「努力ってのは“陰”でするもんだよ。人様の前ではただ美しく優雅に。それでこそ、その努力も、在り方も、至極の生を得るのさ。」
◆こちらの素敵企画 - Light Epic - 【illust/59811563】 に参加させていただきます。
◆魄読(ハクヨミ) / 宝石:赤珊瑚 種:鬼
「夕陰」という古書店の店主。
陽が傾き、黒が地を侵食する頃に店は現れ、再び陽が昇る頃に店はその姿を闇に隠す。
扱うものの多くは古い魔術書。
何かを成し得たいと望む者「成功」、何かに勝りたいと欲する者「勝利」、このどちらかの意を持つ者を見極め、客がその時最も必要とする古書を選び、売り渡す。
また、扱う古書の修復も行なっており、店に並ぶ古書は状態が良いものが多い。
「夕陰」には魔術が施されており、出現する時が限られている。
また、客の意を覗きそれに相応しい古書を選ぶ力は占術のようなもの。
古書の修復は魔術ではなく、真心を込めて手作業で行う。
父は「陽ノ環神社」の出。
祖父より父が“陰”の役目を継承した後、与えられた“陰”の役目の元自らにできることを考えた末、父はその神社を去り自らの店を構え、その店「夕陰」に神社と対なる意味を持たせた。
陰陽のうち“陰”の役目を担う「夕陰」は、古書店でありながら「陽ノ環神社」からの分社であるとも取れるため、店は神聖な場とされ、悪しき心を持つものはその門に辿り着くことすら叶わない。
また、「夕陰」には魄読の他に、彼女の式「依夜」「小夜」がおり、魄読の侍女として身の回りの世話をする。
彼女達は高難度な魔術によって召喚され、式でありながらほぼ人と変わらぬ条件で生を得た。
その身には血が通い、心臓は鼓動を刻む。
ただし、身体の成長はなく、幾年を重ねようとも姿形は変わらぬまま。
魄読は魔術の代償として、式達と心臓を共有しており、魄読が死すれば式も砂となり、式が心臓を打たれれば魄読もその残りの生の三分の一を失うこととなる。
「成功や勝利を欲するのであればここ夕陰へ、新しき佳き縁を求めるのであれば陽ノ環神社へお行き。母様と慕われる美しい鬼が貴方を導いてくれるだろう。」
◆関係者様
- 「夕陰」と対なる意味を持つ「陽ノ環神社」の母 - 魃様【illust/61281924】
「この兼合が心地良い。私は陰に住まう者だが、あの方の愛する陽であれば、私もまた同じくそれを愛しく思うよ。」
2017-02-04 14:52:10 +0000