いは荒いが、同時に上手く、神社で働くすべての者を我が子のように扱うため、敬愛の念を込め
神社に住まう巫女鬼たちからは「母様(かかさま)」と呼び親しまれている。
✦✦ 「陽ノ環」の対となり陰を司る「夕陰」の店主 - 魄読 様 ✦✦【illust/61281923】
「対を成す形なれども。離れた地に身を置けども。魄読と夕陰の存在は 陽ノ環と、そして我が身の一部。」
「母はこの地より、其方たちの守る「陰」を愛し、何時も思うておるぞ。
今宵も佳き縁 -エニシ- が 陽の巡るその先 春の風を連れ、夕陰を訪れるようにと。」
2017-02-04 14:52:13 +0000